『自由に遊ぶ』ことが苦手な子どもの想像力を鍛える!おうちでできる簡単テクニック

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「自由に描いて!」「好きなように作っていいよ!」という遊び方が苦手な子どもがいるのをご存じですか?これは想像力が育っていないわけではなく、発達障害・隠れアスペルガーの特性が関係しています。その特性に寄り添い、想像力を鍛える方法をお伝えします!
 
 

1.『自由に遊ぶ』ということが苦手な子どもの原因と対策とは

 
 
子どもってお絵描きや工作が好きなイメージがありますよね。
 
 
自由に遊ばせることで、想像力や発想力が豊かになるという知識もよく知られているものなので、おうちで実践されているママもたくさんいらっしゃると思います。
 
 
しかし、そんなママの気持ちとは裏腹に、『自由な遊び』を喜ばない子どもがいることをご存じですか?
 
 
“子どもなのに自由な遊びが苦手”と聞くと、「発想力がないの?」「想像力が育っていないのかも…」と心配になるかもしれませんが、ご安心ください!
 
 
決してそういうわけではありません。
 
 
子どもが『自由な遊び』が苦手なのには、原因があるのです!
 
 
今回は、その理由と対策についてご紹介させていただきますね。
 
 
折り紙
 
 

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2.【4歳・お絵描きや工作ができない】『自由な遊び』で見本を見たがる息子…

 
 
我が家には4歳の発達障害・隠れアスペルガーの息子がいます。
 
 
「子どもは何かをつくり出すのが大好きで、大人にはない発想力や想像力を駆使し、いろんなものを作ってくれたり描いてくれる!」
 
 
そんなイメージが私にもあったので、当然息子もそうだろうと思い、何度となく
 
「お絵描きしようよ!好きなもの描いていいからね!」
「今日は工作しない?折り紙とかビーズとか用意したよ〜!」
 
こんな風に誘ってみましたが、息子は全然嬉しそうではありません
 
 
むしろ、表情がどんどん曇っていき、
 
「やらない。何をするかわからないから…」
 
こんな返答が返ってくることもしばしば。
 
 
誘いに乗ってきたとしても、
 
「本を見て描きたい!」
「ママが先に作ってみて!」
 
と、必ず見本を欲しがるので「発想力や想像力が育っていないのだろうか…」と心配していました
 
 
悩む女性
 
 

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3.想像力や発想力が育っていないわけじゃない?!子どもが『自由遊び』が苦手な理由

 
 
実は、これには発達障害・隠れアスペルガーの特性が原因だったのです。
 
 

・「好きなようにしていいよ」という言葉が抽象的すぎて、どうすればいいのかわからない

 
アスペルガー症候群の子どもは、言葉をそのままの通りに受け取るという性質を持っています。
 
 
だからこそ、曖昧な表現や抽象的な表現を理解することが苦手なのです。
 
 
例えば、 「なんとなくこんな感じでやるといいよ」 と言われると、「なんとなくってなに?」「こんな感じってどんな感じ?」と頭の中が「?」だらけになってしまいます。
 
 
「好きなように」や「自由に」という表現も同じで、幅が広すぎるため何をどうすればいいのかという具体的な動きを想像することができないのです。
 
 
「わからない!」という印象が先に頭に入ってしまうので、思考が停止してしまいます
 
 

・今の自分の能力では、自分の理想とするものはできないと思っている

 
発達障害・アスペルガー症候群の子どもには、完璧主義で白黒思考という思考の癖があります。
 
 
さらに、頭が良く、年齢の割に俯瞰的に物事を捉えることができるという能力が育っているので、 「自分の納得のいくレベルのものを作ることができない」 と考えてしまい、挑戦することを躊躇します
 
 
完璧にできない自分を受け入れることが難しいので、先回りして回避しようとしてしまうのです。
 
 
理由
 
 

4.子どもの想像力を鍛える遊び方

 
 
では、このような特性を持った子どもが、自由に遊べるようになるには、どのような対応が必要でしょうか。
 
 

曖昧な表現をしないようにする

 
これは日頃から気をつけたいところですが、遊びに誘うという場面での具体例を挙げると、
 
「この紙にクレヨンを使ってお絵描きしていくよ。今日はお花を描いてみようか!」
 
このようになります。
 
 
この時、実際に使う画用紙やクレヨンを見せながらお話してあげるとより想像が付きやすく、取り組むハードルが下がるのでオススメです。
 
 
それでも難しそうな場合は、敢えて見本を作ってあげたり、見せてあげるのも良いでしょう。
 
 
「見本を見せてしまっては、想像力や発想力を鍛えることはできないのでは?」
 
と思われがちですが、想像力や発想力の源となる知識や体験を増やしていくことによって、鍛えられます
 
 
つまり、何事も”やってみる”ということが大切なのです!
 
 
発達障害・隠れアスペルガーの子どもは、パターン化してものを覚えるのが得意なので、模倣をしているうちに色んな描き方や作り方を覚えていきます
 
 
覚えたものを自分なりに組み合わせていくことで、オリジナルの作品が作れるようになるのです。
 
 
息子ははじめ、塗り絵さえも「見本がないとできない!」と言っていましたが、上記のような対応を続けていくと自然と『自由遊び』ができるようになっていきました
 
 
今では、家族の誕生日に似顔絵をプレゼントしてくれます!
 
 
是非、子どもの特性に合わせて、発想力や想像力を育ててあげてくださいね。
 
 
 
 
 
 
 
執筆者: 中谷 そら
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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