【子どもの五月病チェックリスト】に当てはまるお子さんは、今すぐに心のケアを始めていきましょう。特に小学校一年生のがんばり屋さんのお子さんは要注意です。お子さんが五月病になってしまわないように…。今からご家庭でできるケアを始めていきましょう。
1.様子がおかしい…。五月病に気をつけて!
新しい環境や生活にようやく慣れた頃だと思ったら、5月には大型連休ゴールデンウィークがやってきます。
ゴールデンウィーク明けに気をつけたいのが、子どもの五月病です。
五月病は大人がなるものと思われがちですが、実は子どもも五月病になることはあります。
新学期に慣れてきた頃に、下記のような様子が見られたら注意が必要です。
<子どもの五月病チェックリスト>
✔️鬱々としている
✔️疲れている
✔️すぐ泣く
✔️癇癪を起こす
✔️ママから離れられない
✔️食欲がない
✔️頭痛や腹痛を訴える
✔️やる気がない
✔️疲れやすい
✔️眠れない、起きれない
子どもは自分の不調を上手に伝えられないことも多いと思うので、「あれ?様子がおかしいかも?」と感じたら、注意して様子を見ていく必要があります。

2.新学期からがんばり続けた結果、ゴールデンウィーク明け、五月病に…
私の娘は、小学1年生のゴールデンウィーク明けから、ひどい登校しぶりが急に始まり、夏休み明けの2学期からは学校に全く行けなくなってしまいました。
入学してから、とても楽しそうに学校生活を送っていた娘。
入学式前から学童にいち早く通い始め、友達もたくさんでき、学校生活をとても楽しんでいたのに…。
毎朝早く起きて、自分で身支度を済ませ、登校の時間に間に合うように片道30分ほどかかる距離を歩いて通学することもできていたのに…。
学童から夕方遅くに帰ってきても、ちゃんと家で宿題も済ませていたのに…。
そんな娘が学校に行けなくなるなんて…。
正直、私としては、常に意欲的でがんばり屋さんの娘が学校に行けなくなる理由が全くわかりませんでした。

3.新一年生がんばり屋さんの子どもは五月病になりやすい
私の娘のように、がんばり屋さんの子どもは特に五月病になりやすいので注意が必要です。
五月病は、新しい環境に馴染めないことが主な原因としてあげられますが…
子どもの五月病の場合、新しい環境に馴染もうとがんばりすぎることが原因となっている場合も多いようです。
新しい学校、新しいクラス、新しい友達。
慣れ親しんだ幼稚園や保育園を離れ、全てが初めての環境の中で、必死にがんばっている新一年生。
4月はどんな子もがんばりすぎるくらいがんばっています。
入学後、子どもたちが学校生活を楽しみに感じることができるように、多くの学校では歓迎遠足、レクレーションなどの行事が多く組み込まれています。
子どもたちはイベント目白押しの生活を楽しく過ごしているように見えますが、実際、少しずつ体の疲れも溜まっているのです。
さらに、ゴールデンウィーク明けの5月になると、学校は通常日課となります。
授業が本格的にスタートすると、勉強や宿題など子どもたちが苦手と感じることもやらなくてはいけなくなりますし、授業の中では、優しかった先生たちが突然厳しくなって戸惑うこともあるかもしれません。
このような生活の中では、真面目な子ほど、無意識にがんばりすぎてしまっている状況が出てくるので注意が必要です。

4.五月病を予防するためにできる家庭でのケア
日頃から、お子さんが五月病にならないように、日頃からご家庭でできるケアを3つご紹介します。
毎日、普段の生活の中でできることですので、すぐにでも実践してみてくださいね!
◆家でのダラダラを許す
どんなお子さんも新学期はとてもがんばっている状況です。
1日学校で過ごし、心身ともにどっと疲れて帰宅したら、まずはママが子どもに対して、労いの気持ちを持つようにしましょう。
帰ってきて、すぐ片付けができない。
帰ってきて、すぐ宿題にとりかかることができない。
帰ってきて、すぐダラダラしている。
そんな時、つい「片付けしなさい!」「宿題しなさい!」「ダラダラしないで!」と指示を出したり、ダメ出ししたりしてしまうママは多いと思いますが…
学校で1日がんばった子どもたちに、家でもまだ「がんばれ!」というのは、少し酷だと思いませんか?
私たち大人だって、1日仕事でがんばってきた後に家に帰ってきてからも「あれしなさい!」「これもしなさい!」と支持されるのは嫌ですよね。
「学校お疲れ様、よくがんばったね!」 この気持ちで、家に帰ってきた時ぐらいは、ダラダラしたりゲームをしたり、子どもがやりたいことをある程度許してあげてくださいね。
◆どんな話もまずは受容する
お子さんがもし「学校に行きたくない」と言い出したら…
お子さんがもし「学校楽しくない」と言い出したら…
ママも学校で何かあったのか心配になってしまいますよね。
そして「学校で何があったの?」「何が嫌なの?」なんて、あれこれ理由を聴きたくなってしまうと思います。
ママが不安になる気持ちもわかりますが、根掘り葉掘り、強引に理由を聞くことはNGです。
なぜかと言うと、ママの不安な気持ちが言葉を通じて、子どもに伝わってしまい、子どもの不安が増長してしまうからです。
子どもから不安を表す言葉が出た時は、まずママは聞き役に徹しましょう。
「そうだったんだね。」
「そんなことがあったんだね。」
「嫌だったんだね。」
「話してくれてありがとう。」
子どもから自然と出る言葉を優しく受容してあげることで、子どもは安心して自分の胸の内をママに話すことができるようになります。
胸の中に溜め込んでいた思いを言葉に出すことで、自然とモヤモヤしていた気持ちが整理される効果があります。
◆なるべく多くのスキンシップを!
「〇〇ちゃん、大好きだよ」
「〇〇ちゃんがいてくれて、ママはとっても幸せ」
このように、お子さんの存在自体を肯定し「あなたは大切な存在なんだよ」ということを認識させるような声かけを続けることで、子どもは安心を得ることができます。
言葉で伝えるのに慣れていないママは、とにかくスキンシップを多くとるとよいでしょう。
学校に行く時は、行ってらっしゃいのハイタッチしたり
学校から帰ってきたら、お帰りのハグをしたり
お風呂で一緒に体を洗いっこをしたり
お膝に乗せて、本の読み聞かせをしたり
髪の毛をドライヤーで乾かしてあげたり
寝る前に手を繋いで寝たり
1日の中で、スキンシップは意外と多くの場面で取り入れられるものです。
4月、5月は特にスキンシップ強化月間にして、意識的に実践していきましょうね。
どんな子も新学期はがんばりすぎるくらいがんばっています。
がんばりすぎが五月病に繋がってしまわぬように…
ご家庭がお子さんにとっての安全基地になるように、安心できる環境を整えて行きましょう。
