6月・7月に小学生の行き渋りが増えるのはなぜ?今届けたい「大きな承認」

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1学期もあと少しなのに、6月下旬~7月になって「学校へ行きたくない」が強くなった小学生。その行き渋りは甘えではなく、頑張り続けた心の疲れのサインかも。「あと少し頑張ろう」ではなく、夏休み前だからこそ届けたい「大きな承認」を体験談とともに紹介します。
 
 

1.もうすぐ夏休みなのに、急に行き渋りが増えた…それは頑張り続けたサインかもしれません

 
 
1学期も終わりが近づき、学校では行事や授業参観も終わって、「もうすぐ夏休み」という声が聞こえてくるこの時期。
 
 
毎朝、お子さんの行き渋りに奮闘するママやパパにとっては、あと少しでひと息つける…そんな時期ではないでしょうか。
 
 
ところが、この時期になって急に、
 
  • 朝になると「学校へ行きたくない」と言うようになった
  • 今まで行けていたのに涙が増えた
  • 「疲れた」「お腹が痛い」と訴えることが多くなった
  • 家で癇癪やイライラが増えた
  • きょうだい喧嘩が増えた
 
 
そんな変化に戸惑っているママも多いのではないでしょうか。
 
 
「あと少しで夏休みなのに、どうして今なの?」
そう思ってしまいますよね。
 
 
しかし実は、この時期の行き渋りは珍しいことではありません
 
 
4月から新しい環境で頑張り続けてきた子どもたちは、夏休みを前に心も体もエネルギーが少なくなり、「もう頑張れない」というサインを出し始めることがあります。
 
 
特に、真面目で責任感が強い子や、不安が強く繊細な子ほど自分では気づかないうちに無理を重ねてしまうことも。
 
 
だからこそ、夏休み前の行き渋りは「甘え」や「わがまま」ではなく、ここまで頑張ってきた証なのかもしれません。
 
 
この記事では、私自身の体験を交えながら、この時期に子どもへ届けたい関わり方をお伝えします。
 
 
顔
 
 

2.「1学期最後まで頑張れれば大丈夫」と思っていた私の勘違い

 
 
実は、わが家もまったく同じでした。
 
 
5月から始まった息子の行き渋り。
毎朝なだめたり励ましたりしながら、なんとか学校へ送り出し、5月、6月を親子で必死に乗り越えてきました。
 
 
7月に入る頃になると、学校生活にも少しずつ慣れてきたように見え楽しそうに過ごしている様子に「このまま夏休みまで行けるかもしれない」と私は少し安心していました。
 
 
でも家では明らかに疲れ切っていたのです。
 
 
毎晩寝る前に「明日学校行けるかな…」と不安そうにつぶやき、朝の支度もなかなか進まない
 
 
登校の足取りもずっと重いままでした。
 
 
それでも私は
あと少しで夏休みだから!
「1学期はあと〇日だよ!もう少しだけ頑張ろう!」
そんな言葉をかけ続けていました。
 
 
「最後まで学校へ行けた」という経験が、自信につながるはず。
そうすれば2学期はすんなり行けるかもしれない。
そう信じていたからです。
 
 
しかし実際には、夏休みが終わる頃には
「学校、行きたくないな…」
「一人は無理!」
また登校しぶりが始まりました
 
 
そのとき初めて私は気づいたのです。
 
 
私が伝え続けていた「もっと頑張ろう」が息子を苦してめいたことに。
 
 
立ち止まる小学生の男の子
 
 

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3.なぜ6月・7月に息切れしてしまうの?子どもの心に起きていること

 
 
4月、新しいクラスや先生、友達との生活が始まり、子どもたちは毎日たくさんのエネルギーを使っています。
 
 
特に、外では「いい子」で頑張っている子不安が強く繊細な子ほど 、
「学校へ行かなきゃ」
「みんなと同じように頑張らなきゃ」
と自分を励まし、 周りに合わせようと100%以上の力で過ごしています
 
 
ママが感じる「家でだけ荒れる」「急に行き渋る」という違和感には、実はこんな理由があります。
 
 
  • 緊張の糸が切れるから:学校で張り詰めていた緊張が、帰宅した瞬間にプツンと切れてしまう
  • お家が安心できる場所だから:ママの前なら「素の自分」を出しても大丈夫だと分かっているからこそ、溜まった疲れをSOSとして吐き出せている
 
