自分の気持ちを伝えられない発達障害グレーゾーンの子どもが本当に気持ちに気づくことができる!ママの言語化サポート術

笑顔の親子
自分の気持ちを伝えられずイライラしてしまう発達障害・グレーゾーンの子どもの対応に困っていませんか?自分の気持ちを伝えられないことによりストレスが溜まって、癇癪などの問題行動に繋がってしまうことも…。発達障害・グレーゾーンの子どもが自分の本当の気持ちを伝えられるようになるため。親が言語化のサポートをすることをおすすめします!
 
 

1.自分の気持ちが伝えられず、朝からイライラしていた

 
 
私の娘は発達障害・グレーゾーンで、聴覚過敏があります。
 
 
小学1年生の3学期から、聴覚過敏がひどくなり、登校しぶりが始まりました。
 
 
それに伴い、食欲不振や頭痛などの症状も出てきて、朝起きるのが辛くなっていきました。
 
 
娘は完璧主義な性格であるため「学校に行かなければならない」と思えば思うほど、朝起きることが苦痛になっているようでした。
 
 
また、学校に行くことに対しても『学校に行ったら全て完璧にこなさなければ!』という思いが強く、それがプレッシャーになっているようでした。
 
 
本人の中で、それらの思いが整理できず、朝起きた瞬間、不安や恐怖となっておしかかり、朝の辛さへと繋がっているようでした。
 
 
苦しい気持ちや困り事をなかなか親である私にも伝えてくれないので、どうにかしてあげたいとずっと心配していました。
 
 
泣く女の子
 
 

2.自分の気持ちを言えない発達障害・グレーゾーンの子ども

 
 
発達障害グレーゾーンの子どもは自分の気持ちを伝えるのが苦手な子が多いようです。
 
 
その原因として『意見や考えを言語化するのが苦手』ということがあげられます。
 
 
特に自閉スペクトラム症(ASD)傾向のある子どもは、脳の発達特性から、頭の中で想像したことや気持ちなどの目に見えないことを、言葉にして伝えるのが苦手です。
 
 
例えばママが「なんで朝起きたくないの?」と聞いたとします。
 
 
「起きたくないから…。」
 
 
「学校が嫌。」
 
 
などの事実として答えを出すことはできますが、
 
 
「今日は嫌いな算数が2時間あるから。算数は難しいから苦手なんだよね。」
 
 
などと自分の気持ちを言葉にして伝えることがなかなかできません。
 
 
また、自分の気持ちが言えない子どもの根本的な問題として、発達障害グレーゾーンの子どもは、自分のことに気付きにくい特徴を持っている場合もあります。
 
・自分がどうしたいのか?
・自分は何を感じているのか?
・自分の体調はいいのか?悪いのか?
・自分は何が好きで、何が嫌いなのか?
 
自分の状況や考えが自分自身よくわかっていないため、それを相手にも伝えることができないのです。
 
 
自分の気持ちが相手に伝えられないことが続くと、子どもはストレスを抱えてしまいます。
 
 
それが積み重なると、精神面においても身体面においても、不安定な状況になってしまう恐れがあります。
 
 
私の娘のように学校に行きたくない理由を言えない状況がずっと続いてしまったら、朝起きれなくなってしまうこともあるでしょう。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもが、自分の気持ちを伝えられないことでストレスを抱えた場合、『癇癪』として爆発することが多いようです。
 
 
子どもの癇癪は、欲求が満たされない場合に起こります。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもがストレスを溜め込んでしまわないように…
 
 
我慢することが減り、安心して生活ができるように…
 
 
欲求や不満、喜びや悲しみなどの自分の気持ちを伝えられるように、身近な大人が援助してあげることが大切です。
 
 
サポート
 
 

3.発達障害・グレーゾーンの子どもが自分の気持ちを伝えるために親ができること

 
 
まずは、自分の気持ちに気づくことができるよう、周りの大人が言語化しやすいきっかけを作ってあげましょう
 
 
娘の場合『朝起きたくない』という気持ちを言語化するお手伝いをしてあげたら、このような娘の気持ちが見えてきました。
 
私:「なんで今日は朝起きたくなの?」
 
娘:「学校が嫌だ」
 
私:「学校で何が嫌?」
 
娘:「体育が嫌だ。」
 
私:「体育の何が嫌?」
 
娘:「ガヤガヤした雰囲気が嫌だ。」
 
私:「先生に体育の授業難しいって相談してみようか?」
 
娘:「体育をお休みをしたら、学校には行けるかも。」
 
 
不安や恐怖など目に見えないものを言語化することで、自分の本当の気持ちに気づくことができたのです。
 
 
そして、言語化して理解したことに関しては、理性的に考えることができるので、その後の選択を冷静にできるようになりました。
 
 
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4.気持ちの言語化。親が気をつけるべき2つのコト

 
 
子どもの言語化を促してあげる時に、気をつけてほしいことが2点あります。
 
 
✓子どものどんな気持ちも受け入れ、肯定する
 
 
✓子どもが自分の気持ちが言えるまで『待つ』
 
 
この2点は絶対に気をつけるようにしましょう。
 
 
気持ちを伝えるのが苦手な子どもが自分の気持ちを言語化するためには、相当の勇気が必要です。
 
 
まずは、気持ちを伝えようとしてくれている気持ちを受け入れ、どんな意見が出ても「そうだったんだね」と肯定してあげるようにしましょう。
 
 
また、子どもの脳の発達はまだまだ未熟です。
 
 
子どもが自分の気持ちに気づき、自分自身で考えて言葉を出すのには、大人の何倍も時間がかかります。
 
 
そして、子どもの脳は、この自分で考えている時に一番活性化してます。
 
 
要するに、考えている時間が言葉の力が一番伸びている瞬間なのです。
 
 
ですので、焦らずゆっくり、自分の気持ちが言えるまで待ってあげましょう。
 
 
自分の気持ちを言語化=見える化してあげることで、子どもが自分の気持ちに気づき、自分自身の選択をすることができるようになっていきます。
 
 
自分の気持ちを伝えることが苦手なお子さんの対応で困っていたら、まずは言語化のお手伝いをしてあげましょう!
 
 
子どもの本当の気持ちが見えてくるはずです。
 
 
笑顔の親子
 
 
 
 
執筆者:わたなべ かほ
発達科学コミュニケーション リサーチャー
 
 
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