母子登校、母子分離不安っ子育児の情報はとても少ない現状、手探りで対応しているママも多いのではないでしょうか。そんな中で知らず知らずのうちにうっかり陥ってしまうカーリングペアレントは、自分自身ではなかなか気が付かないものです。頑張り屋さんのママが陥りやすい傾向のあるカーリングペアレント、こちらの記事では定期的なセルフチェックをおすすめしています。
1.母子登校、母子分離不安っ子育児、どこまでサポートするといいのか分からない
✔︎ママにべったりで「ママがいい」と離れられない。
✔︎母子登校が続いている
✔︎母子分不安の症状が改善しない
こんなに寄り添っているのに、どうしていつまでも私から離れないんだろう?
いつまで続くのだろうか?と不安でモヤモヤとお悩みの母子登校、母子分離不安っ子のママはいませんか?
現状が改善しない、進行している場合は、もしかしたらお子さんとの距離感が近づきすぎているカーリングペアレントに陥っているかもしれません。
こちらの記事ではいつでもママと子どもの距離感がチェックできる『カーリングペアレント・セルフチェック』をご紹介します。
2.知らず知らずカーリングペアレントに近づいていました
私には母子分離不安で母子登校をしている小学校4年生の息子がいます。
毎日一緒にいるのに、こんなに寄り添っているのに、母子分離不安、母子登校の改善が全く見えない。
息子との距離の取り方に悩んでいました。
サポートは必要だけど、どこまでサポートすればいいのかわからない。
一緒にいることで安心して学校で過ごせるのならと、母子登校を続けていました。
ずっと手探り状態でした。
発達科学コミュニケーションの学びを進めていく中で、「カーリングペアレント」という言葉を知りました。
カーリングペアレントはデンマーク発祥の言葉で、親が子どもの進んでいく道を滑らかにならしてしまう親のことです。
「イヤな思いをしないように」「失敗しないように」と親が先回りして子どもの進む道を整える様子が、カーリングのストーンがスムーズに進むように整える様子と似ていることから付けられた幼少期からの継続的な過保護傾向を指す言葉です。
一緒にいる時間が長いことが落とし穴であり、サポートを頑張る、一生懸命なママだからこそ陥りやすいということを知りました。
・子どもと一緒に過ごす時間が多く、子どもの様子が見えすぎる
・母子登校という初めての体験でママの不安も大きい
・学校にいることで、周りの子どもと比べてしまう
・先生に迷惑をかけられないという心理(周りからの目)
など、母子登校ママ、母子分離不安っ子のママは陥りやすい要因が揃っており
知らず知らずのうちにうっかり過保護傾向、距離感が近くなっていた。
カーリングペアレントに近づいていたという状況に陥りやすいのです。
そして、知らず知らずということは、自分では気がつきにくいということが問題です。
そこで、使っていただきたいのがカーリングペアレント・セルフチェックです。
3.うっかりカーリングペアレントになってない?セルフチェックのすすめ
母子登校、母子分離不安の症状が改善しない、進行しているなと思うタイミングや、お子さんの誕生日、学期末や、進級時といった節目の時期にぜひセルフチェックをしてみてください。
◻︎「ママがやってー」が口癖
◻︎「やりたくない!」と泣いたり癇癪時に、親が代わりに手助けする
◻︎子どもが答える前にアドバイスや意見を言ってしまう
◻︎なんでも先回りして困らせないように手をだしてしまう
◻︎苦手なものにチャレンジしている時に見ていられず手が出てしまう
◻︎失敗したらどうしよう。と不安になり手や口が出てしまう
◻︎この子には私がいないと!と感じている
◻︎おもちゃやお菓子など欲しがれば与える(約束していない時)
いかがでしたか⁇
チェック項目が多いほど、カーリングペアレントに近づいているイメージです。
一生懸命な頑張り屋さんのママだからこそ知らず知らずのうちに陥ってしまいます。
定期的なセルフチェックで、お子さんとの距離感を保ってサポートできるママになっていきましょう!
4.うっかりカーリングペアレントになっていた時に意識する3ポイント
セルフチェック後に、意識して欲しい3つのポイントがあります。
🔸鳥の目線で子どもをみてみよう
目の前の困りごとに目が向きがちですが、すぐに手を出すのではなく、どうしたら自立に向かっていけるのか鳥の目線で寄り添っていきましょう。
🔸「自分で決める!」機会を増やしてみよう!
小さなことから選択することを積み重ねていきましょう!
小さな選択が自信に繋がります。
🔸その子にあったステップで並走していこう!
子育てのゴールは自立。
いきなり1人でやりなさい!ではなく、一歩一歩ステップアップしていきましょう!
私は、このセルフチェックを活用し、子どものことを「待つ」ようになりました。
子どもの様子をみながら、待つようになると、息子は自分で動き始めました。
「できたね」と褒める回数も自然と増え「ここまではサポートが必要そう、ここは自分でできそう。」などと待つ間に考えてサポートができるようになりました。
寄り添うだけではない、一緒にいるだけではない息子との適切な距離が取れるようになりました。
うまくいかないなと感じた時、これから新年度へ向かうこの節目の時期。
ぜひ活用していただけるとうれしいです。
執筆者:堀このみ
発達科学コミュニケーション トレーナー