3歳の子どもの「お口ポカン」が気になる!家庭でできる簡単トレーニング法

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3歳の子どもの「お口ポカン」を心配しているママはいませんか?一見、何気ないように見えるこの癖ですが、実は「口腔機能発達不全症」と呼ばれる問題と関係している場合があります。この記事では、「お口ポカン」の原因と背景、そして、親子で楽しくできる予防のためのお家トレーニング方法をご紹介します。
 
 

1.3歳の子どもの『お口がポカン』が気になる…。

 
 
「ふと子どもを見ると、口がぽかんと開いている
「寝ているときも、日中も、常に口が開きっぱなし…」
 
 
そんな様子に心配を感じている親御さんはいませんか?
 
 
3歳は、言葉を覚え、食べる力も強くなり、さまざまな身体機能が発達する大事な時期。
 
 
しかし、そんな時期に「お口ポカン」の状態が続くと、実は将来的に歯並びや発音、呼吸、姿勢などに悪影響を及ぼす可能性があると言われています。
 
 
とはいえ 「すぐに病院に行くべき?」「治療が必要?」と焦る必要はありません。
 
 
まずは、「なぜお口ポカンになるのか?」という原因を知り、家庭でできる予防やトレーニングを始めてみましょう。
 
 
小さな習慣の積み重ねが、大きな成長につながります。
 
 
 
 
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2.3歳の子どものお口ポカンとなる原因

 
 
お口ポカンの背景には、いくつかの要因が関係しています。
 
 
①口呼吸の習慣
 
鼻づまりがあると、自然と口で呼吸をするようになります。
 
鼻炎やアレルギー体質の子どもは、慢性的な鼻づまりがあることも多く、結果として口呼吸が習慣化しやすくなります。
 
 
②舌の位置の異常(低位舌)
 
本来、舌は上あごに軽くついているのが自然な状態ですが、舌が下の方に落ちた状態(低位舌)になっていると、口を閉じにくくなります。
 
 
③口まわりの筋力不足
 
唇や頬、あごの筋肉が未発達だと、自然と口が開いた状態になりやすくなります。
 
特にまだ噛む力が弱かったり、柔らかい食事ばかりをしていたりすると、筋肉が十分に育ちません。
 
 
④猫背や前かがみなどの姿勢
 
姿勢が悪いと、顎が前に出て、口が自然に開きやすくなります。
 
遊んでいる時や椅子に座っている時の姿勢をチェックしてみてください。
 
 
⑤日常のクセ
 
指しゃぶりや唇をかむクセも、口が開いたままの状態を作りやすくします。
 
 
お口ポカンは、これらの複数の要因が組み合わさって起こることが多いため、日常の様子をじっくり観察することが大切です。
 
 
 
 

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3.口腔機能発達不全症とは?

 
 
「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」は、食べる、話す、呼吸するといった“お口の基本的な機能”が十分に発達していない状態を指します。
 
 
現在、歯科医院などでもこの症状が正式に扱われています。
 
 
〜口腔機能発達不全症の主な症状〜
 
・口がいつも開いている(お口ポカン)
・鼻ではなく口で呼吸する
・食べ物をうまく噛めない、飲み込めない
・発音が不明瞭で話しづらい
・よだれが多い
・歯並びが悪くなりやすい
 
 
これらの症状が複数見られる場合は、口腔機能発達不全症の可能性があります。
 
 
放っておくと、将来的に歯列矯正が必要になる、学童期の発音や集中力に影響が出るなど、様々な問題につながることも。
 
 
ただし、3歳という年齢を考えれば、今から正しい習慣を身につけることで予防できる場合がほとんどです。
 
 
ポイント
 
 

4.口腔機能発達不全症予防に効果的なお家トレーニング

 
 
ここからは、我が家で実践して効果があった家庭でできる具体的なトレーニング方法をご紹介します。
 
 
ポイントは「楽しく」「毎日少しずつ」「遊びの中で自然に行うこと」です。
 
 

◆①ぶくぶくうがいの練習

 
水を口に含んで「ぶくぶく」とうがいする動きは、口の筋肉を鍛えるのにぴったり。
 
まだうがいが難しい子でも、マネしてやってみるだけで十分なトレーニングになります。
 
 

◆②ストロー遊び

 
ストローで水や空気をったり、紙コップの中の紙玉を吹いて飛ばしたりする遊びは、口の周りの筋肉をしっかり使います。
 
小さな的に向かって「フーッ」と吹きかけるゲームもおすすめです。
 
 

◆③ 舌を動かすトレーニング

 
舌を「べー」と出したり、左右に動かしたりすることで、舌の筋肉を鍛えます。
 
「鏡を見ながらベロベロ〜ってできるかな?」と声をかけて、楽しみながら行いましょう。
 
 

◆④ 唇と頬の体操

 
唇をぎゅっと閉じて5秒キープ
ほっぺを膨らませて「ぷー」
ほっぺをへこませて「すー」
 
これを何回か繰り返すだけでも、口まわりの筋肉を刺激できます。
 
 
 
 
 

5.お家でトレーニングでお口ポカンが治った息子の話

 
 
私の息子も、まさに3歳のころ「お口ポカン」でした。
 
 
保育園の先生に「いつも口が開いているようです」と言われて気になり始め、寝ているときも、テレビを見ているときも、常に口が半開き
 
 
写真を撮ると、どれも口が開いたままでした。
 
 
3歳児健診でお口ぽかんの状況を保健師さんに相談したところ、歯科医院に受診することを勧められました。
 
 
歯科医に相談すると「お口ポカンは、筋力や姿勢の問題であることが多く、家庭でのトレーニングが有効」と教えていただき、次のような取り組みを始めました。
 
 
・朝と夜に鏡を見ながら「舌ベー体操」
 
・食事前に「お口閉じチャレンジ」
 
・ストローで風船を膨らませたり、紙玉を吹き飛ばすゲーム
 
・姿勢を正すため、椅子に足台を設置
 
 
これらを1日5〜10分、遊び感覚で続けたところ、数週間で「口が閉じている時間」が明らかに増えていきました
 
 
保育園の先生にも「最近、表情がしっかりしてきましたね」と言われるようになり、親としてもホッとした経験があります。
 
 
「うちの子、大丈夫かな?」と悩んでいた日々が嘘のように、息子は今ではしっかり唇を閉じ、笑顔で話すことができるようになりました。
 
 
3歳という成長著しい時期に、「お口ポカン」が見られるのは、決して珍しいことではありません。
 
 
しかし、だからこそ早めに気づき、対策することで将来的な問題を防ぐことができます。
 
 
口腔機能の発達は、健康な歯並び、正しい呼吸、滑らかな発音、そして豊かな表情にもつながります。
 
 
ぜひ、今日からご家庭でできる「お口トレーニング」を始めてみてください。
 
 
少しの積み重ねが、お子さんの未来を大きく変えてくれるかもしれません。
 
 
笑顔の小学生
 
 
 
 
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