「何度言っても動かない…」切り替えが苦手なASDグレーゾーンのお子さんにイライラしているママはいませんか?行動の切り替えがスムーズで毎日がラクになる具体的な方法をご紹介します!
1.ASDグレーゾーンの子どもにありがちな悩み
「お風呂入りなさい!」
「ゲームやめなさい!」
「早く片付けなさい!」
何度言っても動かない子どもに、毎日イライラしていませんか?
自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンのお子さんは、次のような特性を持つことが多く、指示に従うのが難しいことがあります
・行動の切り替えが苦手
・ルールを守るのが苦手
・気持ちの切り替えが苦手
・見通しを立てるのが苦手
これらの特性により、指示をスムーズに受け入れられないことが多いのです。

2.叱るのはNG!切り替えが苦手なASDグレーゾーンの特性に配慮を!
切り替えが苦手なASDグレーゾーンの子どもは、普段から叱られることが多く、自信を失いやすい傾向があります。
特に注意したいのは、ネガティブな記憶を残しやすい特性です。
叱ることで
・苦手意識が強まる
・劣等感を抱きやすくなる
その結果、指示や命令口調では動けるどころか、さらに動かなくなってしまう場合があります。
これでは親子ともにストレスが溜まる一方です。

3.効果的な指示の出し方は「近づいて・笑顔で・ゆっくりと」
ASDグレーゾーンの子どもがスムーズに動けるようにするには、次の3つのコツがポイントです。
1.近づいて
2.笑顔で
3.ゆっくりと
例えば「お風呂に誘う」場合は
・近づく:子どもの目線に合わせて、優しく「〇〇くん」と名前を呼ぶ。
・笑顔で伝える:「お風呂の時間だよ」と安心感を与えるように話す。
・ゆっくりとしたトーンで:急かす口調ではなく、落ち着いたペースで話す。
このシンプルな工夫だけで、驚くほど子どもの反応が変わります。

4.なぜこの方法がASDグレーゾーンの子どもに効果的なのか?
ASDグレーゾーンの子どもは、急な指示や大きな声に敏感です。
そのため、
・近づいて話すことで安心感を与えて、声だけで伝えるより、近くで話すことで指示がしっかり伝わります。
・笑顔で指示を出されると「怒られていない」という安心感を与え、子どもが動きやすくなります。
・ゆっくりとした話すことで、理解を助けます。
焦って早口になると、子どもが指示を理解できず混乱してしまうことがあるので、なるべくゆっくりと間をとりながら会話して、子どもの理解を助けましょう。

5.指示の出し方を変えるだけで得られる効果
「近づいて・笑顔で・ゆっくりと」を実践するだけで
・「お風呂に入りたくない!」と叫んでいた子が、自分から動き出すようになる!
・片付けが嫌いだった子が、スムーズに行動を始める!
親の指示の出し方を少し変えるだけで、子どもの行動がポジティブに変化します。
ぜひ切り替えが苦手なASDグレーゾーンの子どもへは、いつもの指示の出し方を少し変えてみましょう!
切り替えが苦手なASDグレーゾーンのお子さんへの指示出しでは、「叱る」ではなく、何よりも「安心感を与える」 ことが大切です!
1.近づいて
2.笑顔で
3.ゆっくりと
ぜひこの3つを忘れないでくださいね!
この3つを意識するだけで、親子の毎日がぐっとラクになります。
今日から試してみて、子どもの変化を感じてみてください!

執筆者: いたがき ひまり
発達科学コミュニケーション マスタートレーナー