育てにくい子どもには、実は“見えない困りごと”が隠れていることがあります。この記事では、育てにくさを感じる子どもに早めに対応すべき理由や、見逃しやすいSOSのサイン、家庭でできる関わり方までを丁寧に解説していきます。
1.「育てにくい」はママだけの問題じゃない!
育てにくいと感じる子育てに直面したとき、あなたは「私の育て方が悪いのかな?」と自分を責めていませんか?
でも、実はそれは違います。
ママが「育てにくい」と感じるとき、子ども自身も「生きづらい」「うまくできない」と感じているケースが多くあります。
つまり、ママの違和感は、子どもからのSOSをキャッチしているサイン。
特に、発達特性を持つ子どもの場合、本人が困っていることをうまく言葉にできず、行動として現れることがあります。
「そのうちよくなる」は危険な思い込み
「大きくなれば落ち着くよ」「手がかかる子ほど、将来は大物になるよ」
そんな言葉を耳にしたことがある方も多いでしょう。
しかし、発達の困りごとは放っておいても自然に解決するものではありません。特性を理解し、環境や関わり方を整えることが必要です。
様子を見すぎて、困りごとが深刻化し、学校に行けなくなったり、自己肯定感が下がってしまうケースも少なくありません。

2.わが子の「SOS」に気づけなかった私の経験

3.育てにくさは子どものSOS!こんなサインは見逃さないで!
・急に甘えん坊になる
・着替えや準備ができなくなる
・お母さんにべったりで離れない
・癇癪が増える
・トイレの回数が増える・失敗が増える
・お留守番を嫌がるようになる
・朝の登園・登校を嫌がる
・朝から元気がない
・赤ちゃん返りのような行動が見られる
このようなサインに気づいたら、「困った行動」として叱るのではなく、「どうしてこんな行動をしているのかな?」と背景を想像する視点を持つことがとても大切です。
早期に気づけば、付き添い登校や不登校などに発展する前に手を打てるかもしれません。発達の特性に気づくきっかけにもなります。

4.「育てにくい子」ほど“心を満たす関わり”が必要
◆まずは「肯定のまなざし」を向けよう
ママにやってほしいことは、子どもの「できた」「がんばった」「楽しんでる」など、ポジティブな面に注目してあげること。
具体的にはこんな関わりが効果的です。
・子どもを褒める(些細なことでOK)
・笑顔でアイコンタクトをとる
・子どもの言葉にうなずく
・オッケーサイン・グッジョブサインなどジェスチャーで反応
・優しい声で話しかける
・喜びや驚きの感情をしっかり表現する
・子どもの行動を言葉で肯定的にフィードバックする
(例:「自分から準備できたね!えらいね!」)
ママが子どもの存在そのものをまるごと受け入れる関わりを意識すると、子どもの心は少しずつ安定していきます。
◆“困った行動”は“困っているサイン”
つい「また癇癪…」「甘えてばかり…」とマイナスに捉えがちな行動も、実は子どもが「助けてほしい」と伝えているサインです。
「どうしたの?」と寄り添い、「困っているのかな?」と見守ることで、子どもは安心感を得られ、次第に落ち着いていきます。