 
家での癇癪やイライラは、子どものわがままでも、ママの育て方のせいでもありません。
 
 
お家が世界で一番安心できる場所だからこそ起きている変化なのです。
 
 
さらに、運動会や遠足などの行事を終え、プールが始まる頃になると、暑さや梅雨の疲れも重なり、
 
 
子どもは知らないうちに心も体もいっぱいいっぱいになるまで頑張っているのです。
 
 
この変化を時系列で見てみると、こんな流れになります。
 
夏休み前の小学生の行き渋り・家で荒れる時系列の理由
 
 
だから、6月末~7月になって急に行き渋りが始まったように見えても、実際は突然ではありません。
 
 
4月からずっと頑張り続けてきた結果として、子どもが出しているSOSが今、表れているのです。
 
 
このとき、「あと少しだから頑張ろう」と励ますと、子どもは「まだ頑張らなきゃいけないんだ」と受け取ってしまうことがあります。
 
 
もちろん、それはお子さんを思うからこその言葉です。
 
 
でも、この時期の子どもに必要なのは、もう一歩頑張る力ではありません。
 
 
「ここまで頑張ってきたね」と、頑張りを認めてもらう安心感なのです。
 
 
色鉛筆で二重丸とNice!が書かれた紙
 
 

4.夏休み前だからこそ届けたい「大きな承認」

 
 
ここまで頑張ってきた子どもの心をホッとゆるめるために、この時期にぜひ届けてほしい言葉があります。
 
 
それは、
「あと少しだから頑張ろうね。」
ではなく、
「ここまで本当によく頑張ったね。」
という言葉です。
 
 
「できた・できなかった」ではなく、「ここまで頑張ってきたこと」そのものに、心の底から大きなハナマルをつける
 
 
それが、この時期に子どもに届けたい『大きな承認』です。
 
 
たとえば…
 「暑い日も雨の日も、学校へ行こうとしていたね。」
「朝は泣いちゃう日もあったけど、本当によく頑張ったよね。」
「「ママ帰っていいよ」って言ってくれたの、嬉しかったな。」
「ママは〇〇ちゃんが頑張っていること、ちゃんと見ていたよ。」
 
 
たとえ途中で早退した日があっても、休んだ日があってもいいんです。
 
 
大切なのは、学校へ毎日ちゃんと行けることではありません。
 
 
「学校へ行けたかどうか」ではなく、その子なりに勇気を出したこと、一歩踏み出そうとしたこと、ここまで頑張ってきた時間があったことです。
 
 
その小さな一歩一歩に、心の底から大きなハナマルをつけてあげましょう
 
 
親が「最後まで行かせなきゃ」「ちゃんと終業式まで頑張らせなきゃ」という気持ちを少しだけ手放せると、
 
 
子どもも「もう頑張らなくちゃ」ではなく、「ここまで頑張れたんだ」と安心できます。
 
 
その安心感が、張りつめていた子どもの心をホッとゆるめ、「またやってみようかな」という次の一歩につながっていきます。
 
 
「もっと頑張ろう」ではなく、「ここまで本当によく頑張ったね。」
 
 
心からのその一言が、1学期を締めくくる親子への「大きな承認」になるのです。
 
 
丸を作る女性
 
 

5.夏休み前、がんばるママとパパへ伝えたいこと

 
 
毎朝、「学校へ行こう」と励まし、ときには悩みながら、お子さんと一緒に1学期を歩んできたママやパパも、本当によく頑張りました
 
 
「あと少しだから頑張らせよう。」
「最後は学校へ行って終業式を迎えてほしい。」
「通知表をもらって、先生に『ありがとうございました』と挨拶をして、1学期を終えてほしい。」
 
 
そう思うのは、お子さんを大切に思い、責任感をもってここまで支えてきたママやパパだからこそです。
 
 
でも、その“きれいな終わり方”にこだわらなくても大丈夫
 
 
「最後まで頑張らせること」だけが、1学期のゴールではありません。
 
 
どうか、お子さんにもご自身にもご家族にも「ここまで本当によく頑張ったね。」と、大きな、大きなハナマルをつけてあげましょう。
 
 
それが、親子にとって次の一歩につながる夏休みの始まりになるはずです。
 
 
男の子
 
 

「夏休み明け、
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執筆者:よしみつ りこ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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