毎日、不登校のお子さんが家でダラダラ過ごしているのを見て「どうしてやる気を出してくれないの?」と悩んでいる方はいませんか?お子さんの将来が心配になりますよね。 この記事ではお母さんの声かけ一つで、お子さんのやる気を引き出すマル秘テクニックをご紹介します。
1.不登校からやる気ゼロ
中学生になってからめっきりやる気が失せてしまった我が子。
前日の夜から「明日の学校嫌だなぁ…体育嫌だなぁ…」とぼやき始め、朝は、なかなか布団から出られず起きない。
家を出る時間の数分前に起きてきては朝ご飯を食べ始める姿に、私はつい焦りから「学校どうするの⁇」と聞かずにはいられません。
返ってくるのは「行かな〜い…めんどくさ〜い…どうせ行ったって疲れるだけだし…」という否定的な言葉ばかり…。
ときには「今はそんな事聞かないで〜‼︎」と怒り口調で返される日もあります。
成績のこと、先生からの連絡、これからどうなるのか──
親だけが危機感を抱え、彼女はどこか淡々としているように見える。
「このままずっと学校に行かないのでは…?」 そんな不安が頭をよぎり、心の中はざわつくばかりでした。

2.娘は犯罪者になってしまうのでは?
娘の登校しぶりは、小学生の頃から始まっていました。
連れて行こうとすると号泣して暴れる、親を叩く──。
発達科学コミュニケーションで学んだことを実践していく中で、おさまっていたこのような問題行動が、中学生になってからもまた見られるようになりました。
制服を床に叩きつけ、「行きたくない!」と泣き叫びながら私を蹴る。
好きだったお弁当作りも突然できなくなり、「学校のこと思い出すから作れない!」と号泣し、おかずを床に投げる。
ご飯を食べるとお腹が痛くなる身体症状が出て、 「食べたくない!」と布団に戻ってしまう朝も増えました。
中学生になれば、女の子でも力が強くなっているので、私は本気で「次は私が怪我をするかもしれない」と恐怖を感じるほどに。
そして同時に、“娘を犯罪者にしてしまうのではないか”という強い危機感が押し寄せてきたのです。
この時期が、私にとって最も苦しくつらい時期でした。

3.やる気を取り戻す方法とは?
追い詰められる中で、私は久しぶりに発達科学コミュニケーションの動画を見返しました。
きっかけは、スペシャルミーティングで聞いた
「また基礎から一緒に学び直しませんか?トレーナーさんになったばかりの方から発達科学コミュニケーションを学べる講座が始まるよ」
というマスタートレーナーのいたがきひまりさんの言葉でした。
そこで思い出したのが「良い行動に注目して、肯定の声かけのサンドイッチをすること」。
・行動の”はじめ”を肯定する
・最後までできたら”もう一度”肯定する
というものです。
肯定の声かけはしていましたが、娘が成長して落ち着いた時期が続くと、肯定の声かけサンドイッチをすっかり忘れていたことに気がつき、「ハッ‼︎」とさせられました。
そして、 肯定の声かけにも10種類の声かけがあることも再確認。
ワンパターンになりがちな「褒め方」を見直し、初心に戻って娘に合う声かけを上手く取り入れてみる事にしました。

4.やり始めと終わりに肯定をする
肯定のサンドイッチを徹底するため、私は「やること」と「やめること」を決めました。
「やること」
小さな良い行動にすぐ気づいて肯定する
・朝起きられたら「おはよう!起きれたね!」
・ご飯を食べ始めたら「一口目いけたね!」
・完食できたら「全部食べられたね!」
・お皿を下げたら「助かったよ、ありがとう!」
中学生になったら、言葉で褒めるとすごく嫌がられるので、グッジョブサインやハイタッチくらいがうちの子にはあっていました。
「やめたこと」
①朝の「学校どうするの?」を封印
これをやめたことで、娘の表情だけでなく、私自身の心が大きく変わり、笑顔で過ごすことが自然とできるようになりました。
②荒れ始めたら「スルー」して離れる
暴言や癇癪の最中に叱ると、火に油を注ぐようになるため、一旦トイレに行くふりをして距離を置くようにしました。
そうする事で、本人も暴れただけ暴れたらスッキリするのかその後は落ち着きを取り戻していました。
このような関わり方を続けていたある日、来年に向けて自分の部屋の改造計画のお話しで楽しく会話をしていたときのことです。
私が「何か始めてみない?」と聞くと、娘は突然、 「お母さん、やっぱりまずは、別室登校から初めてみたい‼︎」と話してくれました。
その時、私は娘の口から前向きな言葉が聞けてすごく幸せな気分になり、「そうだね!まずは、そこから挑戦してみようか?」と言いました。

5.中学生の不登校に悩んでいる方へ
私は“悪い行動を叱る”という昔ながらのしつけに戻りそうになるたび、娘の荒れがひどくなった頃を思い出します。
子どもは「叱ると変わる」のではなく、安心すると行動が変わっていく──
これは、我が家の経験からの実感です。
発達科学コミュニケーションを学び、良い行動に注目して、肯定の声かけをする。
そして親子関係が良好になるのであれば、それに越したことはないと思います。
これからも、子どもの可能性を十分に発揮できるようにサポートしていきたい。
そして、いつかは子育てに「悩みはない‼︎」と宣言できるようになりたいと思います。

執筆者: ひらの さちこ
発達科学コミュニケーション アンバサダー




