「眠れない!」と子どもが泣いたり怒ったりすると、どう対応したら良いのか困ってしまうママも多いのではないでしょうか?この記事では、実際に息子にやってみて効果があった対応法をご紹介します。参考にしてみてくださいね。
1.「眠れない!」と泣くお子さんに困っていませんか?
お子さんが、「眠れない!」と泣いたり、怒ったりすることに困ることはありませんか?
普段は早く寝ている子が、なかなか眠りにつけないと、子ども自身がとても焦ってしまいますよね。
「寝よう」と思えば思うほど、眠れなくなるものです。
大人だったら、本を読むなど別のことをしたり、考え事をしたりして過ごすことができます。
しかし、子どもは、「寝る」ということに縛られてしまい、なかなか他のことが考えられません。
この記事では、子どもが「眠れない!」とイライラし始めた時にできる親の対応をご紹介します。

2.眠れないことで不安と怒りがいっぱいになってしまった息子
私の息子は、普段は21時台に寝ています。
しかし、先日、23時を過ぎて、地震の警報アラームが大音量で鳴ってしまった時に起きてしまいました。
この時、息子の脳内では、地震の怖さより、眠れなくなってしまったことへの不安が増大してしまいました。
「こんな時間に目が覚めてしまった!」
「もう眠れない」
と不安といら立ちから、泣いたり怒ったり興奮状態になってしまいました。
私は、最初「いつかは眠れるから大丈夫」などと声かけをしていました。
しかし、落ち着くどころか、息子のイライラと不安は暴走していってしまったのです。
取り乱す息子を前に、どう声をかけたらいいのか分からず、私自身も不安な気持ちになっていました。

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3.不安や怒りに過剰反応してしまうASDキッズ
息子には、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向があります。
そもそも、私たちの脳内には、不安や怒りなどの感情を司るエリアと理性をコントロールするエリアがあります。
平常時は、理性のエリアの方がよく働いているため、不安や怒りなどの感情をコントロールすることができます。
しかし、不安が強い傾向のある子どもやASD傾向のある子は、不安や怒りといった感情に体が素早く反応しやすいと言われています。
感情のエリアが理性のエリアを上回って働きすぎてしまうのです。
例えて言うならば、火災報知器のように恐怖・怒り・不安などという危険を察知する能力が高い、ということです。
感情の脳が暴走している時、理性は働きません。
そのような状態の中で、いくら声をかけても耳に届かないというわけです。
息子は、「眠れない。どうしよう」というパニック状態となってしまいました。
泣いたり、怒ったりで眠れるわけもなく、時間だけが過ぎていきました。

4.子どもを落ち着かせるために使える「ディスタンシング」と「気をそらす」対応
このように不安や怒りが暴走している状態の時に効果があったのは、次の対応でした。
①ディスタンシング
ディスタンシングとは、簡単に言うと、子どもの感情に巻き込まれずに静観することです。
しかし「放っておく」「無視する」という意味ではありません。
まずは「眠れなくて困っているんだね」と気持ちを短く受け止めた上で、それ以上感情に巻き込まれすぎない関わり方です。
子どもの怒りや不安に親が反応しないことが大切です。
「いつかは眠れるから静かにしなさい!」
「泣いてるから寝れないんでしょ!」
「明日は寝不足になっちゃうね」
などと、決して、怒りや不安を煽るようなことは言わないでください。
子どもが泣いても、怒っても、親は冷静でいることが大切です。
「眠れなくて困っているんだね」と不安や怒りを受け止めてあげるだけで大丈夫です。
②気をそらせる
怒っている、という感情がメインで働いている状況の場合、他の脳のエリアを使わせることが有効です。
簡単に言うと、「気をそらす」ということです。
怒りの感情とは別の脳の部分を刺激することで、落ち着かせることができる場合があります。
我が家の場合は次のようなことが効果的でした。
・視覚に刺激を入れる
具体的には、息子に 「ぬいぐるみたちを枕元にならべてみよう」と声をかけました。
息子はぬいぐるみが大好きでいつも遊んでいます。
息子は、ぬいぐるみを見ることで気持ちが少し落ち着いてきました。
▪思考を働かせる声かけをする
具体的には、「眠る」こととは別のことを考えさせる声かけをしました。
「今日朝から何をして過ごしたか、心の中で思い出してごらん」
「明日やりたい遊びを心の中で考えてみてね」
などと「眠る」ことではなく、楽しかったこと、楽しみなことを考えるよう促しました。
そうすると、脳は、不安や怒りではなく、思考のエリアを使って別のことを考え始めます。
そのため、息子の「眠る」ことに固執していた気持ちが和らぎ、不安や怒りが軽減できました。
▪感覚刺激を入れる
背中や頭に触れてマッサージをしたり、お水を一口飲ませました。
感覚に別の刺激が入ることでかなり落ち着くことができました。

5.自分で気持ちを落ち着かせることができた息子
私が息子のイライラに巻き込まれず、怒りや不安とは別の刺激を入れたことで、息子に変化がありました。
「まずは泣き止まないとね」と自分で言って気持ちを立て直すことができたのです。
そして、落ち着いた気持ちになると、眠りにつくことができました。
眠れないのは、大人でも辛いこと。
子どもだったら泣いたり怒ったりするのは仕方ない、と割り切って冷静に対応しましょう。
もし、お子さんが眠れなくてパニックになってしまったら、「ディスタンシング」と「気をそらす」対応を思い出してみてくださいね。

執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー




