何をするにも「疲れた〜」ばっかり言う子や嫌なこと(宿題)のやる気が中々起きない母子分離不安っ子のモチベーションが上がる方法とママも得する一石三鳥の方法をお伝えします。
1.「疲れた〜」ばっかり言っている子いませんか?
起きてくるだけで「疲れた〜」
歯磨きしただけで「疲れた〜」
学校に行く前に「疲れた〜」
しょっちゅう「疲れた」と言ってるこんな子いませんか?
口癖なのか本音なのか迷うところですね。
口癖で自分を鼓舞するために言っている場合もあるし、「疲れた」と言うことでストレスを発散させているのかも知れませんよね。
本音なら無理させる前に対応を考えないといけません。
色んな原因が考えられますが、母子分離不安っ子は脳の特性が関係して『疲れやすい』特徴を持っています。
そんな「疲れた」ばっかり言う分離不安っ子に合う対応方法をお伝えします。
2.母子分離不安っ子が疲れる理由
◆①母子分離不安っ子にとって嫌なことが多すぎる‼︎
母子分離不安っ子のように繊細で不安が強い子、緊張してしまう子は学校が苦手と感じる子が多いと思います。
早起き…準備…学校行かなきゃ…歩くの嫌だな…うるさいの嫌だな…みんなの前で音読なんて無理…給食苦手…やっと帰れる…宿題しなきゃ…
のように苦手なこと、嫌なことが多いのが学校生活です。
苦手なことや嫌なことをやる前はなかなか重い腰が上がりませんよね。
お皿洗いしなきゃ…洗濯物畳むの嫌だな…ゴロゴロしていたいな…のように。
人間は物事を始める時が一番エネルギーを必要とします。
やり始めたらそんなに苦じゃない皿洗いも、やり始めるまでが嫌ではないですか?
そもそも学校が苦手なので、起きるの嫌だな…と朝からため息が出るほど嫌なことばかりなのです。
それを『疲れた〜』と言いながらも、自分を動かしているのかもしれませんね。
◆②母子分離不安っ子は空気を読みすぎて疲れてしまう!
周りの友達や先生の機嫌や教室の雰囲気が悪ければ、「私何かしたかな?」と不安になり、先生が大勢に向けて注意しても「私に怒ってる!」と思ってしまいます。
みんなの前で発表したり音読するのも嫌がる子が多いです。
注目されることが嫌で極度に緊張してしまったり、「間違えたらどうしよう…」と思い、自信を持って発言することが苦手です。
そして、自分の気持ちを口に出すことが苦手なので嫌なことも我慢してしまいます。
みんなと同じように過ごそうとして一日中頑張っているとしたら…。
頑張り屋さんの分離不安っ子は心も体もヘトヘトで家に帰る頃にはぐったりです。
こんな日常ならすぐに疲れてしまうのも当然だと思いませんか?
3.朝起きてからずっと「疲れた〜」という娘
我が家には母子分離不安っ子の娘がいますが「疲れた」「嫌だ〜」「やりたくない〜」とネガティブワードばっかり言っています。
朝起きる時間に「嫌だ〜」、やっと起きたと思ったら「疲れた〜」、学校の準備するのに「もう嫌だ〜」「疲れた〜」、宿題も中々始めなくて「嫌だ〜」、1つ問題解いて「疲れた〜」とこんな調子です。
「疲れた」と言いながらもやることはやる。
けれど、やる気になるまで長い…。
高学年になったのであれこれ言わずに見守ろうと決めた私ですが、なかなかやることが進まないことにイライラもします。
繊細で周りの空気を読むのが得意な娘ですがイライラしている私の雰囲気を読んでやること始めるかと思いきや、進まず…なんてこともよくありました。
4.ママにもお子さんにも嬉しい『オキシトシン』
オキシトシンは、脳の「視床下部」という部分で分泌されるホルモンです。
愛情ホルモン、癒やしホルモン、恋愛ホルモン、幸福ホルモンなど、さまざまな別名で呼ばれます。
そんなふうにオキシトシンが呼ばれるのは、私たちがほかの人や動物に愛情を感じたときなどに分泌され、癒やしや幸福感をもたらしてくれるからです。
愛する人と触れ合ったり親しい友人と笑い合ったりしているときの「幸せだなぁ♡」という気分は、オキシトシンの作用なのです。
他にもストレスの緩和、不安の減少、精神の安定であったり、信頼感の強化や記憶力の向上が見込まれます。
それで何が言いたいかというと、ママにとってもお子さんにとっても『オキシトシン』は万能薬ということです!
