新学期がはじまって最初にやってくる休暇シーズンであるゴールデンウィークは、登校しぶりのきっかけになりやすいのです。休み明けに「学校行きたくないな…」という気持ちを少しでも軽減するために、どのように連休期間を過ごせば良いのかのヒントをご紹介します。
1.ゴールデンウィーク明けは登校しぶりキッズにとって鬼門
新学期が始まって約1ヶ月が経ちますが、「このまま休み明け、大丈夫かな…」と不安になるママも多いのではないでしょうか。
4月初めは学校に行けていたけど、最近また行けなくなってきたというお子さんもいれば、何とか持ち堪えているというお子さんもいるかもしれません。
新しい学年になると普段は登校を渋っていても、新しいクラスや先生への興味や「1つ大きくなったからがんばろう」という子どもなりの意気込みもあって、登校できる子は意外と多いようです。
でも、そのがんばりも4月下旬になってくると限界を迎える子が多くなり、そこにゴールデンウィークという連休が重なることで、気持ちが揺れやすくなってしまいます。
そう、ゴールデンウィーク明けは夏休みなどの長期休暇明けと同じように、登校しぶりのある子どもたちにとって鬼門なのです。

2.ゴールデンウィーク明けの憂鬱
私も次女の小学校入学以来、毎年必ずゴールデンウィーク明けに娘の登校しぶりがひどくなるという経験をしてきて、この時期が来ると本当に憂鬱でした。
4月当初は本人も少し意欲的になっているためか、学校に行ける日が多く、「お、今年は行けるのでは?」と淡い期待を抱くのですが、
4月の終わりから5月初旬の連休が終わると一転、「学校行きたくない」モードになってしまうのです。
連休中は楽しそうに過ごしていても、休みの終わりが近づくと「学校行きたくない」と訴え始めます。
私は、それを見ては残念に思ったりイライラしたり、「またか…」とがっかりしては、「どうやって学校に行かせるか?」という事ばかり考えていました。

3.ゴールデンウィーク明けに登校しぶりが増える理由
ゴールデンウィーク明けに子どもたちが登校しぶりを見せるのには、いくつかの理由があります。
4月に新学年が始まると、学校が苦手な子どもたちでも「今年こそはがんばろう」という前向きな気持ちを持って登校できることがあります。
新しいクラスや先生、新たなスタートという空気感が、少しのあいだ背中を押してくれるのです。
しかし、4月下旬くらいになってくると、そうしたがんばりも次第に疲れとして表れてきます。
特に学校が苦手な子どもたちは、日々の学校生活に適応するために、人の何倍ものエネルギーを使っています。
周囲の子どもたちが自然にこなしているように見える日常も、彼らにとっては大きな負担なのです。
そのため、4月の終わり頃から少しずつ登校への気持ちが重くなり、体にも心にも疲れがたまり始めます。
そんな中で訪れるゴールデンウィークという長めの休みは、一時的に緊張から解放される貴重な時間となりますが、同時に気持ちの切り替えが難しくなるきっかけにもなります。
心身が一度リラックス状態になると、再び学校という緊張感のある環境に戻ることがつらくなり、「もう行きたくない」と感じてしまう子が増えるのです。
さらに、学校が苦手な子どもたちの中には、発達障害やそのグレーゾーンにあたる特性を持つ子も多く含まれます。
そうした子どもたちは、ネガティブな体験を強く記憶したり、気持ちの切り替えが苦手だったりする傾向があります。
そのため、楽しかった連休から学校という現実に戻ることが、大人が思っている以上に大きなハードルとなってしまうのです。

4.休み明けの登校しぶりを予防する休み中の過ごし方
せっかくの連休ですから、楽しく過ごしてお子さんの脳を成長させるようにしたいですよね!
登校しぶりのある子どもたちは、普段から不安の強い子や繊細な子が多いと思います。
そんな子どもたちには、連休中は徹底的に脳のストレスを取り除いて伸び伸びと過ごさせてあげましょう。
では、脳のストレスを取り除くとはどんなことをすれば良いのかというと、一番大切なことは、肯定的な注目をたくさんして、否定的な注目を減らすということです。
肯定的な注目とは、子どものできていることに注目して、
「〇〇できてるね!」
「もう△△できたんだね!」
と伝えてあげることです。
普段の生活で行っていることをありのまま、「できてるよ!」と伝えてあげます。
例えば、
・朝起きられたときに「起きられたね」
・好きな遊びに集中しているときに「楽しそうだね」
など、どんな小さなことでも、たくさん見つけて伝えてあげましょう。
また、否定的な注目というのは、「まだ〜してないの?」とか「早く××しなさい!」というような子どものできていないことに目を向けた声かけです。
こうした声かけが多くなってしまうと、子どもの脳にはストレスがかかってしまい、脳の成長が促進されません。
やはり、お母さんとしては、休みの日でも子どもがいつまでもダラダラと支度が遅かったりすると小言の一言も言いたくなるかもしれませんが、否定的な注目は極力ゼロに近づけていきましょう。
そして、家族が笑顔で過ごせるよう、子どもの興味のある活動やイベントを考えてみましょう。
そしてもし、「学校行きたくないなー」と言う場合は、決して無理をせず「そっか、学校行きたくないんだね」と気持ちに寄り添ってあげてくださいね。
私がこの対応を普段から意識して続けることで、我が家の登校しぶりキッズもだんだんとスムーズに休み明けに登校できるようになってきました。
子どもが行動的になり、自信がつけば段々と登校しやすくなってくるはずです。
ぜひ、今からすぐに始めてみてくださいね!

毎日の行きしぶりに、
どう対応すればいいのか悩んでいるママへ。
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執筆者:中川 まさみ
発達科学コミュニケーション トレーナー




