お母さんが発達障害のクスリついて知っておくコト!クスリだけでは発達障害は治らない!

病院などで薬を勧められ、服用するか迷うことがあると思います。勘違いしてはいけないのは、薬は症状の緩和であり発達障害を治すものでありません。子どもがうまく適応するには成功体験を積むことがカギとなります。今回はその必要性についてお伝えします。
 
 

1.薬は合う・合わないがある

 
 
お子さんの症状が強く出ていると学校や病院で薬を飲むことを勧められたというお母さんもたくさんいるのではないでしょうか?
 
 
わが家の息子も、大荒れで暴力が酷くなった時は、薬さえ飲めば良くなる!と思い、必死で児童精神科を探した経験があります。
 
 
息子の荒れた行動を止めるのは薬しかない!とその時は思っていました。
 
 
実際に息子には薬を飲ませていた時期もあります。
 
 
 
 
しかし、薬の副作用のせいで、夜、眠れなくなったり、吐き気を起こすようになり、息子には合わないと思い薬の服用は止めることにしました。
 
 
息子は副作用で辛かった時の記憶が鮮明に残り、今は薬が大っ嫌いな状態です。
 
 
わが家の息子の場合ですが、薬が効かないという経験と副作用があるという経験のどちらもしました。
 
 
結果的には、発達障害の場合の薬の効能は「絶対」ではないということを私は経験から学ぶことになりました。
 
 
しかし、薬を飲んだ方が良いから勧められているんだよね?と思ってしまいますよね。
 
 
薬を勧められた時はどのように薬と向き合っていくのがいいのかを次で説明していきますね。
 
 

2.薬は対処療法であり、特性を治すことはできない!

 
 
本音としては「薬はちょっと…」と思っているお母さんもいると思いますが、薬を処方されている場合は、シッカリと納得のいく説明を医師にしてもらい、理解してから飲むようにしましょう。
 
 
薬を飲むにはメリットデメリットがありますので、何を目的として薬を取り入れるのか考えてみて下さいね。
 
 
あくまでも薬には個人差があるので、この場で薬を
 
 
「飲んだほうがいい」
 
 
「飲まないほうがいい」
 
 
とはもちろん断言することはできません。
 
 
 
 
しかし、現代には脳を発達させる薬はないということはハッキリしています。
 
 
病院で処方されているお薬は、恐らく発達の遅れを根本的に解消するものではなく、出ている症状をやわらげるために出されているものだと思います。
 
 
もちろん、多動や癇癪や不安などに悩まされている子どもたちの悩みを軽減させることができるならお薬の選択もアリだと思います。
 
 
もし薬で症状をやわらげることが出来ているならば、それで終わりではなく、同時並行して環境調整をすることがとても重要になります!
 
 
発達障害のお子さんの周りにいる大人が、いち早く子どもの困りごとなどに気付き、周りがうまく対応していくことで困りごとが軽減されることが期待できるからです。
 
 
それについての説明は次でしていきますね。
 
 

3.なぜ環境調整が必要なのか?

 
 
大人の発達障害の方は子どもの頃からの自信のなさが原因で大人になってもうまく社会に適応できていないことが多くあります。
 
 
自信がないということは、子どもの頃に褒められる経験をしておらず、圧倒的に怒られる経験が多いということです。
 
 
その事実を知ったうえで環境調整の必要性を強く感じています。
 
 
それは環境が整うと褒められる機会が増えるし、注意されなくても自分で出来てしまうので、それが成功体験となり自信に繋がるからです。
 
 
問題行動が起きた時に、どう対応するのではなく、そもそも問題行動が起きないようにするためにはどうしたらいいか?ということを周りがサポートしてあげるといいですよね。
 
 
また、年齢があがると発達障害と二次障害が合併してしまい問題が複雑になってしまうケースもあります。
 
 
 
 
発達障害の特性が原因でうまくコミュニケーションがとれなくなり、孤立したりトラブルが起きたりしてしまうことで、何をするにも意欲が沸かなくなってしまうのです。
 
 
問題行動が起きた時は原因を取り除くことが先決なんですが、こじれてしまうと何が原因かが分からなくなり、原因を突き止めるもの難しくなるため、対応するのが長期化してしまいます。
 
 
二次障害を起こさないためにも発達障害のあるお子さんへの対応は早い時期からすることにメリットしかなく、周りのサポートが必要不可欠になります。
 
 
早い時期から対応することで、言葉の理解がうまく出来ないお子さんでも、経験を通してできたという成功体験は積みやすいです。
 
 
言葉でノウハウを伝えるよりも体を動かして親子で一緒に体験をすることで、成功した記憶や楽しかった記憶がたくさん残っていきます。
 
 
その成功体験をどれだけ子どもの頃に積むかで脳は成長、発達し、困りごとが軽減する可能性があるということを忘れないで欲しいのです。
 
 

4.肯定と共感の目を持って接していこう!

 
 
ここで、成功体験を作るためにはお母さんの声かけや対応が大事になってきます。
 
 
出来ていなところは見ず、出来ていること、やっていることに肯定と共感の注目を向ける!ことが大事です。
 
 
出来ていない行動は目につきやすい!ですが、敢えてそこを見ないようにしていきましょう。
 
 
どんなに小さなことでも良いので褒め逃しをしないで褒めましょうね。
 
 
早く起きなさい→「今日も起きれたね~。」
「声をかけただけ自分で起きてきたね~。」
「目覚ましを使って起きれたね~。」など。
 
 
早く食べなさい→「ご飯、食べてるね~美味しいね!」
「その調子!後これだけだね」
「今度は何が食べたい?」など。
 
 
早く準備をして→「今、やろうとしてたね~」
「早送りで準備してみよう!競争だ~」など。
 
 
またゲームしてる(怒)→「ゲームしてるんだね!」
「今どんなゲームが好きなの?」
「へ~おもしろそうだね。」など。
 
 
 
 
言葉の変換を意識して接してみて下さいね。
 
 
そして自信がちょっとないなぁという時でも、「できるかどうかは分かんないけどやってみようよ!」と誘導して欲しいと思います。
 
 
そうすると、意外とできちゃった!」ということもありますので上手に行動に移せるように誘導してあげて下さいね。
 
 
また、年齢があがると親は子どもに対して
 
 
「もう〇歳なんだからここまで出来るはず」「ここまでやって欲しい!」
 
 
という気持ちが沸いてきます。
 
 
そのせいで困りごとの対応にだけ目が行きがちになりますが、お子さんの心の内を聴くことを忘れないようにして欲しいと思います。
 
 
スキルの対応にばかり目が向くと子どもの気持ちを置いてけぼりにしてしまうことがあるので、困っていることがないか、どういう気持ちなのか、親子の会話を大事にしていって欲しいと思います。
 
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