自分の気持ちを言わない子どもが言えるようになる親子会話のコツとは?

子どもが自分の気持ちを言わなかったり、気持ちを伝えるのが苦手だと、親子の会話が成り立たないということがありませんか?「ママが決めて」「ママが言うのでいいよ」と言うのが口癖。自分の気持ちを伝えるための練習方法について今回はお伝えします。
 
 

1.気持ちが揺れ動く春は、子どもの気持ちに寄り添おう

 
 
もう春休みですね。
 
 
登校しぶりや母子登校、不登校のお子さんを抱えているお母さん達は、学校のことを考えなくて済むのでちょっとホッとできるのではないでしょうか。
 
 
きっとお子さんも同じですね。
 
 
春休みに入る安心感はあるものの、また次第に新学期への不安感も沸いてきて、どうしても気持ちが揺れ動いてしまうことがあるでしょう…。
 
 
 
 
そうするとよく分からないけどイライラしたり、無意識に暴言を吐いたり汚いことばを使ったりしてしまうお子さんも出てくると思います。
 
 
親としては「そんな言葉をつかって!」と正面から言い返したくなりますが、この時期のお子さんの暴言への見方をちょっと変えて欲しいと思います。
 
 
そもそも皆さんはお子さんとの会話が成立していますか?
 
 

2.気持ちをうまく伝えられない子ども

 
 
実は我が家は息子との会話が全く成立せずにとても苦しい想いをした過去があります。
 
 
息子は「バカ」とか「イヤ」といった簡単な言葉ばかりで話を終わらせることがよくありました。
 
 
「お母さんのバカ」
 
「お母さんなんて嫌い」
 
「〇〇くんのバカ」
 
「みんな嫌い」
 
 
こんな風に言われると良い気はしませんでしたが、いくら叱っても子どもの暴言はなくなりませんでした。
 
 
 
 
また、
 
 
「今日何が食べたい?」と聞いても、「なんでもいい…。」
 
 
「AとB、どっちがいい?」と聞いても「どっちでもいい…。」
 
 
と、自分で決めることがなく決定権を自分以外の人に全て委ねてしまう。
 
 
このような状況だったため、息子とのコミュニケーションは成立せず、私自身とてもイライラしてしまいました。
 
 
では、なぜこのようなことが起きるのでしょうか?それには理由があります。
 
 

3.会話がうまく成立しないのには理由がある!

 
 
小学生になってもこのような会話が多いのであれば、子ども自身が自分の気持ちを掴めていない可能性があります。
 
 
つまり裏を返せば、
 
 
☑自分の意見が分からない
 
 
その上
 
 
☑自分の気持ちを表現できない
 
 
という困りごとの表れなのです。
 
 
・自分が、何が好きなのかわからない。
 
 
・自分が、何を選びたいのかわからない。
 
 
・自分で決めるより決めてもらったほうが楽。
 
 
といった気持ちが先行し、自分で考えることができていません。
 
 
また感情を表現するための言葉を持ち合わせていないことで
 
 
不安
 
悔しい
 
残念
 
イヤ
 
寂しい
 
イライラ
 
 
 
 
などの気持ちを、自分が知っている「バカ」とか「イヤ」といった簡単な言葉だけでしか表現ができないのです。
 
 
 
 
ポジティブな感情とネガティブな感情の分離はできても、ネガティブな感情をさらに分解して認識するのが苦手なため、簡単な単語で省略してしまいます。
 
 
子どもが成長するにしたがって、自分の気持ちを言葉で伝えることは自然とできるようになると思われがちですが、実は当たり前に出来ることではないのです!
 
 
つまり、幼い頃から親が気に掛け、子どもが自分の気持ちを言葉でちゃんと伝えられるよう繰り返しのトレーニングが必要なんです。
 
 
では、どのようにして取り組んでいったらいいのか、次で説明していきます。
 
 
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4.親子の会話で気持ちを引き出すための極意

 
 
子どもが自分の気持ちを言わなかったり、言うのが苦手な場合は一番身近なお母さんやお父さんと練習するのが一番です!
 
 
親子の会話でどのように子どもの気持ちを引き出していくのかポイントをお伝えします。
 
 

◆① 話を聞ける環境を整える

 
 
親の前では何を話してもOK!あなたの気持ちは全て受け止めるよ!というメッセージを幼い時から子どもに伝えていきましょう。
 
 
すでに小学生以上であっても「分かっているからね!」という暗黙のメッセージではなく、言葉に出して伝えていきましょう。
 
 
そうすると子どもは「話していいんだ」という安心感を得られ、話そうという気持ちになってきます。
 
 
 
 
つまり、親が子どもに対して、話を聞くという姿勢を見せ、気持ちを我慢させ過ぎず、大人が一方的に子どもの気持ちを押さえつけないといった環境を整えてあげることが大切です。
 
 
自分の気持ちを言うのが苦手な子どもの心を育てるためは、先ずは、汚いことばを使っていても、
 
 
「叱らない」
 
「否定しない」
 
「共感する」
 
 
という気持ちを忘れず信頼関係を作っていきます!
 
 
そして、子どもの言葉にだまされることなく子どもの本心と会話をする!という心構えで接します。
 
 

◆② 親が子の気持ちを代弁する

 
 
環境が整ったら、次にして欲しいことは、子どものモヤモヤした気持ち親が代弁し、子どもの気持ちをスッキリさせてあげることです!
 
 
子どもはモヤモヤした気持ちがどのような感情であるのか分からずに、具体的に言えないことがあります。
 
 
お子さん自身でも把握していない感情をお母さんが言葉に変えて、お子さんに感情を自覚させる声かけをしていきます。
 
 
「みんな嫌い」「悔しかったんだね」、「不安だったんだね」、「悲しかったんだね」など。
 
 
「お母さんなんて嫌い」「寂しかったんだね」、「イライラしているのかな?」など。
 
 
「〇〇くんのバカ」「寂しかったんだね」、「悔しかったんだね」など。
 
 
と子どもの心の中の気持ちをお母さんが代弁して具体的に伝えてあげます。
 
 
子どもの気持ちに言葉をくっつけてあげることで感情を自分で理解できるようになり、子どもが自分の気持ちを言えるようになります!
 
 
子どもによっては、自分の気持ちを知らず知らずに見て見ぬふりをして、傷付かないように我慢していることもあります。
 
 
気持ちを我慢してしまうと、モヤモヤとした感情がストレスとなり、溜まっていきますので、気持ちの整理ができるようにしてあげていきましょう。
 
 
お母さんが子どもの気持ちを代弁する回数が多ければ多いほど、子ども自身も経験を積んで気持ちを伝えられるようになります。
 
 
そして、気持ちを伝えてくれた時にはたくさん褒めてあげてくださいね!
 
 
うちの子、自分の気持ちがなかなか言えない!と感じているお母さんにオススメの声かけです!是非、試してみてください!
 
 
 
 
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