母子分離不安っ子はママといると、なかなかママから離れようとしないので「この子、コミュニケーション力、大丈夫かしら?」と心配になるママも多いのではないでしょうか?実は、母子分離不安っ子はコミュニケーション力に必要不可欠な〇〇を持っています!その力をバネにコミュニケーション力をぐんぐん伸ばしていきましょう!
1.なぜコミュニケーション力が大事なのか。
コミュニケーション力とは、人と人が接するために必要な能力です。
・相手が何を伝えようとしているのか理解しようとする。
・自分の気持ちを相手がわかるように伝える。
人と人が接するためには、一方通行ではなく、双方向で意思を伝え合うコミュニケーションがとても重要です。
コミュニケーション力は、人生を幸せに生きるための重要なスキルです。
ですので、子どもの頃からコミュニケーション力を育てていくことは、とても重要なことです。
本来、子どもたちは環境の中で、人と接し、自然とコミュニケーションを学び、力をつけていきます。
コミュニケーション力は教えられて、身につくものではありません。
人との関わりの中で習得していくものなのです。
しかし、現代は子どもが人との関わりの中でコミュニケーションを習得する機会がどんどん減っていっています。
少子化や核家族化、そしてコロナ禍という状況の中、コミュニケーション力を育むことは相当難しいのかもしれません。
ですので、積極的に家庭の中で意識してコミュニケーション力を育てていってほしいと思います。
2.コミュニケーション力に必要不可欠な自己肯定感
子どもの脳の発達段階では、10歳前後を境に社会性が強くなってくると言われています。
1年生頃まではまだ自分のことしか考えられませんが
2年生〜3年生になると他のお友だちの存在が見えてきて、比較したり、恥ずかしいと感じるようになってきます。
この頃までに、コミュニケーションの基礎を作ってあげることがいいとされています。
コミュニケーションの基礎作りのために、とても重要なってくるのが「自己肯定感」です。
自己肯定感とは、ありのままの自分を認めてもらえていると感じる感覚。子どもの自己肯定感を高めるには、子どもに対する親の関わり方がとても重要です。
特に大好きなママという安全基地の中で、子どもはありのままの自分が全てを受け止めてもらえてるという感覚を持つことができます。
ありのままの自分を受け止めてもらえていると感じる「自己肯定感」を持つことで、子どもは安心して他との関わりを広げていけるようになるのです。
3.母子分離不安っ子はもうすでに安全基地を持っている!
ママが大好きな母子分離不安っ子は、もうすでにママが安全基地になっています。
そして、子どもはママにありのままの自分を受け入れてもらっているはずです。
そう!母子分離不安っ子はコミュニケーション力の基礎を作るための準備が、もう十分整っているのです。
あとは、人との関わりの中でコミュニケーション力を高めていくだけでOK!
母子分離不安っ子の「ママ大好き!」はコミュニケーション力の基礎になっていことを忘れず、自信を持って子育てをしていきましょう。
4.まず親子の会話のキャッチボールから始めよう!
母子分離不安っ子はママ大好き!
この特性を十分に活かすことができるコミュニケーション力を高める方法があります。
母子分離不安っ子は大好きなママとの会話によってコミュニケーション力を高めていくことができます。
しかし、ただ会話をすればいいというわけではありません。
親子の会話がキャッチボールになっているかを振り返ってみましょう。
もしかしすると、あなたの親子の会話、キャッチボールではなくドッジボールになっていませんか?
子どもに言葉を一方的にぶつけるのは会話ではありません。
キャッチボールは相手が取りやすいようにボールを投げます。
親子の会話も受け取る側の子どものことを考えて、言葉をかけてあげましょう。
そうすると、言葉のやり取りがスムーズになるはずです。
〜会話のキャッチボールで大事にしてほしいこと〜
●子どもの言葉の中にある、気持ちや感情の詰まったボールを受け止めること。
●子どもへの関心・尊敬を込め、言葉という形にしてボールを投げること。
●様々な思いの込められたボールを受け止めることを繰り返すこと。
大切なのは受け止める気持ちです。
心を込めてキャッチボールをしてみると、相手からの言葉に詰まっている想いに気付けるはずです。
母子分離不安っ子だからこそ、コミュニケーション力はぐんぐん伸びます!
さぁ、さっそく親子で会話のキャッチボールを楽しんでみましょう。
執筆者
発達科学コミュニケーション リサーチャー
発達科学コミュニケーション リサーチャー
月野 志保