できるところからはじめてみる!小学生とその親が子どもの癇癪とうまく付き合う方法

小学生になっても癇癪が続くと成長と共に落ち着くのかどうか不安になってきますよね。子どもの暴言などは実は子どものSOSということもあります。そのSOSをうまく表現できるようになるために親が出来ることをお伝えしています。
 
 

暴言は本心ではない!

 
 
分離不安のお子さんは自分の気持ちをうまく言えずにお友達や学校の先生に勘違いされることがあります。
 
 
友達と些細なことでトラブルを起こし暴言を吐いてしまえば、学校の先生は、「暴言を吐く」=悪い子と勘違いをして、叱ってしまうこともあります。
 
 
とても残念ですが、こういう話は本当に多くあり、結果的には暴言を吐く子は悪い子というレッテルを貼られてしまうのです。
 
 
困った子ども…
 
 
手のかかる子ども…
 
 
と思われがちですが、本当は、子ども自身も自分の気持ちがうまく言えなくて、困っている子どもなんです。
 
 
そこになかなか気付いてもらえない現実がありますが、お母さんは、お子さんが
 
 
 
 
「バカ!」
「うざい!!」
「やだ!」
 
 
といった暴言を出すときは、子ども自身が自分の気持ちをつかめずうまく表現ができていないんだな、ということを理解してあげましょう。
 
 
小学生ぐらいだとまだまだ語彙力も少ないので感情を表現するための言葉を持ち合わせていない場合も多く、不安、悔しい、悲しい、辛いなどの気持ちがうまく表現できません。
 
 
つい自分が知っている「バカ」「いや」といった簡単な言葉で表現してしまいます。
 
 
また、暴言以外にも暴力なども含めてあまりに度が過ぎるような癇癪が続く場合は、発達障害も疑われます。次でその説明をしていきますね。
 
 

癇癪がひどい時は発達障害を疑う

 
 
あまりにも暴言や暴力がひどい時は発達障害との関連もあるかと思います。
 
 
発達障害の小学生の癇癪は、特性として不安が強かったり、脳の発達が未熟なために混乱からパニックになって起こることがあるので決して、わがままとは違います。
 
 
例えば、カッ!となって直ぐに手が出るような子は、脳の発達が未熟なために本来通らなければいけない脳のルートを介さずに(未発達なために通れない)、直ぐに脳の運動を司る部分に指令が届いてしまいます。
 
 
なので、考えて行動する前に気付いたら手が出てしまう、というようなケースがあります。
 
 
 
 
このように脳の連携機能がうまく働かないことで癇癪となることがあるのです。
 
 
いくら周りが暴言や暴力について注意をしたとしても、脳の未発達な部分の成長が促されない限り問題は解決しないということが分かると思います。
 
 
未発達な部分の成長を加速させるためにも適切な対応が大事になってきます。
 
 
適切な対応をすると、お母さんとお子さんの意思疎通がうまくいきコミュニケーションが向上するというメリットがあります。
 
 

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感情コントロールにはトレーニングが必要

 
 

大人になっても自分の気持ちをコントロールができずに困っている人もいます。

 
 
巷には気持ちをコントロールするための本もたくさん出ているくらいなので、気持ちのコントールができるようになるには日々のトレーニングが必要だということです!
 
 
今回はその手助けのコツをお伝えしています。
 
 
お母さんの関りできっとうまくコントロールできるようになるはずです。
 
 

◆暴言を子どもの気持ちに置き換えて伝える

 
 
「バカ!」
「うざい!!」
「やだ!」
 
 
には、不安、悔しい、悲しい、辛いという気持ちが隠されているというお話をしました。
 
 
それならば、その気持ちをお母さんが代弁して子どもに伝えるようにしましょう。
 
 
「バカ」→「腹が立ったんだね。悔しかったね。」など。
 
 
「うざい」→「不愉快な気持ちがしたんだね。」「悲しかったんだね。」「面倒臭いんだね」など。
 
 
「やだ」→「今はやりたくないんだね。」「自分が思っていることと違ったんだね。」など。
 
 
 
 
お母さんが具体的な言葉で気持ちを代弁して子どもに伝えると、ただ暴言を言いたくて言っているわけではなく、その言葉の真意が理解できるようになります。
 
 
お母さんが代弁して伝えると、お子さんも少しずつ気持ちを伝えるかのように話してくれることがありますので、是非、裏の気持ちにフォーカスしてみてくださいね。
 
 

◆癇癪が起きた時の対応を話し合って決めておく

 
 
癇癪が起きて暴れてしまうことがあれば、周りの安全を確認した後、落ち着くまではそっと見守りましょう。
 
 
または子どもと事前に相談してどこか落ち着ける場所があるならば、そこへ移動し落ち着くまで待ってあげましょう。
 
 
学校でも落ち着くための場所を用意してもらえるように担任の先生に相談してみると良いですね。
 
 
今ある状況を変えて一旦冷静になれるように環境を整えてあげましょう。
 
 
場所を変えて子どもがクールダウンできた時は、
 
 
「自分で落ち着くことができたね」
 
 
「自分で気持ちの整理ができたんだね」
 
 
とシッカリ褒めてあげてくださいね。
 
 
 
 
自分で落ち着くことができたという大切な成功体験になります。
 
 
また同じような状況になっても以前の成功があることでうまく落ち着くことができます。
 
 
繰り返し、うまくいった経験を積んでいきましょう。
 
 
そして落ち着いた後に、「さっきはどうして暴れたりしたの?」と寄り添うように話を聞いてみましょう。
 
 
子どもは良くない行動をとって親に嫌われてしまうという不安感もあるので、ちゃんと見ているし安心して欲しいという姿勢で対応していきましょう。
 
 
自分で自分の気持ちをコントロールして、自分の気持ちが伝えられるよう将来を見据えてサポートしていきたいですね。
 
 
 
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