母子登校中のワーママの「早くして」は逆効果!足取りが重い子どもの気持ちを明るくする対応とは?

登校中の親子
朝はなんとか家を出ても学校までの足が重い…。母子登校中のワーママは自分の仕事もあり「早くして!」と子どもを急かしてしまいますが、実はその対応、逆効果なんです!そんな時こそ子どもの気持ちがパッと明るくなる対応をお伝えします。
 
 

1.登校をしぶる子どもを急かしても効果なし

 
 
登校をしぶるお子さんをなんとか学校に行かせようと、朝なんとか一緒に家を出たものの、学校までなかなか足が進まない… 。
 
 
そんな経験ありませんか?
 
 
付き添い登校をしていると、「遅刻しちゃうよ!」「早く!」など、登校を急かす声かけをしてしまいがち。
 
 
付き添い後に仕事に向かわなければならない場合は、なおさら焦りますよね。
 
 
私も息子に何度「ママ打ち合わせはじまるから!急いで!!」と言ったか分かりません…。
 
 
息子の場合、小2の春に登校しぶりがはじまり、ひとりでは学校に行けなくなってしまったことから、私が登校から下校まで付き添う母子登校をスタートしました。
 
 
ですが、付き添いがあっても息子の足は止まる
 
 
登校しぶりが本格化した頃は校門の手前で足が止まり、校門をくぐるのに時間がかかる(最長2時間)
 
 
ここが第一関門でした。
 
 
遅れるなら遅れるで、会社に連絡を入れる必要がある。
 
 
行けそうなら、このまま早く校舎に向かって欲しい。
 
 
そんな思いから
 
 
「早く!」
 
「ママも一緒なんだから、遅刻しないで行こう!急いで!」と、
 
 
とにかく息子を急かす声かけをしていました。
 
 
けれど、息子にとってみれば『足がとまる=不安がいっぱいの状況。』
 
 
そんな不安MAXの状況の子どもに、いくら「急いで」と声をかけても、効果はありません。
 
 
急かすママ
 
 

2.「大丈夫」の声かけが逆効果?

 
 
学校の手前で足がとまり「怖い。ママ、怖いよ…」という息子。
 
 
当初は「大丈夫!怖くないから」「ほら、急ごう!」と言っていましたが、
 
 
この「大丈夫」の声かけも、登校しぶりで足がとまってしまっているお子さんには逆効果!
 
 
なぜなら、子どもは学校が怖いのですから。
 
 
全然「大丈夫」ではありません。
 
 
こちらがよかれと思って、子どもの背中を押すために伝えた「大丈夫」。
 
 
ですがお子さんにとって「全然大丈夫じゃない。怖いから怖いって言っているのに・・・」と、自分が否定されたような気持ちにさせてしまいます。
 
 
大丈夫じゃない
 
 

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3.付き添い登校、子どもの足がとまってしまったときの対応

 
 
では、子どもの足がとまってしまったらどうすればよいか?
 
 
それは
 
 
・お子さんの気持ちを受け止める
 
・何が怖いのかを明るい雰囲気で質問する
 
 
です。
 
 
「怖いんだね。」
 
 
「校門がものすご〜く高い壁みたいな感じなの?」
 
 
と、息子がなぜ学校が怖いのか、息子自身が説明できるようになれば、対応を考えることもできると思い、学校の『嫌なところ』について、質問をするようにしていきました。
 
 
はじめの数日は無言、もしくは「怖い」としか言わなかった息子。
 
 
ですが、3日目から
 
 
「なんかね、なんか・・・」
 
 
「校門をくぐるのって、すっごく重〜い壁を何枚も押すくらいパワーがいるんだよ」
 
 
と自分の気持ちをぽつりぽつりと教えてくれるようになりました。
 
 
そして辛抱強く、
 
・急かさない
 
・不安な気持ちをすべて受け止める
 
・楽しい雰囲気で質問する
 
 
を続けていった結果、2週間かけて息子自身の意思で、自分の足で校門をスムーズにくぐれるようになりました。
 
 
質問をするときのポイントは「なぜ怖いの?」と聞くのではなく、「〇〇みたいな感じ?」と具体的なイメージやモノを示すこと。
 
 
「なぜ怖いの?」と聞くと、「怖い」というネガティブワードを再認識させることになってしまうため、逆効果です。
 
 
かわりに、お子さんが苦手でなくイメージしやすいものに例えて、質問をします。
 
 
「すごーく高い壁くらい?」「針の山を歩いていくような?」
 
 
お子さんにパワーがたまってくると、
 
 
高い壁なら → バネで飛び越えてみる!
 
 
針の山なら →  鉄の靴をはいて渡る!
 
 
など、まずは空想の中で敵(校門)を倒します。
 
 
そうすることで、敵を倒せるイメージが湧き、「行けるかもしれない!」と思えるように。
 
 
わが家の息子は今も学校が苦手ですが、「はぁ〜、門まで来てしまった〜」「しょうがない、今日も行くか!」など、自分で自分の不安を口に出し、徐々に自分で解決策も口に出すようになりました。
 
 
急かさず、『お子さん気持ちの受け止め』+『明るい質問』で一緒に付き添い登校の卒業を目指しましょう。
 
 
登校中の親子
 
 
執筆者:
発達科学コミュニケーション トレーナー
永瀬 未歩
 
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