「子どもが育てにくい…」その背景にあるかもしれない発達の特性

「子どもが育てにくい…」その背景にあるかもしれない発達の特性
「どうしてこんなに育てにくいの?」そうママが感じる育てにくさには、実はちゃんとした理由が隠れていることがあります。この記事では、私が感じていた「育てにくさ」に向き合わなかった結果、息子を傷つけてしまった失敗談とその後の成長をお伝えします。
 
 

1.「育てにくさ」感じていませんか?

 
 
「うちの子、なんだか育てにくい気がする」
「他の子とは何か違う気がする」
 
そんな育てにくさや漠然とした不安を抱えているママはいませんか?
 
 
毎日、子どもと一番長い時間を過ごしているママだからこそ感じる我が子への育てにくさ
 
 
私は「様子を見ているだけでは、解決しないことがある」というのを発達の特性をもつ息子を育てる中で痛感しました。
 
 
ママが日々お子さんに対して感じていることは「気のせい」や「考えすぎ」ではないことがあります。
 
 
その背景には、お子さんの発達の特性が隠れていることがあるからです。
 
 
この記事では、私が感じていた「育てにくさ」の背景にあった発達の特性についてお伝えします。
 
 
もし今、違和感を感じているなら、その感覚を大切にしてみてほしいと思います。
 
 
みなさんのお子さんの「育てにくさ」に目を向けるきっかけになると嬉しいです。
 
 
疲れているママ
 
 

2.とにかく育てにくい子だった息子

 
 
私の息子は、赤ちゃんの頃からよく泣く子でした。
 
 
・ママ以外の抱っこでは泣き止まない
・場所見知りが激しい
・抱っこだと寝るけど、布団に置くと起きてしまう
・チャイルドシートを嫌がる
 
 
正直、育てにくい赤ちゃんでしたが「初めての子ども」ということもあり「こんなものなのかな?」と重くは考えていませんでした。
 
 
乳幼児検診の指摘項目となっている「笑わない」「指さしをしない」「言葉が遅い」などにも当てはまらず、発達障害を疑うことはありませんでした。
 
 
幼稚園に入ると、今度は次のような様子が見られました。
 
 
・玉入れ競争や鬼ごっこなどで浮いてしまう
・友達ができない
・一方的に話すことが多い
 
このような様子がありましたが
 
「一人っ子で、人と関わる機会も少ないから仕方ないのかな?」
「徐々に集団活動にも慣れて行くだろう」
 
と考えていました。
 
 
言葉は達者で運動についても特別な問題はなかったため、検診や幼稚園の先生からも発達の指摘を受けることはありませんでした。
 
 
小学生2年生頃になると、困りごとは一気に増えました。
 
 
・行事の前に不安を訴える
・友達が少ない
・字のバランスが悪い
・ハサミやコンパスなど道具を使うことが不得意
・特定の服しか着られない
・大きな音を嫌う
・極度の外出嫌い
・宿題中に泣く
・定期的にチックの症状が出る(首ふり、眼球を動かすなど)
・学校へ行く前にだるさや腹痛を訴えることがある
 
 
あげればきりがないほど、たくさんの困りごとを抱えていました
 
 
しかし私はこの時点でも、発達障害を疑うことはなく、ただ単に「育てにくい子」としか見ていませんでした。
 
 
「一人っ子で甘やかしすぎたかな?」くらいにしか思っていなかったのです。
 
 
私は、まさか息子が発達の特性をもっているとは思ってもいなかったため、発達障害に関する知識を何も持っていませんでした。
 
 
息子は学校で問題行動を起こすことはなく、先生からも特に問題を指摘されることもありませんでした。
 
 
私はその理由を「息子ががんばって周囲に合わせようとしていたからだった」とは気づかずにいたのです。
 
 
そして小学校4年生になった時、息子にがんばりの限界が訪れます。
 
 
学校へ行けなくなってしまったのです。
 
 
この時初めて、私は「ただごとではない」ことに気づきました。
 
 
ランドセルに顔を埋めている男の子
 
 

