子どもが言うことを聞かず困り果てているママは多いですよね?脳科学的な見解から子どもがスッと動いてくれる声掛けの方法をお伝えします。今のやり方でうまくいかないママ達にぜひ子どもの脳の特性を理解したうえでチャレンジして欲しいと思います!
1.言うことを聞かない子どもにイライラしていませんか?
何度指示を出しても、なかなか子どもが動かない!そんなお子さんはいませんか?
「お風呂入りなさい!」
「ゲームやめなさい!」
「早く片付けなさい!」
何度指示を出しても言われたことができない!そもそもママの声が聞こえていない気がする。
ゲームやYouTubeなどの遊びに夢中になっているといくら声をかけても、うんともすんとも返事が返ってこない…。
もう何回も言っているのに!!何で動かないの!?と怒り奮闘でプツン!とキレて雷を落としてしまう始末。
何度言っても動かないわが子にママは毎日イライラし、疲れてしまいますよね。うちの子、本当に大丈夫?逆に大きな心配や不安も抱えてしまいます。
どうして子どもは同じことを何回言ってもスムーズに動いてくれないのでしょうか?それには自閉症グレーゾーンの子どもの脳に理由があります。
2.大人が思うほど子どもの脳の成長発達は進んでいない
なぜ子どもに声が届かないのか?もう何でもできて当り前の年齢なのに…と思っていませんか?いえいえ、実はそんなことはないんです。
自閉症グレーゾーンのお子さんは様々な苦手を抱えています。
・行動の切り替えが苦手!
・ルールを守るのが苦手!
・気持ちの切り替えが苦手!
・見通しを立てるのが苦手!
その結果、普段から叱られることも多く自信を失う場面が多いのが自閉症グレーゾーンの子ども達です。
グレーゾーンのお子さんはネガティブな記憶を残しやすいので、叱られると叱られるだけ苦手意識を強め劣等感を高める傾向があります。
このように叱られ続けてしまう状況が続くと脳はどんどん萎縮してしまい、脳の発達は促されず、人とのコミュニケーションもうまくとれなくなってしまいます。
ただでさえ、自閉症グレーゾーンの子どもはコミュニケーションに課題を抱えているところがあるのに叱られることで脳の発達を妨げてしまうのは避けたいですね。
また、子どもの脳は発達途中のためまだまだ未熟な部分があります。そのため、指示を聞いて理解し行動するまでには脳内での処理時間がかかってしまいます。
そのうえ、矢継ぎ早に次から次へと指示を出されてしまうと処理能力が追いつかず、何をしたら良いのか分からなくなってしまい動けなくなってしまうのです。
一度、指示を出してから次の指示を出すまでにどれくらいママが待っていられるのか?時間を計ってみるといいですね。案外ママ達は待てずに直ぐに声をかけてしまっているはずです。
そして最後に…。
何かをして欲しい時、それは親の都合で声をかけていませんか?
・〇時までに寝ないといけないから、「早くお風呂に入って」「早くご飯を食べて」
・学校に間に合わないから「早く起きて」「早く着替えて」「準備して」
子どものためを思って言っているつもりでも、親の心配や不安が先に立ち、親の都合に合わせてやってもらおうとしていることがほとんどだと思います。
そのような状況で子どもにアレコレ指示を出しても、子どもは指示を受け入れる体勢が整っていないので、親都合の指示をすんなりと受け入れることはできません。
そのため昔からのしつけのような指示出しや命令ばかりの声かけでは子どもの行動を促すどころか「逆効果」になってしまいます。残念ながらこのような指示出しでは子どもには永遠と指示が通りません。
では、どうやったら子どもがスッと動いてくれるようになるのでしょう?次で声かけのポイントお伝えします。
3.会話のスタートに意識を向ける!
子どもの脳に、ママの指示が通るか?通らないか?その答えは、『会話のスタート』に秘密があります。
脳は、最初に入った情報で、
「これはいい話だな!」
「これは良くない話だな!」
と判断する性質があります。
なので、最初にポジティブな声かけでスタートすることができれば、ママの話を聞いてみよう!と子どもの耳が開きその後の指示が通りやすくなり、サッとママの指示で動いてくれるようになります。
自閉症グレーゾーンタイプのお子さんへの指示出しのポイントは
①笑顔で
②近づいて
③名前を呼んで
④まずは褒める
⑤ゆっくりと指示を伝える
「〇〇く〜ん♡おッ!!ゲームやってるんだね!めっちゃ上手になったね!そろそろお風呂の時間だから、あと1回でやめよう!」
このように、まずは笑顔で名前を呼んで褒めてから、わかりやすいような指示を出すと子どももイライラせずにサッと動いてくれます。
そして一度言っただけでは指示が脳に届かないこともあるので、最低3~5回くらいは同じトーンとテンションで間隔を空けて声をかけてあげましょう。
「〇〇しなさい!」
「まだやってないの!!」
「いい加減にしなさい!!」
とネガティブな声かけから会話をスタートさせると、子どもをイラつかせたり、警戒させてしまううえに、ママの声が脳に届く前に、耳がふさがった状態になるので何度言っても動きません。
さらにママの怒りもヒートアップし悪循環になってしまいます。なので会話は最初が肝心です!
指示を出す時は、何かをさせたい時が多いので、案外ママの顔が怖い!ということもあります。真顔の顔は笑顔ではなく怒った顔に子どもには映ってしまいます。
そのため、指示を出す時こそ笑顔を忘れないようにしてくださいね。
ぜひ!今日からポイントを押さえた指示出しに挑戦してみてください。きっとうまくいきますよ。