せっかく外食に来たのにやんちゃな幼児期の子どもの対応に追われゆっくり食べられない!そんなことありませんか?どうせならイライラせず楽しい時間にしたいですよね! 発達障害・ADHDタイプの子どもと家族で外食を楽しむコツをお伝えします! |
【目次】
1.発達障害・ADHDタイプの子どもの外食はイライラタイム!?
2.外食は発達障害・ADHDの子どもが苦手な要素がいっぱい!
3.ポイントはたった2つ!やんちゃなADHDキッズとの外食は事前準備で安心
①大事なのはお店に行く前!「事前調べ」
②やんちゃな子どもの行動がスムーズになる「予告」
1.発達障害・ADHDタイプのお子さんとの外食はイライラタイム!?
毎日の食事作りにちょっと疲れたとき、外出していて家で食事ができないとき、外食することはよくあることですよね。
外食をすることによって、食事の負担から解放されたり、ちょっとひと息できたりするのではないでしょうか。
ところが、発達障害、特にやんちゃな注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向のお子さんを育てるお母さんにとって、外食ほど疲れることはありません。
・食事中座ってくれず、店内を歩き回る
・食べ物や飲み物を頻繁にひっくり返す
・周りに人がたくさんいるのに大声で叫ぶ
子どもの対応に追われてついイライラ!
しかもゆっくり食べられず、味も覚えていない…なんて、日常茶飯事かもしれません。
楽しい時間を過ごすはずが、疲労感とイライラして怒ってしまった後悔だけが残ってしまうことが多いのではないでしょうか。
せっかくの外食、みんなでおいしい料理をゆっくり味わいたいですよね。
でもそんなの無理!って思っているお母さん、楽しい外食タイムを手に入れるためのとっておきの方法があるんです!
2.外食は発達障害・ADHDの子どもが苦手な要素がいっぱい!
注意欠陥多動障害(ADHD)傾向の子どもは自分の感情をコントロールすることが苦手です。
家とは違う場所での食事は、ADHDの子どもにとってはいつもと違う景色に気になることがいっぱい!
自分でもブレーキをかけることができず吸い寄せられてしまうのです。
もっとよく見たいから思わず手が出てしまう、気になるものがあるところに突進してしまうのは、脳の特性からくる行動なのです。
また、注意や集中を持続することが苦手なことも特性です。
わたしたちは行動するときに自然と周りに気を配りながら動いています。
ところが、ADHDの子どもは目の前の気になることに集中していると周りが見えません。
思わず出た手の先に水の入ったコップがあって、当たってこぼれてしまうなどということになってしまうのです。
外食に行って歩き回ったり、飲み物や食べ物をひっくり返されると、大人としてはとても困ってイライラしてしまいます。
しかし、ADHDの子どもにとっては「わざと」しているのではなく、自分ではどうにもコントロールできないのです。
ですから、してはいけないことを子どもに伝えるのではなく、好ましくない行動をしないような状況を作ることが大切なのです。
3.ポイントはたった2つ!やんちゃなADHDキッズとの外食は事前準備で安心
やんちゃな幼児期の子を連れて外食を楽しむためのポイントは次の2つです。
◆①大事なのはお店に行く前!「事前調べ」
まずは、「事前調べ」。
お店の情報をあらかじめ入手しておきましょう!
お店に着いてから、お子さんがなるべくストレスを感じない環境を選ぶことがポイントです。
予約がとれるお店か?個室があるか?料理が運ばれてくるまでに時間がかかるのか?
といったことは、お店を選択する際に確認しておきましょう。
予約をとっていれば、このような心配がなくなります。
個室があるお店であれば、周りを気にしなくてもいいので安心です。
お料理が出てくるまでに時間がかかってしまう場合は、持ち運べる小さなおもちゃを持っていくなど、お子さんが飽きずに待てるような準備をしていきましょう!
◆②やんちゃな子どもの行動がスムーズになる「予告」
外食に行った際の流れと注意点を出かける前に、お子さんに説明します。
「お店に入ったら、席に座ろうね」
「お料理がくるまで、席から動かないで待ちましょう」
「大声を出すと、みんながびっくりしちゃうから気をつけようね」
お子さんが、しっかり状況を把握できるように説明してあげましょう。
馴染みのない場所に行くと興奮しがちなお子さんも 予告をしっかりしておけば、落ち着いて行動することができます。
そして外食先では、お子さんの行動で、できていることに注目し、たくさん褒めてあげましょう。
事前の対策をしっかり行うことで、子どもの「頑張り」が目に見える形で積み重なっていくことでしょう。
外食先での「できた!」の積み重ねは、子どものやる気を引き出してその後の自信につながるはずですよ!
事前の対策を万全にして、ぜひ家族みんなでお食事を楽しんでくださいね!
執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)