繊細でこだわりの強い子どもの登園しぶりを乗り越えた親子のコミュニケーション

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繊細でこだわりの強い発達の特性から園になじめず、登園しぶりが始まったわが子。どうしたらいいかわからなかった私が、発コミュを学び、登園しぶり解消を目指して実践した「肯定的なコミュニケーション」についてお伝えします。
 
 

1.登園しぶりの対応にお困りの方、我が家の息子もそうでした!

 
 
・毎日、保育園行きたくない、休みたい、楽しくないと言い続ける
・登園日は、朝起きられず、起きてもだらだらしてなかなか準備ができない
・やっとのことで保育園についても、泣いたりぐずったりして車から降りれなかったり、入口から動かなくなる
 
 
毎日こんなことの繰り返しで、朝から「早くしなさい」「準備できたの」といった声掛けばかりしてしまう自分にもイライラしていませんか。
 
 
保育園へ連れて行くことが大変だったり、行きしぶりで悩んでいる人に実践してほしい、子どもへの接し方をご紹介します。
 
 
泣く子供
 
 
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2.登園しぶりを解消しようとなだめたり叱ったりしていたら身体症状が出てしまった

 
 
わが子は3歳の年少から保育園に入園し、登園を開始しました。
 
 
入園式では笑顔も見せ、最初の1か月間は特に問題なさそうに通っていました。
 
 
私が住んでいる地域では、5月にミニ運動会があるのですが、運動会が終わった後からたびたび、保育園行きたくない、運動会の練習いやだった、○○君いじわるするから嫌い、など保育園での嫌なことばかり家で話すようになりました。
 
 
最初は「まだ年少だし、慣れないうちはそんなこともあるよね」となだめつつ通わせていましたが、
 
だんだんと登園準備を嫌がったり、朝ごはんをだらだら食べたりと抵抗の様子が増えていき、9月頃には、保育園前で泣き叫んでぐずるようになってしまいました。
 
 
泣き叫んで嫌がる様子を見ると心が痛むし、かといって「休ませたら今後も行けなくなるのでは」と心配になり、「なんで行けないの⁈」と怒ってしまうこともありました。
 
 
夫には、「まだ小さいんだから、無理していかせなくてもいいじゃない」と言われ、何とか行ける日は預け、どうしても無理なときは休む、というようにまだらに通うことが、年中の冬まで続きました。
 
 
そして年中の冬のある日、突然頻尿になり、いつでもどこでも5分おきにトイレに行かなければならなくなりました。
 
 
病院で心因性頻尿と診断され、「無理に何かをさせようとせず、やさしくゆったりと過ごすようにしてみてください」と言われてしまいました。
 
 
毎日毎日トイレのことばかりで、登園することも、もちろん出かけることも難しくなり、心配や不安で家族みんながイライラし、家庭の雰囲気はどん底でした
 
 
寝る子ども
 
 

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3.保育園で頑張っていたのに家でも頑張らなきゃいけない、繊細な子どもはストレスたっぷり

 
 
