お友達との会話がうまくいかず、会話に苦手さを感じる発達凸凹キッズは、人と関わる事への抵抗感を抱いているかもしれません。ママとの対話で凸凹キッズのコミュ力をぐんぐん伸ばし、「会話って楽しい!」へ変化させる方法をお伝えします.
【目次】
1. お子さんとお家でどんな会話をしてますか?
2.凸凹キッズが集団での会話につまずきを感じてしまう理由
3.凸凹キッズのコミュ力が伸びる「ママボイス」
1. お子さんとお家でどんな会話をしてますか?
最近、お子さんとどんな会話をしてますか?
例えば、学校での出来事やお友達との事、夕飯のメニューのリクエストなどそんなたわいもない会話のキャッチボールしてますか?
我が家はちょっと理想の会話とはかけ離れていました。
我が家の自閉症スペクトラム(ASD)タイプの息子は、学校から帰ると疲れている様子で「ぼーっ」とテレビを見ていることが多くて、話しかけても「わかった」「知ってる」とか一言二言ボソッと返答があるだけ。
話しかけても会話にならないなぁ…と思うことがよくあります。
心配して声をかけているのに、「なんでもない。」や文句しか返ってこず、何を考えいるのか、どう思っているのかさっぱりわからない.なんて事ばかり…
気づけば、イライラしながら注意をして、ガミガミ言っているなんてこともありました。
結果的にお互いイライラして部屋の中にはピリピリした空気が漂い、息子に優しく声をかけ会話をすることはさらに難しい状況になっていました。
家では話さないけれど、きっと学校ではお友達と話をしているだろう…という期待を抱きつつ、不安を抱えながらも様子をみていました。
2.凸凹キッズが集団での会話につまずきを感じてしまう理由
学校のような大勢の人がいる中であれば、気の合う友達と会話を楽しんでいるのではないのかな?と、思っていませんか?
実は、そんなことはありません。
凸凹キッズと会話中ママたちもこんなこと感じたことありませんか?
「言いたいこと伝わったのかな?」
「何が言いたいのかわからないな」
「何が言いたいのかわからないな」
なんて事がおうちで起こっているということは、もれなく学校でも同じことが起こってるんです。
発達凸凹キッズは次のような特性を持っています。
・空気が読めない
・相手の気持ちがわからない
・自分の気持ちを表に出すことが苦手
などです。
このような特性を持ちながらも、低学年の頃はお友達との和気藹々とした付き合いの中で会話を楽しめているかもしれません。
しかし、高学年になると周りの子の感情の発達はどんどん進んでいきます。
そのため、会話内容はとても複雑になり、言葉のニュアンスや暗黙の了解までも理解しながら会話を進めていかなくてはいけなくなります。
すると
・普通に話しているつもりでも噛み合わない
(お互いに感じてしまう)
・会話への入り方がわからない
・〇〇くんは「意見を言わない」「何を言いたいかがわかんない」と勘違いされしまう
ということが起こります。
子ども本人も、話をしていて「うまくいかないなぁ…」と思うことも増えてくるでしょう。
このようなつまずきの積み重ねは、お子さんが人と話すことへの苦手意識を高め、人と関わること、話すことへの抵抗感を強めていくきっかけになってしまう可能性があります!
もしそうなってしまったら、お子さんは、集団での生活に生きづらさを感じてしまうかもしれません。
そうなる前に、ママとの会話が重要なんです!
3.凸凹キッズのコミュ力が伸びる「ママボイス」
お友達との会話に自信をなくしかけている凸凹キッズへの特効薬となる方法をご紹介しますね!
それは、ズバリ毎日のママとの対話です.
なぜかというと、凸凹キッズにとって一番安心でき信頼している存在はママだから。
それでは、コミュニケーションをとる上での大事なポイントを2つお教えします。
その① 1対1の会話が基本
その② 1番近い存在で安心できるママとの会話で成功体験を積ませてあげる事
です。
そもそも、凸凹キッズは環境を伴う経験が少ないのではないかと思います。
だからこそ、あらゆる状況や人との関わり合いの中で気持ちのわかる会話や客観的に自分を見れる体験をたくさんさせてあげること!
状況を見て理解したり、気持ちを感じ取ることができると、気持ちを言葉にできたり、何をしたらいいのかな?といった判断ができるようになります。
まずは、無くしかけた自信を取り戻せるように、ママからの肯定たっぷりな対話からスタートしてみてはどうでしょうか?
私は、我が家の息子に対し、「〇〇くん〜しているんだね」と、していることを肯定してから声をかけるようにしてみました。
すると、息子はちゃんと答えてくれるようになったんです!
しかも、自分から思ったことを話してくれるようになりました。
私は怒ることもイライラすることも減って笑顔で息子に声をかけられるようになったんです!
こんなふうに「今、できていること」に注目し、その情報をポジティブな感情とセットで記憶させること
これが、「ママなら」という信頼感を生み、安心して落ち着いて会話ができる環境が凸凹キッズの会話への自信へと変わっていきます。
会話に自信がついてくると、
「自分で考えて動いてみよう!」
「自分の気持ちを伝えてみよう!」
という、意欲が湧いてきて、対人関係がうまくいくようになりますよ!
ママとの対話で、コミュ力をぐんぐんと伸ばし、お子さんと楽しく笑顔で会話する時間が増やしていきましょう!
思春期キッズと会話が進む声の整え方『ママボイス』についてお伝えしています
執筆者:山南 あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)