勉強に苦手意識がある凸凹キッズが自信を失わずに学ぶために大人ができる配慮とは?

宿題のことで親子喧嘩が勃発してしまう、「勉強」という言葉を聞いただけで怒り出す、暴力的になっている、そんなお子さんの姿はありませんか?凸凹キッズは特性上、こだわりや苦手意識があったりさまざまな場面で困難を感じることが多くあります。もしも勉強の苦手さが原因で暴力的になっている様子があるのなら自信を失って苦しんでいるSOSのサインかもしれません。
 
 

1.勉強に苦手意識がある凸凹キッズに宿題が与える負担

 
 
子どもにこのような様子は見られませんか?
 
 
✔︎学校の宿題をやりたがらず、毎回親子喧嘩が勃発してしまう
 
✔︎「勉強」という言葉を聞いただけで怒り出す
 
✔︎暴力的になっている
 
 
子どもにこのような様子が見られたら、勉強へのモチベーションが下がり自信を失っている可能性があるかもしれません。
 
 
凸凹キッズは特性上、こだわりが強かったり苦手意識や不注意があったりとさまざまな場面で困難を感じることが多くあります。
 
 
勉強に苦手意識を持っている子に、学校から出た宿題を無理にやらせたり、「勉強は?」とうるさく言ってしまうと学ぶことへのモチベーションも下がり心身にも負担がかかって自信をなくしてしまう可能性が出てくるのです。
 
 
 
 

2.勉強へのモチベーションが下がった息子

 
 
私には小学3年生の息子がいます。
 
 
自閉スペクトラム症(ASD)と診断を受け、2年生の時に情緒支援学級に入級しました。
 
 
息子は知的には年相応な知能があるので、勉強は普通学級の子ども達と同じペースで進んでいました。
 
 
しかし勉強に対しての苦手意識が強く、学校ではとても苦痛な時間を過ごしていたようです。
 
 
息子が相当なストレスを抱えていたとは気づかず何ヶ月か経ったある日、家族に当たり散らすようになりました。
 
 
さらに「勉強」という言葉を聞いただけで怒り出す姿も見られるようになったのです。
 
 
特に自閉スペクトラム症(ASD)の特性を持つ子は学校では目立たなく、困りごとに気づいてもらえないことが多くあります。
 
 
息子の異変に気づいた時には相当なストレスが溜まった状態でした。
 
 
そこですぐに先生と相談をして学校でも息子に合わせた課題の量にしてもらい、宿題の量も調節して家での負担も減らしていきました。
 
 
2週間程すると息子は無理なく宿題に取り組めるようになり、失いかけた自信を少しずつ取り戻していったのです。
 
 
 
 

3.子どもの状態に合わせて対応する

 
 
凸凹キッズはネガティブな感情を溜めやすく記憶にも強く残りやすいという特性があります。
 
 
学校での嫌だったことやできなかったことを強く覚えているので、大きなストレスを抱えやすいのです。
 
 
勉強が苦手な子にとって家に帰ってまで多くの宿題に取り組むとなると、心身の負担は私たちが思っている以上に大きいと思います。
 
 
子どもによって成長のスピードは違います。
 
 
学校側と連携を取りながらその子の状態に合わせて対応していくことが大切になります。
 
 
 
 

4.子どもの自信が失われないために大切なこと

 
 
勉強が苦手でイライラして暴力的になっている場合は、まずは「どうしてモチベーションが下がってしまったのか」「何が子どもを苦しめているのか」を考えてみましょう。
 
 
そして、学校の先生と相談して学習の進め方や時間を調節してもらったり、家での宿題は子どもに合った難易度や量を調節することも大切かと思います。
 
 
家でできることは
 
◆本人が一人でやるのが難しいことがあればサポートをしてあげる
 
◆日常生活の中で「できた」という成功体験を増やしてあげる
 
 
この「できた」という成功体験とは、子どもの行動を具体的に褒めてあげることです。
 
 
「宿題やってるね」 「名前書いたね」 「この字、きれいに書けたね」
「あと少しだね。ファイト」 「最後までできたね」 などです。
 
 
お母さんの肯定の声かけ「できた」という体験が成功体験となり自信へとつながっていくのです。
 
 
このように環境を整えてあげることで勉強へのモチベーションを保ちながら「もう少しやってみよう」と意欲を持ち無理なく取り組むことができるのです。
 
 
子どもの自信が失われることがないように子どもをよく観察し、その子に合った対応をしていきたいですね。
 
 
 
 
執筆者 
発達科学コミュニケーション トレーナー
たなだりみ
 
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