「HSC」と子どもに診断がついても子どもの才能を諦めずに伸ばすママになるための心構え

最近の相談でよく聞くワードが「HSC」です。5人に1人の割合でこの気質を持っていると言われています。なので相談内容として増えるのは必然ですがHSCについての情報が少なく、対応が分からず悩んでいるママにぜひ知っていて欲しいことをお伝えします。
 
 

1.HSCではないかと心配するママがとても多い

 
 
ママたちから相談を受ける中でとても多く聞かれる言葉が、「うちの子、HSCだと思うんです…」という相談です。
 
 
そこで、私なりの解説と大切にしていることをお伝えしたいと思います。
 
 
HSCと言うのは「Highly Sensitive Child」の略で、日本語では「ひといちばい敏感な子」と訳されることが多いです。
 
 
HSCは医学用語でも、診断名でもなく、その子の生まれ持った「気質」を表す言葉になります。
 
 
例えば、
 
 
・生まれつき人より繊細
・感覚の過敏さを持っている
・悲しみや喜びを他の子よりも感じやすい
・感受性が豊かでちょっとしたことでも不安になりやすい
・想像力が豊かで余計な心配をしてしまう
 
 
などの気質を持った子どもたちです。
 
 
 
 
本やネットなどでHSCについての情報やチェックリストがあるので「まさに、うちの子のことだ!」と思ったママも多いのではないでしょうか?
 
 
小さい頃からの育てにくさの要因が実はこの子のHSCにあったのか!と理解でき、救われたママたちも多くいます。
 
 
しかし、現実はHSCという気質がある!ということが分かっただけにすぎません。
 
 
わが子の気質がどのようなものでじゃあどうしたらいいかな、と考える前に、多くのママたちは「HSC」という名称に敏感に反応しています。
 
 
そこでママたちは新たな思考で頭の中がいっぱいになり、そしてまた新たに悩んでしまうのです…。
 
 

2.診断を特定することがそれほど大事でしょうか…

 
 
育てにくさの要因が理解できてスッキリしたとこもあるけれど、同時に違う疑問がママたちにはまた沸いてきてしまいます。
 
 
HSCのチェックリストを見ると、ここは当てはまるけど、ここは当てはまらない…という疑問です。
 
 
うちの子はHSCなんでしょうか?
 
 
それとも、発達障害なんでしょうか?
 
 
うちの子、一体何なんでしょうか!?
 
 
という疑問がママに沸いてきてその思考で頭の中がいっぱいになってしまうのです。
 
 
 
 
発達障害やグレーゾーン、HSCはその子の「性格」や「気質」として捉えることが大切であって、そこに名前がつくことや診断がつくことによってママの不安が大きくなってしまうのは本末転倒なんです。
 
 
そもそも「名前」がつく!「名前」がつかない!というのが大事なのではなく、その子が困っていること、苦しいことを助けてあげる!ということが大事なんです。
 
 
どうしたら、子どもがもっと楽になるのか?
 
 
どうしたら、子どもの困りごとがなくなるのか?
 
 
診断があろうとなかろうと、目の前に困っている子がいるのであればそこをどうするか考えることが何よりも大切です。
 
 
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3.HSCの特性を持つ子どもに親ができること

 
 
そこで子どもの脳を発達させることが子どもの困りごとなどを解決していく上で最も重要になってきます。
 
 
これはHSCだろうと、発達障害だろうと、母子分離不安があろうと同じことです。そこで子どもの脳を発達させるために大事にして欲しいことをお伝えします。
 
 

◆①繊細さは「才能」ととらえる!

 
 
繊細すぎることをネガティブな印象でとらえてしまっているママはいませんか?
 
 
実は繊細な感性は、とても大切な「才能」なんです。
 
 
その才能を活かすも殺すも親次第!
 
 
なのでせっかくなら、親にとって気になるところではありますがポジティブな才能としてとらえ、子どもの発達に活かしていきませんか?
 
 
例えば、
 
 
特定の食べ物しか食べられない➜違いがわかり、自分好みのものを良く理解している。
 
 
同じことを何度もくりかえす➜ものごとを慎重に進め、コツコツと努力することができる。
 
 
✖臆病で怖がりなためチャレンジができない➜危機管理能力が高い。周りの状況がよく見えている。
 
 
 
 
あなたは「そのままでいい」「そのままでも価値がある」と伝えてあげてください。
 
 
そのままでも十分素晴らしい才能を持っているということを親が気付き認めてあげることが大事で、あなたにはポジティブな力があるよ、ということをお子さんに伝えてあげてください。
 
 
そうすると繊細なお子さんでも、言われた言葉がプレッシャーにならず、素直に受け止められると思います。
 
 
またありのままを認めてもらえることで自己肯定感が育ちやすくなります。
 
 

◆②ママが子どものサポーターになる

 
 
子どものHSCという気質が分かったとしても、じゃあどういう対応をしていった方がいいですね!と具体的な支援方法を教えてくれるところはそう簡単に見つからないですよね…。
 
 
HSCの本を出している医師が運よく近くにいるとも限りません。
 
 
それならママが子どものためにHSCの勉強をしてどのように対応していったらいいか、学んでみたらどうでしょう?
 
 
 
 
わが子にあった対応方法が見つかり、またうまくいかなった時にはママが思考錯誤して新たな対応方法を見つけ出す力が身に付きます。
 
 
病院の診断で安心するのではなく、ママがわが子の最良のサポーターになって脳を発達させられるママを目指しませんか?
 
 
人から教えてもらうというスタンスから「だったらどうする?」と自ら学び、自ら生み出す考えに切り替えていきましょう。
 
 
そんなの私には無理!と思われるかもしれませんが、私のチームではたくさんのママたちがわが子の最良のサポーターになると決めて学んでいる方がたくさんいます。
 
 
また、HSCに特化した学びも提供していますので、ぜひあなたも一緒に学んでみませんか?
 
 
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執筆者
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー
いたがきひまり
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