登校しぶりは「うつ」の初期症状⁈ストレスから子どもの心を守るためのママの関わり方

癒す
年々増えてきている子どもの「うつ」症状。登校しぶりの初期対応を誤り、学校そして家の中でのストレスから心を壊し、うつ症状が出てしまった我が家の娘。そんな間違った初期対応と子どもの心を癒すママの関わりかたをお伝えします。
 
 

1.ストレスサイン?!こんな様子が見られたら、要注意!

 
 
朝になると、お子さんが
 
「お腹が痛い…」
 
「頭が痛い…」
 
「学校行きたくない…」なんだかグズグズ不機嫌・・・。
 
など、いつもと違う様子はありませんか?
 
 
もしくは、小学校高学年や中高生の場合、
 
✔️しゃべろうとしない
 
✔️暴力的
 
✔️ひきこもりがち
 
✔️夜眠れずに、昼夜逆転
 
など・・・
 
 
子ども特有のうつ症状のサインかもしれません!
 
 
注意
 
 

2.子ども特有の「うつ」症状とは?

 
 
うつ症状は、早期対応がベストと言われていますが、判定の基準も難しく、診断をつけにくいため、対応が遅れることも多いです。
 
 
1970年代までは、うつ病は大人の病気とされていましたが、1980年代以降、子どものうつ病もあるとされ、研究が進んできました。
 
 
また、WHO(=世界保健機関)は2020年に、うつ病が世界で2番目に多い疾患になるだろうと発表しました。
 
 
現在、日本の小学生の8%、中学生の23%が、うつ傾向にあるとも言われています。
 
 
うつ病には、7つの中枢症状とされるものがあり、下のような症状が続いたときには、注意が必要です。
 
 
①睡眠障害
・寝付けない
・途中で起きる
・朝起きれない
 
②食欲障害
・食べられない
・食べ過ぎる
 
③日内変動
・朝の不調
・昼夜逆転
 
④体のだるさ・疲れやすい
・無気力
 
⑤興味の低下
・特に大好きなものに興味がなくなる
 
⑥意欲低下
・ひきこもりがちになる
・入浴や身だしなみを気にしなくなる
 
⑦集中力低下
・忘れ物が多くなる
・ミスが増える
 
 
しかし、子どもの場合、年齢や生まれもった特性とのからみもあり、診断も難しくなります。
 
 
チェック
 
 

3.登校しぶりから心を壊すまでに追い込んだ私のNG対応

 
 
私には高校生の娘がいます。
 
 
娘は5年生の頃、登校しぶりをしていました。
 
 
朝になると
 
「お腹痛い・・・」
 
「頭が痛い・・・」
 
といい、どんどん布団から出てこられなくなりました。
 
 
始めは心配し、お休みさせていましたが、毎回お昼ごろには元気になるので
もしかしたら、仮病かも?!怠けているだけ?!と娘を信じてあげられなくなりました。
 
 
そして、
 
「学校でお腹痛くなったら迎えに行くから、薬飲んで行きなさい!」
 
「いつも、お昼には元気になるでしょ!」
 
「気持ちの問題だから、大丈夫!」
 
と、無理やり起こして、準備をさせていました
 
 
娘の抵抗はどんどんひどくなりましたが、ここで甘やかしたら、学校に行けなくなるかもしれない!
 
一度休んだら、癖になるかもしれない!
 
と、あの手この手で、無理やり学校へ連れていきました。
 
 
ある日、娘を学校に送り、仕事に行きました。
 
 
しばらくすると学校から電話が…
 
 
「娘さんが学校の近くの茂みにいるところを職員が見つけ、今、保健室で休ませています」と。
 
 
すぐに学校に向かい、話を聞きました。
 
 
娘は何も語りません。
 
 
先生方に謝罪とお礼を伝え、連れて帰りました。
 
 
帰ってからも何も話さない娘。
 
 
「そんなに嫌なら、もう学校には行かなくていいよ」と伝えました。
 
 
でも、私も夫も納得していたわけではなく、
 
 
このまま学校に通わなくなったら、将来どうなるの・・・
 
 
この状態がずっと続いたら、どうしよう・・・
 
 
そんな不安ばかりが頭にありました。
 
 
学校に行かなくていいとは言ったものの、私たちの態度は、娘をさらに追い込むものだったと思います。
 
 
夜は眠れず、昼夜逆転。
 
ノートには「消えたい、死にたい」。
 
娘の心が崩れていくのを感じました。
 
 
そんな時、発熱があり、かかりつけの小児科に行き、これまでの状態を話し、心療内科を勧めていただきました。
 
 
心療内科を受診するも、しっかりとした診断はなく、睡眠導入の漢方薬を処方されただけ。
 
 
受診したことが、さらに負担となり、どんどん殻に閉じこもっていきました
 
 
娘の非常事態、心を回復させるために私にできることは何か探していました。
 
 
辛い
 
 

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4.子どもの心が癒えるママの関わりかた

 
 
そんな時、私は発達科学コミュニケーションに出会いました。
 
 
「子どもの心を壊してまでやることなど、何もない」
 
 
これは発達科学コミュニケーションの創始者の吉野先生の言葉です。
 
 
この言葉を聞いた時、固定観念や親の都合を優先し、何より大切にしなければならない娘の心を守らなかったのかと、深く反省しました。
 
 
そこから、娘の心を回復させるため、家の中で安心して過ごせる環境作りを意識しました。
 
 
子どもは、みんなと同じように学校に行けていない自分はダメだと自分を責め、家にいても、たくさんのストレスを抱えてしまっています。
 
 
ストレスには、休養を取らせる周りの勇気も必要です!
 
 
まず、学校には、行っても行かなくても、どちらでも大丈夫!あなたの存在が大切だよ!というスタンスで
 
 
お家を「ありのままの自分でいられる安全基地」にしてあげましょう。
 
 
それには、ママが肯定の注目をしながら関わることが大事です。
 
 
肯定の注目とは
 
・笑顔を見せる
 
・ 明るいテンション
 
・穏やかな声色
 
・ 子どもの行動を肯定する
 
・褒める  などがあります。
 
 
家の中で、ママが穏やかに過ごし、お子さんの言動をありのままに受け止めることで、子どもは「お休みして家にいてもいいんだ」と安心して過ごせるようになります。
 
 
逆にママが
 
・眉間にしわを寄せる
 
・ため息をつく
 
・低いテンション
 
 
常にこのような態度だと、子どもには否定的に伝わり、自分のせいでママがイライラしていると感じ、さらに自分を責めてしまうかもしれません。
 
 
心が不安定な子どもを目の前にすると、ママも不安になると思います。
 
 
始めは、笑顔や穏やかに接することも難しく感じることがあるかもしれません。
 
 
ですが、一番不安で苦しんでいるのは子ども本人です。
 
 
子どもの心を癒すということを一番に意識しながら関わってみましょう。
 
 
子どものストレスが減り、お家で安心して過ごせるようになると、子どもが笑顔を見せてくれたり、自分の気持ちを話してくれたり出来るようになってきます。
 
 
そうすると、ママの不安も減り、穏やかに過ごせるようになってきますよ。
 
 
ゆっくり焦らず、お子さん、そして、ママ自身を癒してあげてくださいね。
 
 
癒す
 
 
執筆者:ひがしえみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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