地震に被災した不安が強い子どもが安心して休めるようになる方法

添い寝
地震に被災して日が経っても『〇〇してる時地震来たらどうしよう…』と不安や恐怖感が抜けない子どもがいます。少しの揺れや地震速報、家のきしみ音にも驚き、ゆっくり休めません。本記事では、実際に私が令和6年能登半島地震で被災した経験から、子どもが安心して休めるようになる方法をご紹介させていただきます。少しでも被災した方々のお力になれたら幸いです。
 
 

1.地震に被災した子どもの不安や恐怖感が大きい

 
 
私は今回の令和6年能登半島地震で被災しました。
 
 
石川県では余震が続き、まだまだ油断できない状況にあります。
 
 
「ママ、抱っこして」
 
「ママ、ぎゅってして」
 
「ママ、トイレ付いてきて」
 
「ママ、一緒に寝て」
 
「ママ、怖くて寝れん…」
 
「ママ、どこにも行かんといて!」
 
 
元々不安が強く、何事にも慎重で繊細な特性を持つ、母子分離不安の我が子は、いつも以上に母親に依存している状況です。
 
 
余震が起こるたびに、ひどく怯え、すぐ外へ避難しようとしています。
 
 
本記事では、実際に私が令和6年能登半島地震で被災した経験から、子どもが安心して休めるようになる方法をご紹介させていただきます。
 
 
我が子のように、不安の強いお子さんが、少しでも安心して過ごすことができますように…。
 
 
寝顔
 
 

2.大きなストレスを解消しないままいると…

 
 
繊細な子や不安が強い子は悪い記憶を残しやすいという特性を生まれながらに持っています。
 
 
慎重で何事にも色々考えてから行動するのは、以前の悪い記憶が強く残っているから。
 
 
次はそうならないために、どうすればいいか考えて行動をしているのです。
 
 
大きな地震を体験した記憶というのは、どんな人にとっても強烈なものですよね。
 
 
・地震が来る前のJアラート(全国瞬時警報システム)が何度も鳴る
 
・立っていられないほどの大きな地震が数回
 
・休まることなく続く余震
 
 
大人でも、もう体験したくはありませんし、子どもなら恐怖で不安が最高潮になってしまうくらい怖い体験の記憶として残るはずです。
 
 
繊細な子や不安が強い子は不安や恐怖感が強く、過度に神経を張り詰めている状態になっている恐れがあります。
 
 
こんな状態では脳も体も休まりません
 
 
こんな時だからこそ、十分な睡眠や休養が必要です。
 
 
休息は、活動を最小限にして心身を休ませ、エネルギーを保存し蓄える行動です。
 
 
体だけではなく、心の回復にも大きく関わっており、しっかり睡眠が取れていればストレスからの回復もできる大事な役割があります。
 
 
睡眠
 
 

3.地震が怖い!寝てたら助からないかも…。

 
 
元々、繊細で不安がとても強い娘。
 
 
地震が発生してからは、常にママの横をキープで何をするにも私の存在が身近に感じられる場所にいます。
 
 
「トイレしている間に地震来たらどうしよう」
 
「ママ死なんといてや」
 
「ママどこも行かんといて」
 
 
こんな不安をよく口にします。
 
 
次、また大きな地震が来た時にすぐ逃げることができるように、常に私と共に行動をしています。
 
 
娘は数日前に大きな地震を体験してから、夜眠るのが怖くなってしまいました。
 
 
・一人で部屋にいる時にもしも地震が起きたらと思うと怖い
 
・電気消すと真っ暗で怖い 何かあった時にすぐに動けない
 
・今はママと一緒が良い
 
・隣にママいないと寝れない
 
 
と教えてくれました。
 
 
ストレス
 
 

4.地震に被災した不安が強い子どもが安心して休めるようになる方法

 
 
今は一人で寝ることよりも、安心して眠れること体と心を回復させることを優先して娘の希望通りにして寝ています。
 
 
不安が強くなかなか寝付けなかったり、余震で途中で起きてしまうことがありますがママが隣にいることで安心できるのならそれで良いと思います。
 
 
次第に不安や恐怖心が軽くなれば、段階を経て今まで通り一人で寝れる日が来るでしょう。
 
 
現在、我が家で娘が安心して休めるように工夫し、効果のあったことをご紹介します。
 
 

◆電気つけっぱなしでOK!安心するならそれでヨシ

 
 
みなさん、寝るときは電気どうしていますか?
 
 
真っ暗?豆電球?ベッドサイドライト?
 
 
この際、お子さんの希望を叶えてあげましょう!
 
 
安心材料になるのであれば煌々とした電気の下で寝るのも良いかもしれません。
 
 
一度寝てみると眩しかったり、「余計寝れん!」と言うかもしれませんね。
 
 
そうなったらそうなった時に電気の調整をしてあげてください。
 
 
ここだけの話、震災当日の夜、余震が怖すぎて一晩中電気とテレビをつけっぱなしにしてリビングで寝た私です…。
 
 

◆寝る前に『今日の楽しかったこと、嬉しかったことベスト3!』

 
 
添い寝をするなり、隣に座るなりお子さんの希望通りの体制で寝る前に楽しい記憶を入れてから眠ります。
 
 
お子さんに聞いてみましょう。
 
 
なかなか出てこなかったらママが先にお手本を見せてくださいね。
 
 
お互いに言い合うのも良いですね。
 
 
大きなことを言わなくてもなんでも良いんです。
 
 
・今日〇〇ちゃん(子ども)とご飯一緒に食べれて楽しかった!
 
・沢山ぎゅー(ハグ)できて嬉しかったよ
 
・〇〇ちゃんと一緒にいれて嬉しいな♡
 
など、楽しい・嬉しいことを伝えます。
 
 
不安や恐怖感を楽しい・嬉しい記憶にアップデートしてくれる効果があり、安心して眠りにつきやすいですよ。
 
 
ぜひお試しください。
 
 
添い寝
 
 
執筆者:田中さくら
発達科学コミュニケーション リサーチャー
 
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