外で頑張りすぎるHSCの心を守るために大切な3つのポイント

親子
外ではいい子なのに、家では癇癪がひどく手がつけられない。こんな状況が見られたら、それは子どもからのSOSなのかもしれません。特にHSC(Highly Sensitive Child)=ひといちばい敏感な子どもたちは、外で頑張りすぎるとが多いため、二次的な問題に発展していく可能性もあります。その子らしくいられるためにはどうしたらよいのか?HSCの心を守るために大切な3つのポイントをご紹介します。
 
 

1.外で頑張りすぎる子どもの様子が心配…。

 
 
友達や先生の前の子どもの姿と、家族に見せる子どもの姿があまりにも違いすぎて、心配に思っているママはいませんか?
 
 
家では癇癪わがままもひどく、やりたい放題。
 
 
毎日のように、きょうだい喧嘩が勃発し、暴言が家庭の中で飛び交っている。
 
 
しかし…
 
 
一歩、外に出ると、別人のようにいい子になる我が子。
 
 
先生に相談しても「〇〇くんは、学校ではよく頑張っていますよ!」
 
 
ママ友からは「〇〇くんは、いつも優しくてしっかりしているね!羨ましい」
 
 
と言われるのだけれど…
 
 
「家では全く違うのにな。」
 
 
「誰かにこの状況をわかってほしい…。」と子どもの様子を心配しているママたち。
 
 
その心配事をそのままにすると、子どもの状況はどんどんよくない方向へ向かっていってしまいます。
 
 
この記事では、HSC(Highly Sensitive Child)=ひといちばい敏感な子どもたちが『外で頑張りすぎる』原因と、このような状況で親がやってほしい対応をご紹介しています。
 
 
『外で頑張りすぎる』子どもの心を守るために…少しでもお役に立てていただけると幸いです。
 
 
いい子
 
 

2.HSCと過剰適応

 
 
『過剰適応』という言葉をご存知ですか?
 
 
『過剰適応』とは、「苦手だな」と感じながらも周りに合わせたり、自分のやりたいことや自分らしさを過剰に我慢して、無理に適応しようと頑張ってしまっている状態のことを言います。
 
 
特にHSC(Highly Sensitive Child)=ひといちばい敏感な子どもたちは、他の子どもたちより敏感に物事を感じ取ってしまう特性を持っているため
 
 
友達や先生の気持ちを汲み取って、誰も傷つかないように配慮したり、場を盛り上げたりと頑張りすぎてしまうことがよくあります。
 
 
『過剰適応』してしまうことで、ストレスをためやすく、その結果、不安やうつ、暴言暴力、反抗などの二次的な問題に発展してしまう可能性もあるので注意が必要です。
 
 
二次障害
 
 

3.過剰適応し続けてきた息子からのSOS

 
 
私には小学3年生のHSCの息子がいます。
 
 
それまでは育てにくさを感じながらも、外ではしっかりやっていた様子だったので、家で少しくらい荒れていても「外でがんばっているから疲れているのかな」程度にしか思っていませんでした。
 
 
実際、担任の先生に聞いても「しっかりやっているので心配ありません」と言われていました。
 
 
しかし、外で過剰にがんばり過ぎていたことが息子にとって大きなストレスになっていたのです。
 
 
息子はストレスで脱毛症を発症し、その2ヶ月後には登校を渋り始め、さらに攻撃的になってきました。
 
 
息子の精一杯のSOSだったのです。
 
 
息子はどんどん荒れていき、ちょっとのことで家族に手を出したり頻繁に癇癪を起こすようになりました。
 
 
対応も分からずに一緒になってイライラしたり親子バトルを繰り返したりと、家の中は重い雰囲気が漂っていました。
 
 
そんな時に出会った発達科学コミュニケーション
 
 
正しい対応を学び実践していったことで息子の二次的な問題は回復していきました。
 
 
息子のように二次的な問題に発展してしまうと回復にとても時間がかかります。
 
 
子どもが無理をしなくていいように、そして二次的な問題に苦しむことがないようにその子のペースでサポートしていくことが大切になってきます。
 
 
わが家で取り組んだ3つのことをお伝えします。
 
 

◆普段から子どもの様子を観察する

 
 
子どもに普段と違った様子がないかよく観察をします。
 
 
もし「荒れているな」「元気がないな」などと普段と違う様子が見られたら無理をさせないようにしました。
 
 
子どもと楽しい会話をしたりお出かけしたりしながらゆっくり過ごす時間を大切にすることで、外へ向かう意欲が戻ってきました。
 
 

◆困った時は子どもが助けを出せる関係を作っておく

 
 
普段から子どもが話しやすい家庭環境を作っておくことを心がけました。
 
 
息子が発する言葉は、決して否定せず、まず「そうだったんだね」「そうだよね」と一旦受け入れることを心がけました。
 
 
そうすることで、息子は思いを少しずつ私に打ち明けてくれるようになってくれました。
 
 
子どもが助けを出した時に、親が助けてあげるという成功体験を積んでおくことで、子どもは安心して自分からSOSを出せるようになってきたのだと思います。
 
 

◆やりたいことを優先する

 
 
「学校に行って勉強をするべき」という私自身の思考を変え、息子のやりたいことや好きなことをとことんやらせました。
 
 
思いっきりゲーム
 
 
親子で一緒に外で思いっきり遊ぶ
 
 
息子が感情をアウトプットできる環境をなるべく作ってあげられるように努力しました。
 
 
自信を失っていた息子は、自分の好きなことに取り組むうちに楽しさを感じて表情もイキイキとしてきました。
 
 
男の子
 
 

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4.HSCがありのままの自分でいられるようなサポートを!

 
 
二次障害まで悪化させてしまった経験のある私だから言えることがあります。
 
 
外ではいい子。
 
 
だけど家では癇癪がひどい
 
 
この状況をそのままにせず、お子さんからのSOSに気づいてあげてください!
 
 
HSC(Highly Sensitive Child)=ひといちばい敏感な子どもの心を守るためには、お子さんがありのままの自分でいられるようなサポートが必要です。
 
 
ぜひ、この3つのポイントを抑えて、お子さんの心を守ってあげてくださいね。
 
 
親子
 
 
執筆者:たなだ りみ
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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