不安が強い、集中できない…。それは性格ではなく“見え方の違い”かもしれません。ASD発達科学講義でお伝えしている「見る力」という視点を、活動紹介として少しだけご紹介します。
いたがきひまりチームでは、Nicotto講座生向けに月に1回、ASD発達科学講義を開催しています。
◆ASD発達科学講義とは◆
脳科学の視点から、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの特性と可能性を、発達科学コミュニケーションマスタートレーナーのいたがきひまりがわかりやすく紐解く講義です。
この講義では、子どもの行動を表面的に「どう対応するか」ではなく、「なぜその行動が起きているのかを理解する視点」を大切にしています。
同じように見える困りごとでも、背景が違えば関わり方も変わります。
その土台から理解できることが、この講義の特徴です。
1.今月のテーマ紹介|『見る力』を育てる
今回の講義のテーマは、 『見る力』です。
新学期が近づくこの時期、
・不安が強くなる
・落ち着きがなくなる
・環境の変化に戸惑う
そんな様子に悩むママも少なくありません。
今回の講義では、こうした困りごとの背景にある“ある視点”についてお伝えしました。
この記事では、その一部を少しだけご紹介します。

2.実はその困りごと、つながっているかもしれません
・食事中にすぐ立ち歩く
・早とちりや思い込みが激しい
・初めての場所で固まってしまう
・手先が不器用
・運動が苦手
・集中力がない
・板書が遅い
一見バラバラに見えるこれらの困りごと。
「うちの子の性格かな」
「やる気の問題なのかな」
そう思いながら、どう関わればいいのか分からなくなることはありませんか?
また、
「わがままなのかな」
「甘えているのかな」
「育て方が悪かったのかな」
そんなふうに、自分や子どもを責めてしまうこともあるかもしれません。
しかし実はそうではなく、子どもの“見え方”や“感じ方”の違いが関係していることがあります。

3.講義でお伝えしている『見る力』という視点
◉困りごとの背景にある『見る力』とは
今回の講義でお伝えしていたのは、『見る力』という視点です。
子どもたちは、見た情報をもとに状況を理解し、行動しています。
しかし、この『見る力』がうまく働いていないと、周りの状況をつかみにくくなり、
・不安が強くなる
・どう動いていいかわからない
・落ち着かない
といった様子につながることがあります。
◉見る力ってどういうこと?
「見る力」には段階があり、見え方や理解の仕方にも違いがあると言われています。
この視点については、後日動画でも詳しく解説予定です。
◉「不安が強い子」に起きていること
たとえば、新年度になり初めての教室に行ったとき。
教室の入り口の前で立ち止まって、なかなか中に入れない。
先生に声をかけられても動けず、その場で固まってしまう。
まわりの子はどんどん入っていくのに、一歩が出ない。
そんな姿を見ると、
「怖がりな性格なのかな」
「うちの子引っ込み思案だから…」
「やっぱりか…」
「今年こそと思っていたのに…」
そう感じてしまうこともあるかもしれません。
このような様子は、実はその場の状況を目で見て理解するのに時間がかかり、何が起きているのか分からず不安になっている状態とも考えられます。
「わからないから不安になる」ということは 「わかることで安心につながる可能性もある」という見方でもあります。
だからこそ、子どもの『見る力』という視点で関わっていくことで、不安の感じ方が変わっていくこともあるのです。
こうした背景が見えてくると、子どもへの関わり方は大きく変わっていきます。
ただ、どんな関わり方がいいのかは、少しコツがあります。
講義の中では、日常の中で『見る力』を育てていく関わり方についてもお伝えしています。
毎月こんな学びを積み重ねています
ASD発達科学講義では毎月テーマを変えながら、子どもの行動の背景と日常での関わり方を学んでいきます。
一つひとつの視点を積み重ねることで、「どうして?」が「なるほど」に変わり、これまで迷っていた関わり方にも、少しずつ自然と『選べる感覚』が生まれていきます。
「どうしてこうなるの?」がわかると、
子どもへの関わり方は大きく変わります。
子どもへの関わり方は大きく変わります。



