学校で居眠りばかり… ASD傾向の子どもが眠くなる理由と対処法

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「うちの子、なぜかいつも眠そう…」「授業中に居眠りばかりしている」自閉スペクトラム症傾向がある子どもの眠気には、特性が関係しているかもしれません。この記事では、ASD傾向の子どもが居眠りをしてしまう理由と、ご家庭でできる具体的な対処法をお伝えします。
 
 

1.「うちの子、なんでこんなに眠くなるの?」と困っているママへ

 
 
「また授業中に居眠りしてましたよ」
 
 
先生からの電話で、そう言われるたびに胸が締め付けられるような思いをしていませんか?
 
 
ちゃんと夜は寝ているはずなのに、どうしてうちの子だけこんなに眠くなるんだろう…
 
 
もしかしたら自閉スペクトラム症(ASD)の特性が関係しているかもしれません。
 
 
この記事では、ASDの特性と眠気の関係、そしてご家庭でできる具体的な対策について、同じ悩みを抱えていた私の実体験も交えてお伝えします。
 
 
この記事を読み終える頃には、お子さんの眠気の理由がわかり、親子で安心して毎日を過ごせるヒントが見つかるはずです。
 
 
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2.自閉スペクトラム症(ASD)傾向の子どもが学校で居眠りをしてしまうワケ

 
 
自閉スペクトラム症(ASD)は、主にコミュニケーションや社会性の困難、限定された興味や反復行動などの特性を持つ発達障害の一つです。
 
 
これらの特性が、学校での居眠りにつながることがあります。
 
 
では、なぜASD傾向のある子どもは学校で眠くなってしまうのでしょうか。
その主な理由を2つご紹介します。
 
 
① 脳が常にフル回転しているから
 
ASD傾向のある子どもは、感覚過敏感覚鈍麻といった特性を持っていることがあります。
 
 
感覚過敏:
普通の人には気にならない些細な音や光、匂いなどを過剰に感じ取ってしまい、常に多くの情報を処理しています。
 
感覚鈍麻:
痛みや暑さ、寒さなどを感じにくく、自分の体の状態に気づきにくいことがあります。
 
 
特に感覚過敏がある場合、教室のざわめき、蛍光灯の光、隣の席の子の消しゴムの音など、周囲のあらゆる刺激をキャッチしてしまい、常に脳がフル稼働している状態です。
 
 
この状態は、まるでパソコンのアプリを何十個も同時に開いているようなもの。
 
 
脳がどっと疲れてしまい、自己防衛のためにシャットダウンしようとするのです。
そのサインが「眠気」として現れます。
 
 
② 興味のないことへの集中力が続かないから
 
ASDの特性の一つに、「興味の偏り」があります。
 
 
自分が好きなことや興味のあることには、驚くほどの集中力を発揮しますが、興味のないことには関心が向かず、集中力が途切れやすいという側面があります。
 
 
学校の授業は、当然ながらすべてが子どもの興味のあることばかりではありません。
 
 
興味が持てない授業は、子どもにとって脳を刺激する情報が少ないため、退屈に感じてしまいます。
 
 
その結果、脳の活動が低下し、眠気が誘発されてしまうのです。
 
 
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3.【体験談】我が子もよく学校で居眠りして先生に怒られていました…。

 
 
私の息子も発達障害グレーゾーンで、ASD傾向があります。
 
 
幼い頃から、児童館や習い事など、興味のないことを目の前にするとすぐに眠くなる子でした。
 
 
その頃は「お昼寝の時間だからかな」と思っていましたが、小学生になってもその傾向は続きました。
 
 
学校の先生からは「授業中、いつも眠そうにしています」「居眠りが多いので注意しました」と頻繁に連絡が入り、私はどうしたらいいか途方に暮れていました。
 
 
「うちの子だけ、なんでこんなに眠くなるんだろう?」と心配で、学校から帰ってお昼寝の時間を設けたり、睡眠時間を増やすよう工夫してみました。
 
 
しかし、どれも根本的な解決にはつながりませんでした。
 
 
悩む女性
 
 

4.「寝なさい!」は逆効果?今日からできる3つの対応策

 
 
お子さんの眠気の背景にASDの特性がある場合、ただ「ちゃんと寝なさい」と叱るだけでは解決しません。
 
 
お子さんの特性を理解し、生活習慣や環境を見直すことが大切です。
 
 
◆子どもの睡眠について見直してみる
 
まずは、お子さんが本当に十分な睡眠時間を確保できているか確認しましょう。
 
 
寝る時間、起きる時間:
毎日決まった時間に寝て、決まった時間に起きる規則正しい生活を心がけましょう。
 
週末の夜更かしは体内時計を乱す原因になります。
 
 
朝の起床後は、すぐに朝日を浴びる習慣をつけましょう。
 
 
光は体内時計をリセットし、体のリズムを整える重要な役割を果たします。
 
 
◆寝る前のリラックスできるルーティン
 
就寝前の時間は、脳と体をリラックスモードに切り替えるための大切な時間です。
 
 
寝る1〜2時間前にはスマホやタブレット、テレビを消すようにしましょう。
 
 
ブルーライトは脳を覚醒させてしまい、スムーズな入眠を妨げます。
 
 
お風呂にゆっくり浸かったり、好きな絵本を読んだり、穏やかな音楽を聴いたりして、リラックスできるルーティンを作りましょう
 
 
温かい飲み物(カフェインの入っていないもの)を飲むのもおすすめです。
 
 
◆感覚に配慮した睡眠環境の整備
 
感覚過敏があるお子さんの場合、寝室の環境が睡眠を妨げている可能性があります。
 
 
寝具:
肌触りのよい素材のパジャマやシーツを選びましょう。
タグが苦手な場合は、取り除いてあげるなどの配慮も大切です。
 
 
光:
部屋を真っ暗にするのが苦手な場合は、常夜灯やフットライトを使い、安心できる明るさに調整しましょう。
 
 
音:
わずかな物音でも目が覚めてしまう場合は、好きな音楽を小さく流して、周囲の音を遮断するのも一つの方法です。
 
 
How
 
 

5.夜のマッサージが効果絶大!親子の絆を深める魔法のルーティン

 
 
我が家では、息子が好きなアロマの香りのオイルを使ったマッサージを寝る前のルーティンにしました
 
 
ラベンダーやカモミールなど、リラックス効果のある香りを何種類か試して、息子が一番気に入った香りを選びました。
 
 
毎晩、寝る前にお布団に横になってもらい、リラックスできる香りを嗅ぎながら、足や腕を優しくマッサージしてあげました。
 
 
最初は「眠くなるかな…」と半信半疑でしたが、このルーティンを始めてから、息子の寝つきが本当によくなったのです。
 
 
夜中に目を覚ますことも減り、朝もすっきり起きられるようになりました。
 
 
そして何より、マッサージをしてもらう時間が息子にとって「安心できる、大切な時間」になったようでした。
 
 
「ママ、マッサージして!」 そう言って、自ら早めにベッドに来てくれるようになり、早寝の習慣も自然と身につきました
 
 
「なぜ眠くなるの?」という根本的な悩みに直面したとき、「睡眠の質」に目を向けることが、解決への近道かもしれません。
 
 
お子さんの特性を理解し、寄り添うことで、きっと親子で毎日を笑顔で過ごせるようになりますよ。
 
 
何か一つでも「これならできそう!」と思えるものから、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
睡眠
 
 
 
 
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