オキシトシンはお互いのおかげで分泌させることができ、WIN-WINの関係で相互作用をもたらしてくれます。
5.母子分離不安っ子の宿題のモチベーションが上がるテクニック!
日常のストレスや嫌いな宿題がママによって緩和されるとしたら、手伝ってあげたくなりませんか?
オキシトシンを分泌させる親子の関わりで、モチベーションが上がりますよ!
お子さんだけでなくママにも相互効果バッチリ!
毎日頑張っている母子分離不安っ子にママができるテクニックをご紹介します。
◆甘えさせる
「甘えさせる」とは、子どもが親の助けや愛情を求めてきたときに、その気持ちを理解し、認めてあげることです。
つまり、子どもの心理的な要求を受け入れることです。
高学年、中学生、高校生になったから甘えるのはもう『おしまい』ではありませんよ!
年齢も性別も関係ありません。
大きくなると小さい頃に比べて甘え方は変わるとは思いますが、甘えたい時に甘えて受け入れてもらえた体験というのはその子の心の安定に必ず繋がります。
情緒面での甘やかしは何の害もありません。
特に不安が強い分離不安っ子には甘えさせ過ぎはありません。
お子さんが満足するまで甘えさせてOKです!
むしろ甘えさせてあげると、心が充電されて元気になるほか、「疲れた」発言も少なくなりますよ。
甘えさせる方法はハグや抱っこ以外にも、スキンシップやマッサージ、家族でたわいもない話をしたり、楽しく食事をするなど心を通わせるだけでも甘えたい心を満足させることができますよ。
◆スキンシップやマッサージ
オキシトシンを分泌させるのに最初に思いつくのはタッチやハグだと思いますが、「柔らかいもの、心地よいと感じるものに触れる」や、「会話を楽しむ」もオキシトシンの分泌効果があります。
お子さんの体って柔らかくて触ってると気持ち良いですよね。
ママがお子さんをマッサージするのもヨシ!
お子さんがママをマッサージするのもヨシ!
こんなシーンにも使えます!
お子さんが嫌な宿題をしてる時に手足をマッサージするのがおすすめです!
「宿題疲れたー やりたくなーい」とぐずぐず言って進まない時、ちょっとだけマッサージタイムをしてみましょう!
テクニックや道具なんかは必要ありません。
宿題が進まなくてママもだんだんイライラしてくると思いますが、お子さんを触ることで、リラックス効果があります。
たまにコチョコチョしてみたり(笑)
お子さんの反応を見て楽しんでみてくださいね。
お子さんは嫌な宿題からちょっと休憩!
大好きなママにマッサージしてもらえてリラックスできますね。
『嬉しい気持ちと気持ちいい感情』
コレ大事!
オキシトシンが沢山分泌して、宿題への集中力があがりますよ。
ママとのマッサージタイムで甘えれたなら心の充電もできます!
宿題中に何度もマッサージタイムを作って良いと思います。
やりたくない宿題がママのマッサージで気持ち良い体験のイメージになったなら、明日からも宿題の億劫さが軽減されます。
『宿題=嫌なもの』ではなく、『宿題=ママのマッサージタイムで気持ち良い』と、良いイメージが残ればコッチのもんです!
ママに甘えれたこととマッサージ効果で重たい腰をあげてやっとやってる宿題のモチベーションが上がりサクサク終わるようになりますよ。
執筆者:
発達科学コミュニケーション リサーチャー
田中さくら