小学生になってもなかなか自分の気持ちを伝えるのが苦手なお子さんの様子を心配されている親御さんはいませんか?子どもが自分の気持ちを言葉でちゃんと伝えられるようになるには、ご家庭での繰り返しのトレーニングが効果的です。本記事ではお家でできる簡単な練習方法をご紹介します。
1.小学生になると『自分の気持ちを伝える力』が必要になる!
✔️自分の気持ちを言葉にして伝えるのが苦手
✔️困っていることを、親以外に伝えられない
✔️友達とうまく会話ができていないみたい…
なかなか自分の気持ちを相手に伝えることができないお子さんの様子を見ていて、心配に感じている親御さんはいらっしゃいませんか?
特に小学校入学を目前に控えたお子さんの親御さんにとっては、「小学校でうまくやっていけるかな…。」と入学への不安もあることでしょう。
幼稚園や保育園では、自分の気持ちを伝えるのが苦手でも、近くに先生がいて、気持ちを察して動いてくれることが多かったと思いますが、小学校となるとそうはいきません。
小学校生活では、困ったことがあったら、自分の言葉で伝えることが基本ですので、自分の気持ちを言葉にして伝えられないと、学校生活では多くの困りごとが出てくることでしょう。
また、学習の時には、自分で手を挙げて発表することが求められます。
そう考えると『自分の気持ちを伝える力』は小学生になる前から、少しずつ育てていきたい力です。

2.気持ちをうまく伝えられず、暴言ばかり吐いていた息子
私の息子も、小学校就学前から自分の気持ちを伝えるのが苦手な子で…
親子の会話においても、意思疎通が成立せず、コミュニケーションがうまくとれないことにずっと困っていました。
息子は「バカ」とか「イヤ」といった簡単な言葉ばかりで話を終わらせることがよくありました。
「お母さんのバカ」
「お母さんなんて嫌い」
「〇〇くんのバカ」
「みんな嫌い」
こんな風に言われると良い気はしませんでしたが、いくら叱っても子どもの暴言はなくなりませんでした。

また、
「今日何が食べたい?」と聞いても、「なんでもいい…。」
「AとB、どっちがいい?」と聞いても「どっちでもいい…。」
と、自分で決めることがなく決定権を自分以外の人に全て委ねてしまう。
このような状況だったため、息子とのコミュニケーションは成立せず、私自身とてもイライラしてしまいました。
3.そもそも『自分の気持ちを掴めていない』ことが原因かも⁈
小学生になってもこのような会話が多いのであれば、子ども自身が自分の気持ちを掴めていない可能性があります。
自分が今、どのような気持ちなのかがわからない。だから、自分の気持ちをどう表現したらいいのかわからない。
という状態なのかもしれません。
言葉で気持ちが伝えられないお子さんの状態を振り返ってみてください。
お子さんは
✔️自分が、何をして欲しいのか、わかっていましたか?
✔️自分が、何を選択したいのか、わかっていましたか?
このような事が理解できていないと「自分で決めるより決めてもらったほうが楽」といった気持ちが先行し、自分で気持ちを表現することを諦めてしまいます。
その結果「なんでもいい」「ママが決めて」というような応対しかできなくなってしまうのです。
また感情を表現するための言葉を持ち合わせていないことで
不安
悔しい
残念
イヤ
寂しい
イライラ
などの気持ちを、どう言葉で表現したらいいかわからず、自分が知っている「バカ」とか「イヤ」といった簡単な言葉だけでしか表現ができなくなってしまっていることも考えられます。
子どもが成長するにしたがって、自分の気持ちを言葉で伝えることは自然とできるようになると思われがちですが、実は当たり前に出来ることではありません。
幼い頃から親が気に掛け、子どもが自分の気持ちを言葉でちゃんと伝えられるよう繰り返しのトレーニングが必要です。
では、どのようにして取り組んでいったらいいのか、次で説明していきます。
4自分の気持ちを伝える力を伸ばす!お家でできる効果的な練習方法
子どもが自分の気持ちを言わなかったり、言うのが苦手な場合は一番身近なお母さんやお父さんと練習するのが一番です!
親子の会話でどのように子どもの気持ちを引き出していくのかポイントをお伝えします。
◆① 話を聞ける環境を整える
親の前では何を話してもOK!あなたの気持ちは全て受け止めるよ!というメッセージを幼い時から子どもに伝えていきましょう。
すでに小学生以上であっても「分かっているからね!」という暗黙のメッセージではなく、言葉に出して伝えていきましょう。
そうすると子どもは「話していいんだ」という安心感を得られ、話そうという気持ちになってきます。

つまり、親が子どもに対して、話を聞くという姿勢を見せ、気持ちを我慢させ過ぎず、大人が一方的に子どもの気持ちを押さえつけないといった環境を整えてあげることが大切です。
自分の気持ちを言うのが苦手な子どもの心を育てるためは、先ずは、汚いことばを使っていても、
「叱らない」
「否定しない」
「共感する」
という気持ちを忘れず信頼関係を作っていきます!
そして、子どもの言葉にだまされることなく子どもの本心と会話をする!という心構えで接します。
◆② 親が子の気持ちを代弁する
環境が整ったら、次にして欲しいことは、子どものモヤモヤした気持ちを親が代弁し、子どもの気持ちをスッキリさせてあげることです!
子どもはモヤモヤした気持ちがどのような感情であるのか分からずに、具体的に言えないことがあります。
お子さん自身でも把握していない感情をお母さんが言葉に変えて、お子さんに感情を自覚させる声かけをしていきます。
「みんな嫌い」⇒「悔しかったんだね」、「不安だったんだね」、「悲しかったんだね」など。
「お母さんなんて嫌い」⇒「寂しかったんだね」、「イライラしているのかな?」など。
「〇〇くんのバカ」⇒「寂しかったんだね」、「悔しかったんだね」など。
と子どもの心の中の気持ちをお母さんが代弁して具体的に伝えてあげます。
子どもの気持ちに言葉をくっつけてあげることで感情を自分で理解できるようになり、子どもが自分の気持ちを言えるようになります!
子どもによっては、自分の気持ちを知らず知らずに見て見ぬふりをして、傷付かないように我慢していることもあります。
気持ちを我慢してしまうと、モヤモヤとした感情がストレスとなり、溜まっていきますので、気持ちの整理ができるようにしてあげていきましょう。
お母さんが子どもの気持ちを代弁する回数が多ければ多いほど、子ども自身も経験を積んで気持ちを伝えられるようになります。
そして、気持ちを伝えてくれた時にはたくさん褒めてあげてくださいね!
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