猛暑が続く夏休み、お家遊びのネタに困っていませんか?子どもの「楽しい!」を入り口に、遊びながら脳を使える簡単なお家遊び5選をご紹介。親子で楽しみながら、子どもの意外な得意も発見できます。
1.楽しいお家遊びで脳をたくさん使おう!
猛暑が続く夏休み。
「外で遊ばせてあげたいけれど、暑すぎてなかなか出られない」
「毎日お家で過ごしていると、そろそろ遊びのネタも尽きてきた…」
そんなふうに感じることはありませんか?
実は、そんなお家時間も、子どもの脳を楽しく使うチャンスに変えることができます。
脳は、ただ何かに取り組めば同じように働くわけではありません。
「つまらない」「やりたくない」と感じながら取り組むよりも、「楽しい!」「もっとやりたい!」と夢中になっている時の方が、子どもはよく見たり、聞いたり、考えたり、試したりと、自然とたくさんの力を使います。
たとえば、苦手なことを克服させようとドリルに誘っても、子ども自身が「やってみたい」と思えなければ、なかなか取り組めないこともありますよね。
それなら、子どもが楽しめる遊びの中で、見たり、聞いたり、覚えたり、考えたり、手を動かしたりする経験をたくさん重ねていく。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)では、そんなふうに子どもが楽しみながら脳を使う経験を増やしていくことを大切にしています。
この記事では、お家にあるものを使って、ママと一緒に楽しみながら脳を使える遊びをご紹介します。

2.お家でできる!脳を楽しく使う遊び5選
それでは早速、親子で楽しめる遊びをご紹介します。
どれもお家にあるものを使って気軽にできるものばかりです。
ここで大切なのは、「苦手なことをできるようにするために、この遊びをやらせよう」と考えないことです。
「これなら楽しそう!」
「やってみたい!」
「もう一回やりたい!」
そんなふうに、お子さんが楽しめるもの、得意なものから選んでみてください。
上手にできることが目的ではありません。
うまくできなかったら簡単にしてもOK。
途中でやめてもOKです。
ママも一緒に楽しみながら、「できたね!」「よく見つけたね!」「もう一回やってみたんだね!」 と、遊びの中で子どもの行動をたくさん肯定してあげてくださいね。
①紙を丸めよう
→「もうちょっとやってみよう!」と頑張る力を引き出したい子におすすめ。
少しずつ難易度を変えながら、手や体をたくさん使って楽しみます。
(方法)新聞紙やいらない紙を用意して、まずは片手だけでギュッギュッと、手のひらに収まるくらいまで丸めてみましょう。
「片手だけで小さくできるかな?」
「今度は反対の手でもやってみよう!」
慣れてきたら、左右の手でそれぞれ紙を持って同時に丸めたり、腕をまっすぐ伸ばした状態で挑戦したりと、少しずつ難易度を上げてみます。
思った以上に力が必要なので、「おっ、小さくなってきた!」「もう少しだね!」と、途中の頑張りもどんどん声に出してあげてくださいね。
②文字や数字を探そう
→一つのことに注意を向けるのが苦手な子や、宿題になかなか集中できない子にもおすすめ。
たくさんの情報の中から必要なものを探すことに集中する遊びです。
(方法)新聞や絵本、雑誌などを使って、
「『あ』を見つけられるかな?」
「『す』はどこにある?」
と、文字探しゲームをしてみましょう。
鉛筆を使うのが苦手な子なら、トランプを使って、「8だけ全部集めてみよう!よーい、どん!」 と数字探しにしてもOK。
宿題になかなか気持ちが向かない時に、ウォーミングアップとして取り入れてみてもいいですね。
③心の中で20まで数えよう
→じっとしているのが苦手な子や、一つのことに意識を向け続けるのが苦手な子にもおすすめ。
心の中で数を追いながら、自分の内側に意識を向ける遊びです。
(方法)目を閉じてママと手をつなぎ、声を出さずに心の中で20まで数えてみます。
「20になった!」と思ったら目を開けます。
まだ一人で数えるのが難しい場合は、「ママが数えるから、○○ちゃんも心の中で一緒に数えてみよう」とアシストしてもOK。
20までが難しければ、最初は5や10まででも大丈夫です。
「最後まで数えられたね!」「じーっと待ってたね!」と、できたところを見つけて声をかけてあげてくださいね。
④ハイパーしりとり
→聞いたことを頭に置いておくのが苦手な子にもおすすめ。
前に出た言葉を覚えながら次の言葉を考えることで、ワーキングメモリを楽しく使う遊びです。
(方法) 普通のしりとりに、ちょっとだけルールを加えます。
前に出てきた言葉を2つ言ってから、新しい言葉をつなげていきます。
<ママ>トマト→とり→りんご
<子ども>とり→りんご→ごま
<ママ>りんご→ごま→まくら
「あれ?なんだっけ?」となっても大丈夫。
正しく覚えることよりも、「何だったっけ?」「もう一回やろう!」と親子で考えることそのものを楽しみましょう。
難しい場合は、前の言葉を一つだけ言ってからしりとりをするなど、お子さんに合わせてルールを簡単にしてみてくださいね。
⑤袋の中のお金はいくら?
→計算やいくつかの情報を頭に置きながら考えるのが苦手な子にもおすすめ。
硬貨の種類や金額を覚えながら、計算力とワーキングメモリを使う遊びです。
(方法)巾着袋の中に硬貨をいくつか入れておきます。
目を閉じたまま袋の中に手を入れて硬貨をつかみ、手触りだけで、「何円入っているかな?」 と考えてみましょう。
難しい場合は、「何枚入っているかな?」「これは何円玉かな?」と当てるところから始めてもOKです。
慣れてきたら硬貨の種類や枚数を増やして、合計金額にも挑戦してみましょう。
「100円玉見つけた!」「あと何円かな?」とゲーム感覚で楽しむのがポイントです。
年齢やその日の様子に合わせて、「ちょっと考えたらできそう」くらいの難しさに調整してみてくださいね。

