【発達障害の子ども対応】暴言を吐くときの3つの効果的な対処法

親子
自分の思い通りにならないと怒って暴言を吐く、発達障害の子ども。「そんなこと言ったらいけません!」と暴言を注意することで、子どもの怒りをより一層酷くさせていませんか?この記事では、暴言を吐く子どもへの効果的な対処法を3つお伝えします。
 
 

1.「思い通りにならないと暴言を吐く子ども」にお困りではありませんか?

 
 
・お友だちにおもちゃを貸してもらえずに「〇〇くんのバカ!」
 
 
・食事前におやつを食べたがり、「もうすぐご飯だから我慢してね」と言うと「ママのケチ!」
 
 
・テレビを消してご飯にしよう、と言うと「ママなんて大嫌い!」
 
 
思い通りにならないとすぐ暴言を吐く発達障害の子どもには、ヒヤヒヤしたり、イライラしたりしますよね。
 
 
そして「そんなこと言ったらいけません!」と注意をするとさらに暴言が酷くなる、という経験はありませんか?
 
 
この記事では、発達障害の子どもが暴言を吐く理由と、その対処法を3つのステップで解説します。
 
 
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2.なぜ発達障害の子どもは暴言を吐くの?原因を理解しよう

 
 
私には発達障害(自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥多動性障害(ADHD))と診断された小学2年生の息子がいます。
 
 
息子は小さいころから、スーパーでお菓子を1つ買っただけでは満足できず、ガチャガチャを見つけると「これもやりたい!」と言い出し、
 
 
私が「今日は買わないよ」と伝えると、「ママのケチ!」と暴言を吐いて癇癪を起こしていました。
 
 
家では兄が友達とオンラインゲームをするようになり、一緒に遊んでくれなくなったことに対して、
 
 
「兄ちゃんのバカ!」と怒り、家族全体がピリピリした空気になることも…。
 
 
そんなとき、夫が「そんなこと言うな!」と叱ると、さらに息子がすねて怒り、悪循環を繰り返していました。
 
 
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3.暴言がエスカレートする理由:脳のクセを理解しよう

 
 
発達障害の子どもが暴言を吐いたり怒り出したりするのは、脳の特性が関係しています。
 
 
特に、ASDやADHDの子どもは以下の特性を持つことがあります。
 
 

1.感情のコントロールが苦手

 
怒りや悲しみをうまく表現できないため、衝動的に暴言や癇癪を起こしてしまう
 
 
2.衝動性が強い
 
思い通りにならないとすぐに怒りを表に出してしまう。
 
 
3.学習によるパターン形成
 
暴言や癇癪で要求が通ると、「怒れば叶う」という脳のクセが形成される。 そのため、暴言を吐いたときに大人が対応を間違えると、逆効果になりやすいのです。
 
 
 
 

4.暴言への対応は「3つの対処法」が鍵!

 
 
ここからは、暴言を吐いてしまう子どもに対する効果的な対応策を3つご紹介します。
 
 

① 子どもの感情に巻き込まれない

 
 
子どもが暴言を吐いても、ママやパパが感情的になることはNGです。
 
 
・子どもが怒っている間は、黙って見守り、落ち着くのを待つ
 
 
・落ち着いたら、「自分で落ち着けたね」と褒める
 
 
怒った理由を聞けそうであれば、「どうして怒ったの?」と優しく尋ね、共感してあげましょう。
 
 

② 親子で「作戦会議」をする

 
 
子どもが落ち着いているときに、「次に怒りそうになったときはどうする?」と一緒にルールを決めておきましょう。
 
 
例:
・深呼吸をして6秒数える
 
 
・一度その場を離れる
 
 
・冷たいお水を飲む
 
 
子どもが納得できるルールを一緒に考えることで、実行しやすくなります。
 
 

③ 癇癪を起こす前に「満足感」を与える

 
 
癇癪や暴言を防ぐためには、子どもが普段から満たされていることが重要です。
 
 
・子どもが穏やかなときにたくさん声をかける
 
 
「すごいね」「楽しそうだね」と褒めて注目する。
 
 
・一緒に遊ぶ時間をつくり、子どもに満足感を与える。
 
 
例えば、電車の中では親子でしりとりをするなど、コミュニケーションを取る時間を増やすことで、癇癪を防ぎやすくなります。
 
 

5.「怒ってもダメなんだ」を学ばせることが大切

 
 
暴言を吐く子どもには「怒っても要求が通らない」という学習を少しずつ積み重ねさせることが必要です。
 
 
親が感情的にならず、良い状態のときにたくさん褒めてあげることで、子どもも徐々に「怒らなくても大丈夫」と学んでいきます。
 
 
ママやパパの対応次第で、親子の関係も穏やかになります。
 
 
今日からできる対処法を、ぜひ試してみてくださいね!
 
 
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執筆者: しまたに あすみ
発達科学コミュニケーション リサーチャー
 
 
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