発達障害で不安を感じやすいお子さんが新学期も頑張れるようになるお母さんの声掛け

 

今年度も学校が始まるころでしょうか。発達障害で不安を感じやすいお子さんは、新しい環境がスタートした後も緊張続きだと思います。そんなお子さんには、大好きなお母さんからの応援を力にしてもらいましょう。息子がお守りのように使ったものも紹介します。
 

【目次】

 

1.これから始まる新しい環境にワクワクしていますか?それともドキドキしていますか?

 
 
早いものでもう4月になりました。始業式や入学式があり、新しい環境のスタートしましたね!
 
 
特に入学を迎えたお子さんは、「ランドセルを背負って学校に行く」など、初めてのことだらけを体験中。期待と不安が混じっていることでしょう。
 
 
学校に対して、不安が大きくなっていませんか?
 
 
我が家の新5年生になる息子も、3年生ぐらいまでは、長期休みの終わりの日に、次の日の学校のことを考えてだんだん元気がなくなり、時には涙を流すこともありました。
 
 
 
 
そんな姿を見るのは親としても辛かったです。
 
 
一緒に休み中の楽しかったことを思い返したり、次の長期休みのことを考えたり、と気持ちを切り替えれるようにしたりもしました
 
 
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2.発達障害のお子さんが新しい環境になる前後の時期に特に不安を感じる理由

 
 
発達障害のお子さんは、脳の特性により、新しい物事や環境に苦手を感じやすいです。
 
 
大人だと、過去の経験から「たぶんこんな感じかな?」という予測を立てることもできます。
 
 
しかしお子さんの場合は経験自体があまりないですし、発達障害のお子さんは見通しを立てることも苦手。より不安を感じてしまうのです。
 
 
そんなとき、誰かに自分の不安な気持ちを聞いてもらえると楽になる…ということは、大人の私たちも同じ。
 
 
ところが、子どもの場合は言葉の発達がゆっくりだったり、まだ語彙が十分習得できていなかったりして、自分の気持ちを正確にいい表すこともまだ難しい段階にいます。
 
 
 
 
そうなると、お子さんの中では、もやもやした気持ちばかりが大きくなっていきます。
 
 
では、そんなお子さんにはどう対応してあげたらいいのでしょうか?
 
 
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3.新しい環境でのお子さんが感じる不安を和らげるためにお母さんにしてほしい対応

 
 
新しい環境で頑張っているお子さんにしてほしい対応は、ずばり、頑張っているお子さんを肯定してあげることです。
 
 
学校へ行って帰ってきたこと、その行動だけでいいのです。
 
 
皆さんもストレス続きの職場から帰宅したときに、家族が「お疲れさま。忙しかった?」などと気遣ってくれるだけで、疲れが緩和されたりしませんか?
 
 
「おかえり。今日から新しい学年だね、どうだった?」
 
「おかえり。今日から久しぶりの6時間授業だったね。疲れてない?」
 
 
など、同じように、新しい環境で1日緊張しながら過ごしてきたお子さんにも、学校へ行けたことをぜひ肯定してあげてくださいね!
 
 
 
 
きっとお母さんの一言で、お子さんもホッとできると思います。
 
 
息子が3年生のころ、まだ先生との関係ができていなかった時期に、不安を和らげるために持たせたものを紹介したいと思います。
 
 
それは、ポケットに入るサイズのいろいろな表情が載っている顔のカードと、「てつだってください」など学校で使えそうなフレーズの入ったカードです。
 
 
先生と会話することに抵抗があったとしても、指をさしたら気持ちを伝えることができることと、困ったときに担任の先生以外の先生(養護の先生など)にも使えること、と二つ理由があって作りました。
 
 
持参する前に先生の許可を取り、息子にカードを渡しました。
 
 
息子には先生にもカードのことを伝えてあること、困ったらいつでも誰にでも使ったらいいことを話しました。
 
 
「これ、僕のために作ったの?」と嬉しそうにポケットに入れていきました。
 
 
先生に慣れていく段階で使うことがあったようですし、先生が息子の気持ちを聞きたいときに使うこともあったようです。
 
 
先生との関係性ができた後も、その学期が終わるまでポケットに持って行っていました。
 
 
息子にとってはお守りのような感じだったのかなと思います。
 
 
不安を感じやすいお子さんは、新しい環境に慣れるのに時間がかかります
 
 
お子さんを肯定しながらゆっくり環境に慣れさせていきたいですね。
 
 
 
 
 
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執筆者:松尾歩
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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