3.遊びの中で子どもの意外な「得意」を発見!
こうした遊びを一緒にやっていると、
「こんなに集中できるんだ!」
「意外とよく覚えている!」
「こういうことを考えるのは得意なんだな」
と、普段の生活では気づかなかった子どもの一面を発見することがあります。
つい私たちは、
「何度言っても忘れる」
「集中力がない」
「じっとしていられない」
など、困っている行動に目が向きやすいものです。
けれど、子どもが楽しんでいる時の様子をよく見てみると、
「好きなことならこんなに集中できるんだ」
「難しくても何度もやってみている」
「自分なりにやり方を工夫している」
など、その子がすでに持っている力が見えてくることがあります。
そんな姿を見つけたら、
「最後までよく見てたね」
「もう一回やってみたんだね」
「そのやり方、面白いね」
と、できた結果だけではなく、子どもが実際にしている行動をそのまま言葉にして伝えてあげてください。
遊びは、子どもの脳を楽しく使うだけではなく、ママがわが子の「できていること」や「得意なこと」に気づける時間にもなります。
苦手なことをできるようにすることばかりに目を向けるのではなく、遊びの中で見つけた「この子、これが得意なんだ!」を、もっと伸ばしてあげてくださいね。

4.お家遊びをもっと楽しくする親子のコミュニケーション
ここまで、楽しみながら脳を使える遊びをご紹介してきました。
けれど、子どもの発達のために「さあ、一緒にやろう!」と誘う前に、大切にしたいことがあります。
それが、普段の親子のコミュニケーションです。
子どもとの関係がギクシャクしていたり、
「早くして!」
「何回言ったらわかるの?」
「またできてないよ」
と、できていないことを指摘するやりとりが増えていたりすると、ママが「一緒にやろう」と誘っても、子どもはなかなか乗ってこないことがあります。
まずは日常の中で子どものできていることに目を向け、肯定的なコミュニケーションを増やしていきましょう。
特別なことを褒めなくても大丈夫。
子どもが今やっていることに肯定的な注目を向けることで、「ママは自分のできているところを見てくれている」という安心につながっていきます。
そんなやりとりが増えていくと、子どももママの声を受け取りやすくなり、「一緒にやってみよう!」という誘いにも乗りやすくなっていきます。
親子のコミュニケーションが整ってきたら、今回ご紹介した遊びも取り入れてみてください。
大切なのは、苦手を克服させようとママが頑張りすぎるのではなく、親子で楽しく遊ぶこと。
全部やらなくても、お子さんが「これ楽しそう!」「やってみたい!」と思えるものが一つあれば十分です。
そして、ママ自身にも余力がある時に、ぜひ一緒に楽しんでみてくださいね。
遊びながら脳を使い、子どもの新しい得意を発見し、親子の会話も増えていく。
そんなふうに、この夏のお家時間が親子にとって楽しい時間になったら嬉しいです。

執筆者:小川 よしこ
発達科学コミュニケーション トレーナー




