不登校から脱出できたもののなぜか教室に入れず困っていました。その原因が「聴覚過敏」にあったことを母子登校をしていたお陰で気付き、対策を練ることができました。今回はそんな私の体験談をお伝えします。
1.「聴覚過敏」が原因で教室に入れない
母子登校中で教室に入れなくて困っているママはいませんか?
ママと一緒なら行けると言われ、それならと1日中、学校で付き添っているママ本当にお疲れ様です。
不登校に逆戻りするくらいなら母子登校くらい…と頑張るママも、心の中は不安でいっぱいですよね。
発達障害・グレーゾーンの特性に聴覚過敏があります。不快に感じる音は個人差があり一人一人違います。
私たちは聞きたい音を無意識で選んで聞けますが、聴覚過敏の特性がある子どもは音を選んで聞けないと言われているので一気にいろんな音が耳に入ってきます。
また、不安が強かったり、緊張している状態では聴覚過敏の感じ方がひどくなると言われているため、教室に入ることに不安や緊張感があるとますます症状が強く出てしまいます。
2.母子登校をして分かった我が家の次女の困りごと
実は娘の聴覚過敏の特性を知ることができたのは、母子登校をしていたおかげなんです。
娘は発達障害の特性があるため、自分の想いを話すことが難しく学校で困っていることがあってもうまく説明することができませんでした。
母子登校をすることで、私の目で困っている場面を見れたのが良かったです。
我が家の次女の場合は
・大きな声の先生
・先生の怒鳴り声
・突然に鳴る笛の音(体育等)
・教室のガヤガヤした騒音
・リコーダーや鍵盤ハーモニカの音など
一番は同級生の声に原因があるとわかりました。元気いっぱいに遊ぶ声、休み時間になるとザワザワ、ガヤガヤ。
聴覚過敏の症状は頭痛、吐き気で耳を抑えて教室から離れたがりますが、そういう時は無理せず離れます。
そうは言ってもいろんな子がいるので、無音は難しく静かな支援級に通うことを選びました。
聴覚過敏がわからないまま教室に行くことを目標にしていたら、また不登校に逆戻りしてしまっていたかと思うと母子登校をして、気づけてよかったと思います。
3.安心できる場所を!
聴覚過敏は安心している状況なら多少の苦手な音でも大丈夫になります。
次女は聴覚過敏ではありますが、友達と遊びたくて学校に行こうと頑張っていました。
娘がお友達と遊びたいと思いを叶えるために学校以外での居場所探しを始めました。現在は、児童センターに通うことで学校以外のお友達と遊ぶことができています。
児童センターでも子どもたちの声が元気よく響いていますが、学校のように行動の制限がないので、自由に動け自由に遊べる環境があることで苦手な音を避けられることにつながっています。
また、好きなお友達と遊べることで安心感へと繋がり、落ち着いて過ごすことができる環境となりました。
このように安心できる場所や安心できるお友達を軸にお子さんの動ける範囲を広げてみるのもいいですね!
母子登校をしたことで、原因がわかり、安心できる児童センターに遊びに行けるようになったことは、私にとっても、次女にとっても嬉しいことでした。
執筆者:田中さくら
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)