不安が強く、自分で決められない子どもの「どうしたらいい?」に悩んでいるママはいませんか?好きなことは選べても、苦手なことは決断できない不安が強い子どもが、自ら動き出すことができるようになるママの子育て術をお伝えします。
1.「どうしたらいい?」を繰り返す不安が強い子どもの対応に困っているママはいませんか?
「どうしたらいい?」「どうしたらいいかわからない」が口癖。
自分で決めることができず、不安が強い子どもの対応に困っているママはいませんか?
自分の好きなことは時間がかかっても決めることができるのに、嫌だと思うこと・苦手なことになると自分で決めることができなくなってしまう。
そんな悩み事が減っていく、ママの子育てテクニックをお伝えします。

2.不安が強い子どもの対応がわからず悩む日々
私には自閉スペクトラム症(ASD)と診断を受けた娘がいます。
私の娘も「どうしたらいい?」「どうしたらいいのかわからないよ」と、とても、とても不安が強い子どもでした。
自分で色んなことを決めることができず、私に聞いて同意を求めたり、「ママが決めて」と訴えてくるときもありました。
自分の好きなことは、時間がかかっても自分で決めることができ、行動することができるのに、
嫌いなこと苦手なことになると不安が強くなり、「どうしたらいいの?」「どうしたらいいかわからないよ」という言葉がでてきてしまいます。
特に学校のことになると、その不安はさらに強くなるのか、その口癖もどんどん増えていきました。
朝から不安と戦い、登校できるときもあれば登校できないときもあり、登校できたとしても数分で帰ってきてしまうことも多くありました。
そんな日々がずっと続き、私もどんな対応をしたらいいのかわからず、悩むことしかできませんでした。

3.不安が強いのは脳の特性に理由があった。小さな「できた!」が大切!
ASDの子どもには、不安が強いという特性があります。
それは脳が関係していて、不安や恐怖などを感じる内側の脳が敏感に働いてしまっているのです。
不安が強い状態だと、自分から動き出すことはなかなかできません。
しかし行動しないと脳は成長していかないので、行動力をあげることが大切になってきます。
その行動力をあげるために、小さな「できた!」を積み上げていくことが必要です。
そうすることで自信がつき次の一歩が踏み出せるようになります。

4.小さな「できた!」を積み上げる、ママができる子育て術
例えば朝起きてからの会話の中で
娘「今日は学校どうしたらいい?」
と言ってきたら
私「今日は玄関までにする?」
「保健室まで行ってみる?」
「1時間行ってみる?」
と、何個か選択肢を出してみます。
その選択肢も必ず本人が選択できるようなものを用意します。
さらにどれを選択しても、「学校に行く」という選択になるようにします。
その選択肢の中から決めることができたら 「自分で決めれたね」 と最後は褒めの声かけをします。
自分で選んで決めることができることで小さな「できた!」が積み重なります。
積み重なることで、徐々に自信にもつながっていきます。
「ママが提案をする」→「子どもに選んで決めてもらう」→「選べたら褒める」
娘の不安が強く、なかなか決めることができないときに、この3ステップを心がけて対応してみました。
すぐには変化は見られませんでしたが、続けていくうちに、「今日は1時間目に出てみようかな」と自分から行動するようになり、教室に行く姿も見られるようになりました。
朝起きて「どうしたらいい?」という言葉から「今日はどうしようかな」「1時間行ってみようかな」という言葉に変化していきました。
不安が強く、自分できめて行動ができずにいる子どもに、ぜひこの3ステップを試してみてほしいと思います。

執筆者: 北の香
発達科学コミュニケーション トレーナー