1.なぜ5歳の子は「失敗を恐れる」の?親のモヤモヤの正体
5歳頃になると、これまでできていたことを「できない」「やりたくない」と避けるようになったり、少しの失敗で涙したり癇癪を起こしたりする子が増えてきます。
その姿を見て
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なぜこんなに失敗を怖がるの…?
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大丈夫かな?このまま挑戦できない子にならない?
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どう声をかければ安心できるんだろう…
と、ママやパパがモヤモヤするのも当然です。
特に不安が強い子や発達障害グレーゾーンの子は、失敗への怖さが他の子よりも強く出ることがあります。
「やればできるのに」「もう少し頑張ればいいのに」と大人には見える場面でも、子どもにとっては心の中で大きなハードルになっているのです。
しかし安心してください。
失敗を恐れるのには理由があり、その理由に合わせた関わりをすれば子どもは必ず前向きに変わっていきます。

2.私の5歳の息子も、失敗が怖くて挑戦できなかった…
私の息子は幼い頃から不安が強いタイプでした。
特に5歳の頃は、完璧主義が強くなり、思い通りにできないと涙が出たり、癇癪になったりすることが増えました。
・「できない」を極端に嫌がる
・ちょっと間違えただけでパニック
・失敗が怖くて、やる前から「無理」と言う
・気持ちの切り替えが難しい
そんな息子を見ていた私は、「強い男の子に育ってほしい」という思いから、つい背中を押しすぎてしまっていました。
「大丈夫、やってみたらできるよ!」
「頑張りなさい!」
今思えば、これらは励ましではなく、息子の不安を大きくしていたのだと思います。
ここから私は、子どもが失敗を恐れるのには理由があると気づき、その仕組みを学び始めました。

3.不安が強い子・発達障害グレーゾーンの子が“失敗を恐れる”3つの理由
① ネガティブな記憶が強く残りやすい
人の脳は危険を避けるため、ネガティブな出来事を覚えやすい仕組みがあります。
不安が強い子はこの働きが敏感で、過去の「できなかった」「怒られた」という経験が強く残りやすいのです。
そのため「また失敗するかもしれない」という恐怖が先に立ち、挑戦を避けるようになります。
② 完璧主義と自己否定が重なる時期
5歳は「自分はできる子か、できない子か」といった自己評価が育ち始める時期。
不安が強い子は
・少しのミス=全部ダメ
・100点じゃないと不安
・上手にできない自分を責める
といった完璧主義が強まり、挑戦する前に自分を否定してしまいがちです。
③ 見通しが立たないことに強い不安を感じる
「やってみないとわからない」「初めて」が苦手で、不安が大きくなることがあります。
大人にとっては“ちょっとやってみよう”でも、子どもにとっては結果が見えない怖さでいっぱいなのです。

4.失敗を恐れる子が変わる“4つの声かけ”
結論として、失敗を恐れる子が前向きになるには、安心できる言葉で不安を小さくしていくことが欠かせません。
①「失敗は悪いことじゃない」と言葉で伝える
不安が強い子は、失敗=怒られる・嫌われると感じやすい傾向があります。
・「失敗は成長のチャンスだよ」
・「やってみたことがすごいよ」
結果ではなく“挑戦した自分”を肯定する言葉が、心の土台になります。
② 失敗した時の対処法を教える
「どうすればいいか」がわかると、失敗の怖さは半分になります。
例:牛乳をこぼした場合
「こういう時は雑巾で拭けば大丈夫だよ。一緒にやろうか?」
できたら「自分でできたね!」と成功体験にしてあげることが大切です。
③ 小さなステップに分けて成功体験を積ませる
完璧主義が強い子ほど、いきなり本番はハードルが高いもの。
小さなステップに分けることで、「できた」が増え、自信が育ちます。
④ 親が焦らず、子どものペースを守る
不安が強い子ほど、親の“頑張って”という期待が恐怖に変わることがあります。
・「見てるだけでもいいよ」
・「やりたくなったら教えてね」
安心を優先した関わりが、挑戦する力につながります。

5.安心できる関わりが、子どものチャレンジ力を育てる
息子の不安を理解し、焦らず寄り添う関わりに変えたことで、息子は少しずつ変わっていきました。
・泣かずにやり直せる日が増えた
・できないときは「どうしたらいい?」と聞ける
・「やってみる」と自分から言える日が増えた
大切なのは、失敗しない子にすることではなく、失敗しても戻ってこられる子にすること。
そのための土台は、親からの理解・安心・肯定の声かけです。
上手にできなくても大丈夫。
今日からの小さな声かけが、お子さんの未来のチャレンジにつながっていきます。






