毎晩、子どもの寝顔に「こんなママでごめんね」と涙を流していませんか?「どうして、また怒ってしまったんだろう」と自己嫌悪に陥るあなたへ。子育てのイライラを抑えられない本当の理由と、心を軽くする具体的な方法をご紹介します。
1.「こんなママでごめんね」毎晩泣いているあなたへ
「どうして、また怒ってしまったんだろう」
「もっと優しいママになりたいのに…」
子どもの寝顔を見ながら、そんな風に自分を責め、涙を流していませんか?
朝は「今日は怒らないぞ」と決意したのに、気づけばカッとなって大声を出してしまう。
そして、子どもを傷つける言葉を言ってしまったと後悔し、自己嫌悪に陥る。
「こんなママでごめんね」 そんな風に、自分を責め続けているかもしれません。
私は、子育ての専門家として、子育て中のママがイライラや怒りを抑えられないことに悩み、理想の母親像になれない自分に苦しんでいる姿をこれまで多く見てきました。
この記事では、そんなあなたが自分を責める気持ちから解放され、子育てをもっと楽に、楽しくするためのヒントをお伝えします。

2.なぜ、子育てのイライラが抑えられないの?その本当の理由
「アンガーマネジメントを試したけど、全然うまくいかない…」
「怒りをコントロールしなければと思えば思うほど、イライラしてしまう」
そう感じているあなたは、もしかしたら、怒りの根本的な原因に気づいていないかもしれません。
結論からお伝えすると、子育てのイライラの原因のほとんどが、子どもへの高い期待が原因です。
「自分の持ち物くらい自分で管理してほしい」
「朝は元気に挨拶をしてほしい」
「学校の宿題は毎日ちゃんと提出するべきだ」
あなたの中にある「こうあるべき」という理想が、目の前の子どもとズレたときに、イライラという感情が生まれます。
でも、少し考えてみてください。
お子さんはまだ、生まれて数年しか経っていない未完成な存在です。
大人が当たり前にできることでも、子どもにとっては難しいことばかり。
持ち物の管理ができないのは、まだ記憶を整理する脳の機能が未熟だから。
朝挨拶をしないのは、まだ脳が覚醒していないから。
宿題をしないのは、自分の興味や欲求を優先する時期だから。
そう「できないのは当たり前」。
このマインドセットを持つだけで、子育てはグッと楽になります。
怒りを抑える表面的なテクニックではなく、まずはこの心のあり方を変えることが大切です。

3.怒りが爆発する前に!ママの心が軽くなるための3つのステップ
◆ステップ1:「怒りのトリガー」を特定する
どんな時に怒りがこみ上げてくるか、客観的に自分の感情を観察してみましょう。
・何度言っても片付けてくれない時?
・食事中に立ち歩いてしまう時?
・登園・登校前のバタバタした時間?
・自分の体調が悪い時?
怒りの感情は、決して「悪いもの」ではありません。
それは、あなた自身が抱えているストレスやSOSを知らせるサインです。
まずは「私は〇〇されるとイライラするんだな」と、怒りのトリガーを特定することから始めましょう。
◆ステップ2:自分の感情を労ってあげる
あなたは、子どもの気持ちばかりを考えて、自分の気持ちを後回しにしていませんか?
心に余裕がない状態で、子どもに優しく接するのは不可能です。
まずは自分の心のケアをしてあげましょう。
・「疲れているよね、毎日よく頑張ってるよ」と自分に声をかけてあげる。
・好きな音楽を聴く、温かい飲み物を飲む、数分でも一人になる時間を作る。
母親としての役割を少し休んで、自分の感情を大切にしてあげる時間が必要です。
たった数分の休憩でも、心は驚くほど軽くなります。
◆ステップ3:「べき」を手放し、期待をゆるめる
「理想の母親像」という完璧な母親の呪縛から、自分を解放してあげましょう。
「完璧じゃなくても大丈夫」「70点の子育てで十分」 そう自分に言い聞かせてみてください。
怒らない子育てを目指すのではなく、「怒ってしまったとしても、その後にどうするか」という意識に切り替えることも大切です。

4.実体験「こんなママでごめんね」から卒業した私の変化
私自身、子育て中に「どうして、こんなにイライラするんだろう」と悩み、毎日のように自己嫌悪に陥っていました。
でも、「子どもはできないのが当たり前」という視点に切り替えてからは、自分を責めることが減りました。
そして、自分の心に余裕がないと、子育てがうまくいかないことに気づきました。
意識的に自分の感情を大切にし、子どもへの期待をゆるめた結果、こんな変化がありました。
・怒鳴ってしまう回数が減り、穏やかに過ごせる時間が増えた
・子どもが思い通りに動かなくても、冷静に対応できるようになった
・笑顔が増え、親子で「楽しい」と思える時間が増えた
しかし、PMS症状など、どうしてもイライラしてしまうこともあります。
そんな時は、自分のイライラしてしまう感情を受け入れ、意識的に子どもたちと距離をとるようにしました。

5.あなたは十分子育てに向き合っている!
子育てのゴールは「完璧な子ども」を育てることではありません。
あなたが幸せな気持ちでいれば、お子さんもきっと幸せを感じてくれます。
もう自分を責めなくていい。
あなたはもう十分頑張っている。
この記事を読んでくださったあなたは、それだけ真剣に子育てに向き合っている証拠です。
「こんなママでごめんね」という気持ちは、お子さんへの深い愛情があるからこそ生まれる感情です。
今日から、怒ってしまった自分を責めるのではなく、まずは自分の心を労ってあげてください。
あなたはもう十分頑張っています。
