お子さんが学校に行きたくないと言った時、皆さんはどのように対応していますか?対応に困っています、というママもいるでしょう。今回は子どものもしもの発言に備えてママに知っていて欲しいことをお伝えします。NG対応をせず拗らせないようにしましょう。
1.「学校に行きたくない」は子どもからのSOS
学校に通っていると、「学校に行きたいくない」と言うお子さんもいるかと思います。
突然、子どもから「学校に行きたいくない」と言われると、ママは困惑してしまいますよね。
1度休ませたらこのまま不登校になるんじゃないか?休み癖がつくんじゃないか?と本気でと思い、無理やり学校に行かせてしまうママもいるでしょう。
ですが、ママがとった行動そのものが逆に子どもの不安を強めてしまい状況を悪化させてしまうことがあります。
学校に行きたくない原因は様々ですが、分離不安っ子は繊細な特性を持っているので、
先生の怒った声、
ザワザワした教室の音、
お友達との関わりなど、
些細なことで不安やストレスを感じながらも人一倍学校では気を張って頑張っています。
なので、そんな分離不安っ子の「学校に行きたくない」という発言は傷つき疲れたしまった心からのSOSであり、勇気をふり絞ってママに伝えた言葉だと理解して欲しいのです。
2.学校に行く・行かないはどうでもいい!
子どもからの「学校に行きたくない」は子どもからのSOSだとしたら、ママにやって欲しくないNG対応があります。
◆ママのNG対応①
無理やり学校に行かせること!
無理やり学校に行かせると学校への嫌な記憶が蓄積されてしまうので、逆効果になってしまうことがほとんどなので、思い切って休ませてあげることも大切です。
◆ママのNG対応②
子どもを責めること!
学校に行きたくないという子どもに
「どうして行きたくないの?」
「行かなきゃダメでしょ!」
と責めることは絶対にNGです!
乱暴な言い方ではありますが、「学校に行く?行かない?そんなのぶっちゃけどっちでもいい!」のです。
学校に行けないことを子ども自身が責めてしまい、自己肯定感がどんどん下がり自信をなくしてしまうよりは休む方が良いのです。
学校に無理やりに引っ張って連れて行かれても子どもの心は喜ばない…。
むしろ心の傷は深まるばかりで、親に分かってもらえない気持ちで心臓をえぐり取られるような辛い気持ちになります。
大切なことは、子どもの心を壊してまでやらなきゃいけないことは何ひとつない!ということ。
心を壊すことは脳を壊すことに繋がるということ。
脳を壊してしまうとあらゆるところに不具合が生じ、まともに物ごとを考えられなくなり、判断する力も落ちてしまいます。
なので自分でもどうしたらいいか分からずに自分の殻に閉じこもってしまう、そんな状態になってしまいます。
そんなわが子、見たくないですよね…。
3.お休みをした時にして欲しいこと
ここまで読んでくださったママは、もうきっと無理やりに学校へ連れて行くようなことはしないと思います。
では休む選択をした時にどのように過ごしたらいいのかポイントをお伝えしますね。
◆子どもの話を聞いてあげる
学校に行きたくないと先ず最初に言った時は、学校に行くか行かないかを決める前に、シッカリと子どもの話を聞いて欲しいと思います。
「そっか」
「そう思うんだね」
と子どもの気持ちをそのまま全部受け止めてあげましょう。
話をシッカリと聞いてあげるとスッキリして学校に行くこともあるかもしれません。
でもやっぱり休みたいと言うかもしれません。
もしも休むことを選択した時は、ママと過ごす時間の中で会話を楽しみながらゆっくりと話を聞いてあげるといいですね。
リラックスした雰囲気の中だと話しにくかったことも話せるかもしれません。
否定するようなことは言わず、子どもの気持ちを受け止めるように話を聞いてみて下さいね。
◆好きなことをして過ごす
気を付けて欲しいのが、お休みをした時に、子どもが自分自身を責めるような気持ちにならないようにすることです。
子どもは学校を休むことに後ろめたい気持ちがあります。
今頃、学校では算数の授業をしているな…。今は給食の時間だな…。
なんてことを考えながら過ごしてしまう子もいるはずです。
苦しい想いをしている中で休むことは決して悪いことではないので、せっかく休む選択をした時は、その時間を大切にリラックスして過ごせるようにママが雰囲気作りをしてあげてください。
「好きなことをして過ごしたらいいよ」
「何かやりたいことはある?」
自分でしたいことを決めて過ごしてみるといいですね。
自分が何をしたいのか、または、やりたいことに没頭する時間で興味関心を深めていくことが先を見据えると生きる力に繋がります。
なので、思う存分好きなことをして過ごす時間に充ててあげましょう。
学校に行くかどうかで親子バトルをする時間を、思い切って有意義に過ごす時間へと切り替えるきっかけとなると幸いです。