毎日行き詰まる朝が激変。親子で笑顔の朝を迎えられるようになったスキンシップ方法

不登校,小1,こだわり
不登校やこだわりのある子の朝の困りごとに悩むママへ。否定的な声かけをやめ、スキンシップと「大好き」で笑顔を取り戻す工夫を紹介します。
 
 

1.小1の4月で不登校になった娘への対応

 
 
入学式の次の日から、「ついて来ないで!」と張り切って一人で登校した娘。
 
 
幼稚園の年長で登園拒否になった娘ですが、小学校のスタートは意外にも順調に見えました。
 
 
ところが2週間程で「行きたくない」と言い出し、五月雨登校を経て、あっという間に完全不登校になりました。
 
 
不登校になることは想定はしていたものの、「小1の4月で不登校!?」
早々に訪れた現実を最初は受け入れることができず、どうしたらいいのかわかりませんでした
 
 
奈落の底に突き落とされたような感覚で、この先どうなってしまうのだろうか… と不安に押しつぶされそうな日々
 
 
そんな不安から私は娘にイライラをぶつけてしまっていました
 
 
イライラする女性
 
 

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2.朝の着替えが進まないことが始まりだった

 
 
元々切り替えが苦手だった娘は、朝起きてリビングに行くことにも時間がかかり、 私が抱っこして移動させている毎日。
 
 
特に、朝食後の着替えが一向に進まなくなり、タブレット学習に夢中になっては動けなくなることが続きました。
 
 
行く時間が迫ってくると、私はより一層焦り、強い言葉でなんとか娘を動かそうとしていました。
 
 
仕事の始業に間に合わない焦りから、私はイライラを爆発させて娘に暴言を浴びせてしまうことも多々ありました。
 
「何で着替えないの!?」
「何で行かないの!?」
「もう早くして!」
 
娘の気持ちはそっちのけで責め立てることしかしなかった対応に後悔しかありません。
 
 
結果、朝食を食べると、「お腹が痛い」と言い、ぼーっとすることが増えて表情が乏しくなっていきました。
 
 
今思えば、娘はうつ状態だったのかもしれません。
 
 
不登校になって最初の頃は、「少しでも学校に近づければ…」と娘が好きな教科の時間だけ一緒に登校するなどの工夫もしてみました。
 
 
しかし教室に入ることも嫌がり先生と話す時にはフリーズしてしまう。
 
 
家とは全く違う学校での娘の姿に驚かされました。
 
 
娘が学校に行きたくない理由は、「ずっと椅子に座ってピシッとしてるのが嫌だ」でした。
 
 
皆と一緒の時間に同じペースで授業を受けること自体に苦痛を感じていたようです。
 
 
私は、娘に「もっと楽にしていいんだよ。授業がつまらなかったら、ノートに絵を描いてもいいんだよ。」と力を抜くことを伝えましたが、娘は中途半端にできないタイプ。
 
 
こだわりが強くて白黒思考
先生の話は、ちゃんと聞いて疲れてしまう…
 
 
そして一度嫌な思いを経験すると、再チャレンジすることはありませんでした。
 
 
疲れた
 
 
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3.否定的な注目は割増で伝わってしまう事実

 
 
発達科学コミュニケーションの講座の中で知った「否定的な注目は割増で伝わる」という言葉に衝撃を受けました。
 
 
・褒めているつもりでも、その褒めは実は目減りして子どもに伝わっている
否定的な注目は割増で伝わってしまう
 
 
心理学の研究でも「否定的な感情はポジティブな感情よりも強く長く記憶に残る」と言われています。
 
 
これは「ネガティビティ・バイアス」と呼ばれる人の心の仕組みです。
 
 
さらに、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもは特にネガティブなことを記憶しやすいという特性もあります。
 
 
つまり、私が毎朝「早くして!」と責め立てた時間は、娘の心に必要以上に強く残り、自己肯定感を削っていたのです。
 
 
逆に、肯定的な声かけは私が思っている以上に娘に届いていなかったことに気付きました。
 
 
娘が自信を失い、不安で動けなくなっていたのは、私の「否定的な注目」が積み重なった結果だったのだと理解できた瞬間でした。
 
 
気づき
 
 

4.朝からバトルだった親子が、朝のスキンシップで笑顔に

 
 
朝起きてからリビングまで行くことにも時間がかかり過ぎていたので、 まずは娘を起こす方法を変えました。
 
 
名付けて『ぎゅーっとハグ&ママのヌリカベ作戦』です。
 
 
笑顔で「〇〇ちゃん、おはよ〜!朝だよ〜。」と言いながらハグ。
 
 
ゲゲゲの鬼太郎に出てくるヌリカベの真似をして、「ヌリカベ〜」と言いながら 娘に覆い被さる『ヌリカベ攻撃』で起こすスキンシップ作戦です。
 
 
そして、話かける時には、「笑顔」で「ゆっくり」と「優しい声」を意識して毎朝実践しました。
 
 
これまでの急かす起こし方を一変させて、スキンシップでコミュニケーションをはかることで、娘の安心感が増して不安が薄れていきました
 
 
すると、朝の目覚め時から上機嫌で過ごせるようになり、朝からバトルだった親子が笑顔に変わりました。
 
 
起きてからリビングまで行くことも一緒に行けるようになり、朝食後の着替えも ゆっくりですができるようになっていきました。
 
 
相変わらず不登校ですが、今では毎日フリースクールに楽しんで行けるようにまでなりました。
 
 
この経験から、私は常に怒ってばかりで、我が子に「大好きだよ」と伝えていなかったことに気づきました
 
 
とにかく私が笑顔でいること(怒りんぼママを封印)がどれだけ大事なのかも実感できました。
 
 
OK
 
 

5.「大好き。」の効果は絶大

 
 
娘に「大好きだよ。」と伝える事ができるようになったら、娘も私に「ママ、大好き。」と言ってくれる事が増えました
 
 
この言葉を伝える時には、笑顔にならざるを得ないので、私自身に笑顔が増えたこともあり、効果絶大でした。
 
 
白黒思考でこだわりの強いお子さんには、「大好き」というメッセージは安心の土台になります。
 
 
その安心が、不安をやわらげ、少しずつ行動を広げていく力につながっていくのだと実感しました。
 
 
ぜひ「大好き」をたくさん伝えてあげてください。
 
 
相乗効果で不安が少なくなり、お子さんの笑顔が増えていきますよ。
 
 
母娘
 
 
 
 
 
執筆者:河西 幸代
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
 
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