母子分離不安の子どもが安心して学校に行ける『おまじない』〜親子の絆を繋いだプロミスリング〜

「学校に行きたくない!ママといたい!」母子分離不安の子どもはママと離れたくない事が理由で学校にいけなくなる子も多いようです。登校拒否の息子が学校に行けるようになるように…。「離れていても心がつながっているよ」安心のおまじないを添えて、親子で一緒に作ったプロミスリング。我が子はプロミスリングをお守り代わりに付けることで安心して学校に行けるようになりました!
 
 

1.学校に行きたくない!ママといたい!

 
 
私の息子は、幼少期から不安傾向が強く、行事の前や保育園のクラス替えのたびに、行しぶりがあったり、チック症状が出たりすることが度々ありました。

 

そんな不安傾向のある息子ですが、小学校1年生のゴールデンウィークを過ぎたあたりから、登校しぶりがひどくなっていきました。

 
 
・朝自分で起きれていたのが、自分で起きることができなくなる
頭痛腹痛を訴えることが多くなる
・学校から帰ってきたら、すぐ疲れて寝てしまう
 
 
このような様子が続いており、ついには学校に行くことを拒否するようになりました。
 
 
学校に行きたくない理由は決まって「ママがいい」の一点ばり。
 
 
無理やり学校に連れて行けば行くほど、息子の登校拒否はひどくなっていきました。
 
 
校門で人目もはばからず「ママがいい〜!」と言って泣き叫ぶこともありましたし
 
 
学校に着いた瞬間、唇の色が真っ青になり血の気が引いたような顔になって、私の手にしがみついて離れられなくなることもありました。
 
 
 
 
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2.母子分離不安の子どもが登校拒否をする理由

 
 
その後、息子は精神科を受診し、分離不安症であると診断を受けました。
 
 
 それから私は、どうにか息子を救いたい一心で、発達科学コミュニケーションを学び、母子分離不安について深く研究するようになりました。
 
 
 分離不安症は、母親など特定の対象から分離することに対して、強い恐怖や不安を感じる精神障害です。
 
 
 母子分離不安を深く研究していく中で、私は子どもの頃の苦い記憶が蘇ってきました。
 
 
 そして、気が付いたのです。私も母子分離不安症だったんだ。って。
 
 
 私の幼少期、辛い思い出の中で特に記憶に強く残っているのは、母親と離れることへの恐怖と不安です。
 
 
 学校に行く時、母親と離れる時、決まって胸がぎゅーっと苦しくなり、他に何も考えられなくなって、パニックになり、ただただ泣くしかありませんでした。
 
 
 当時を振り返り、私が母親と離れる時に感じていた恐怖や不安を何かの感情に例えるならば…
 
 
 「大切な人が死んでしまったらどうしよう」という感情に似ています。
 
 
 母から離れられずに、登園拒否、登校拒否をしていた頃の苦しみ。誰にもわかってもらえず「甘え」としてバカにされていたくやしさ
 
 
 母子分離不安の記憶は、私にとって恥ずべきものであり、無意識に封印していた苦しみの記憶でした。
 
 
 息子が母子分離不安でなかったら、きっとその記憶はずっと私の中で封印されたままだったでしょう。
 
 
 しかし、私は自分の苦しかった幼少期の記憶と向き合うことで、息子の苦しみをわかってあげることができ、母子分離不安を受け止めることができました。
 
 
 母子分離不安の子どもは、小さな心と体で、計り知れない不安や恐怖の感情を背負っているのです。
 
 
 ただ単に学校に行きたくないのではないのです。
 
 
 ただ単にママと一緒にいたいのではないのです。
 
 
 学校に行くたびに、ママと離れるたびに、大きな不安と恐怖に苦しめられているのです。
 
 
 ママといれば、不安と恐怖から開放されるので、母子分離不安っ子が登校拒否を起こすことは、不安から自分を守るためにとっている当然の行動なのかもしれません。
 
 
 

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3.安心できるおまじない〜親子の絆をつないだお守りのプロミスリング〜

 
 
 私は息子が「ママといたい!」と訴える姿が異常であると感じてからは、無理やり学校に行かせることを辞めました
 
 
なぜなら、息子の心を壊してまで学校に行かせたくなかったからです。
 
 
行きたくない時は、息子の気持ちに寄り添い、肯定の姿勢でコミュニケーションを深めるようにしました。
 
 
また、たまに行きたくなった時は息子のペースに合わせて、登校する時間を一緒に考えたり、母子登校をして私も一緒に学校に行く機会を作っていきました。
 
 
このような息子の気持ちに寄り添う登校の仕方を実践していくと、1ヶ月くらいたった頃から 
 
 
「1人で学校に行ってみようかな」という気持ちが息子の中で芽生え始めたのです。 
 
 
しかし、1人で行きたい気持ちはあるけれども…
 
 
「学校でママのことを思い出して苦しくなってしまったらどうしよう。」
 
 
これが息子にとっての大きな壁でした。
 
 
離れていても、心は繋がっている
 
 
このことを息子が感じることができるようになるために、なにかいい方法がないか考えた結果
 
 
若かりし頃、部活をしていた時に、親友が作ってくれたプロミスリングを思いついたのです!
 
 
さっそく、息子と一緒に買い物に行き、好きな色の刺繍糸を購入。
 
 
「ママが部活をしていた時にね…」
 
 
「大好きな友達から試合の時、ドキドキしたらこれを見て!ってプレゼントしてもらったお守りがあるんだ」
 
 
そんな懐かしい話を息子に話しながら、安心できるおまじないの言葉を添えて、一緒にプロミスリングを作りました
 
 
ママは息子のプロミスリングを
 
 
息子はあまり上手じゃないけど、一生懸命ママのプロミスリングを1人で作り上げました。
 
 
そして…
 
 
「お互い離れていても、いつも心は繋がっているよ」とおまじないをかけました。
 
 
翌日から息子はプロミスリングを付けて、登校するようになりました。
 
 
校門で振り向きざまに、腕のプロミスリングをこちらに見せて
 
 
「いってきます!」が言えたあの日は、一生忘れることはないでしょう。
 
 
 

4.おまじないの効果はあった!

 
 
その後、時期によって波はあるものの、楽しく学校に通えている息子。
 
 
「学校行きたくない!」というSOSが出た時は状況によっては、休ませたり、昼までで帰ってきたり。
 
 
自分のペースで登校ができるようになりました。
 
 
お守りのプロミスリングは…
 
 
息子の分は、順調に学校に通えるようになってから、自然に切れてしまいました
 
 
息子は「ママのおまじない、すげ~!!願いが叶ったからだ!」と大喜びでした。
 
 
私のプロミスリングは1年がたとうとしていますが、まだ切れずに大切に私たち親子の成長を見守ってくれています。
 
 
私にとっては、当時の学校に行けなくなった頃を思い出し、初心にかえることができる大切なお守りです。
 
 
これからも初心を忘れずに、息子の気持ちに寄り添う育児をしていきたいと思います!
 
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