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3.育てにくさの背景にあった、発達の特性という視点

 
 
息子の不登校をきっかけに、発達科学コミュニケーション(発コミュ)と出会いました。
 
 
ここで、息子が自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持っていることに初めて気づきました。
 
 
集団活動の苦手さ
手先の不器用さ
感覚過敏(大きな音を嫌がる、特定の服しか着られない)
過集中(行動の切り替えが苦手、呼んでも聞いていないことがある)
初めてのこと、見通しが立たないことへの不安
 
 
息子の困りごとの全てが、ASDの特性に関係していたのかもしれないと気づきました。
 
 
単なる「育てにくい子」だと思っていたのが、「ASDの特性をもった子」だとわかり、心がすっと軽くなりました。
 
 
「息子が悪かったわけでも、私が悪かったわけでもない。息子に合った育て方を知らなかっただけなんだ。」
 
と思ったのと同時に、
 
「どうしてもっと早く気づいてあげられなかったんだろう」
 
という後悔が私を襲いました。
 
 
もっと早くに息子の特性に気づいていたら、ここまで苦しまずに済んだのかもしれないと思ったからです。
 
 
ポイントと書かれたノート
 
 

4.変わるべきなのは息子ではなく私だった

 
 
しかし、落ち込んでばかりもいられません。
 
 
発コミュで「関わり方次第で発達の特性をもつ子の成長を促していける」と知り、それから必死に学びに没頭しました。
 
 
息子の特性を理解し、適切な対応ができるようになりたかったからです。
 
 
私が特に気をつけたのは、肯定的な関わりで「ありのままの息子を受け入れる」ということでした。
 
 
「あなたは今まで十分がんばってきた。今はゆっくり休んで心の充電をしよう」
 
そんな気持ちで毎日不登校の息子と向き合うようにしました。
 
 
ASDについて知れば知るほど、
 
・息子が今までどれだけがんばって周囲に合わせてきたのか
・どれだけ苦しい気持ちを言えずに過ごしてきたのか
・どれだけ親をがっかりさせないように気を使ってきたのか
 
そんなことがわかるようになりました。
 
 
今度は親である私が
 
「息子が生きやすいようにしてあげたい」
「特性によって苦しむことがないようにしてあげたい」
 
と学ぶことが段々と私の生活の一部となっていきました。
 
 
ハートを持つ親子の手
 
 

5.私と息子の変化と成長

 
 
こうして息子の発達の特性を理解していくと、これまで頭ごなしに叱ってきた困りごとにも冷静に対応できるようになってきました。
 
 
・どうして癇癪を起こしているのか
・どうして不安を口にしているのか
・どうして行動の切り替えができないのか
 
 
今までどうしてよいのかわからなかった困りごとにも「こうすれば良い」という子育ての軸ができました。
 
 
息子自身も、私が息子を理解し受け入れたことを感じているようで、少しずつ自分の気持ちを話してくれるようになったり、気持ちの切り替えができるようになってきました。
 
 
こんなふうに、家で過ごしていても大きな成長をすることができました。
 
 
私は適切な関わりをすることで「息子の困りごとがだんだんと少なくなっていく」と身をもって感じています。
 
 
いかに今までのやり方が息子に合っていなかったのかということがわかったと同時に、今思うことは「もっと早くに知りたかった」ということです。
 
 
ですからもし、お子さんが「育てにくい」とか「何か違うと感じる」と思っているママがいたら伝えたいです。
 
 
「ママが感じる育てにくさには理由があるかもしれない。」
 
 
そう一度、立ち止まってみてほしいと思います。
 
 
もし、発達の特性をもっているなら、ママが1日でも早く気づいてあげることが、お子さんの心を守り、成長を促すことにつながっていくのだと思います。
 
 
階段を走る子ども
 
 

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執筆者: 三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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