登園しぶりで悩んでいた私は、「なぜこんなことが起きるのか」を知りたくて発達科学コミュニケーション(発コミュ)を受講しました。
 
 
その中で学んだ発達や子どもの特性に関する知識が、わが子の状況を理解する大きな手がかりになったのです。
 
 
振り返ってみると、我が子には小さいころから敏感で繊細な特性がありました。
 
 
赤ちゃんのころから、泣きが激しく、芝生に裸足で立てないなど感覚に敏感
 
 
遊びにも強いこだわりがあり、日常生活の中でも「自分なりのやり方」が崩れると不安定なっていました。
 
 
こうした「感覚の敏感さ」や「こだわりの強さ」は、発達の特性としてよく見られるものです。
 
 
繊細な子どもは環境から受ける刺激を強く感じやすく、その分ストレスがたまりやすいといわれています。
 
 
また不安が強い子はネガティブな出来事を記憶しやすい傾向があると言われており、一度の「嫌だ」という経験が長く心に残ってしまうこともあります。
 
 
そんな子が保育園という集団生活に入ると、当然「みんなと同じように行動しなければ」というプレッシャーを受けます。
 
 
園には、子どものこだわりや敏感で繊細なところがあることは伝えていましたが、あまり問題視されていませんでした。
 
 
先生からは「園に来てしまえば問題なく過ごしていますよ」と言われていましたが、それは“外で頑張っている姿”にすぎませんでした。
 
 
さらに、私自身の関わり方も子どもの安心を支えるどころか、逆に不安を強めていました。
 
 
✓「保育園は行くもの」という思い込みから、本人の気持ちより登園を優先していた
✓「今日行けたらおやつがあるよ」と短期的なご褒美で釣る声かけを繰り返していた
✓行けない日はイライラが態度に出て、「なんで行けないの!」と責めてしまった
 
 
結果として、
✓繊細な気質ゆえストレスや不安が解消されないまま積み重なった
✓こだわりの強さから注意や指摘を受け、自信を失っていった
✓親の焦りやプレッシャーが、子どもの不安をさらに増幅させた
 
 
こうした悪循環が続き、ついには心因性頻尿という身体症状として表れてしまったのです。
 
 
敏感で繊細なわが子は、不安を感じやすく、ネガティブな記憶が残りやすい特性があったのだと気づきました。
 
 
本来、そのような子どもに対して、不安や緊張を受け止め、安心できる声掛けや接し方で、子どもの心の回復をしてあげる必要があったにも関わらず、私は真逆の対応をしていたのです。
 
 
発コミュでの学びを通じて、私は初めて「子どもの特性を理解すること」「不安を受け止めること」の大切さに気づきました。
 
 
気づき
 
 

4.繊細さやこだわりを受け止め、肯定的なコミュニケーションで自信と安心感を作り出す

 
 
子どもに自信と安心感を持ってもらうために、私が発コミュを学んで日々心がけたことを紹介します。
 
 

◆1.「ほめる」を徹底して、自信を積み重ねる

 
・朝起きてきたら、「自分で起きてこれたね~」
・服を着替えたら、「服着れたね!」
・ごはんを食べたら、「たくさん食べたね~」
 
 
まだできていないことを指摘して指示だししていても、どんどん子どもの自信は減っていき、やる気がなくなってしまいます。
 
 
当たり前にできていることもほめることで、これもできた、あれもできた、と子ども自身が認められたと感じ、成功体験の記憶として残ることで自信につながっていきます。
 
 
ほめることは「肯定の注目」のコミュニケーションテクニックの一つであり、すぐにでも始められます。
 
 

◆2.「実況中継」で安心感を届ける

 
できたことを「ほめる」と同時に、子どもが何かをしている途中にも声をかけるようにしました。
 
例えば、
・朝服を選んでいたら、「今日着る服を選んでるんだね!」
・ごみをごみ箱に入れようとしていたら。「ごみ箱に捨ててくれてるね」
・おもちゃで遊んでいるときは、「あ~ブロックで○○作ってるんだね」
 
など、実況中継のように見たままの子どもの様子を声に出して伝えていきました
 
 
お母さんはちゃんとあなたの事を見ているから安心していいよ、と伝わるように。
 
 
子どもは、肯定の注目が増えたことで、自信がついたのか自ら行動することが増えていきました
 
 
家での否定しない対応が、安心感となり、その後保育園へも復帰することができました
 
 
私自身、できていないことへの注意や指示出しばかりしてイライラしていたのが、
 
肯定の注目で接しようと、子どものできているところ探しに力を入れるようになりわが子はあれもこれもできているから大丈夫なんだ、と気づくことができました。
 
 
ぜひ、肯定の注目をしたコミュニケーションで、お子さんの自信と安心につながる対応をしてみてください。
 
 
OK
 
 
 
 
 
執筆者: 濱田 歩美
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
 
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