母子分離不安の子どもがいる母親は仕事を辞めた方がいいのかもと悩みます。仕事をしていない母親は未来が不安になります。どんな母親でも好きな仕事をしたり、やりたいことをやって良いんです!仕事を辞めることが全てではない!ということをお伝えします。
1.母子分離不安の母親は「仕事を辞めた方がいい」は違う!
母子分離不安のお子さんをお持ちのお母さんは子育てと仕事の両立に悩んでいませんか?
お母さんと離れられないんだから一緒に居てあげた方がいいのかな?私の愛情不足が原因で離れられないのかな?
子どもはお母さんである私と一緒に居たがっているし、仕事に行く時のあの悲しそうな子どもの顔を見るといたたまれない気持ちになりますよね。
やっとの想いで離れて保育所や幼稚園、学校に行ったと思っても、電話がかかってきてお迎えの依頼をされるなんてこともよくあることです。
その度に会社に説明するのもうんざりする…。
いっそうのこと仕事を辞めて子どもとずっと一緒に居た方が誰にも迷惑をかけることもなく、それが一番良いんだ!とかつての私は思うようになりました。
そして私は思い切って仕事を辞める選択をしましたが、結果それは正解ではありませんでした。
そして私の思考がそもそも間違った方向に向いていたことにも気付きました。
ハッキリ言います!仕事を辞める辞めないが問題ではありません!それよりもこの現状をどうしたらいいのか?と考えることの方が大事です。
仕事を辞めたことできっと子どもは落ち着いていく!と思っていましたが、逆にみるみる荒れてしまい、仕事を辞めたことが何のプラスの効果を生まなかったのです。
その経験談については次で説明しますので、わが家の黒歴史に触れてみてください。
2.仕事を辞めてからが辛かった…
仕事を辞めることで分離不安の強い息子はどんどん良くなるかと思っていました。しかし状況は悪化するばかりで、私は笑顔のお母さんとは程遠いガミガミ鬼のようなお母さんに変貌していきました。
「早くしなさい!」
「いい加減しなさい!」
「それくらいひとりでやりなさい!」
「もう小学生なんだから!」
「我慢が足りない!!」
「わがままばっかり言うんじゃないの!」
と、子どもの顔を見るなり毎日怒鳴りつけていたんです。
しかし、いくら叱っても息子は言うことを聞かない!叱れば叱るほど息子の機嫌は悪くなる。
しまいに子どもは癇癪を起こし私も感情的になり手が出てしまうこともしばしば。
その結果、もともと不安が強かった息子は母子分離不安障害となりさらに私から離れることができなくなってしまいました。
もうこの時は地獄でした…。離れられないから息子は寄ってきますが、だからといって気持ちが落ち着くことがないので暴力・暴言がエスカレートして家庭内暴力へ発展していったのです。
ちょうどこの時期は12月で、荒れ狂う息子の姿を見た夫が「お前にはクリスマスはない!」と言って、楽しみにしていた息子のクリスマスを取り上げてしまいました。
夫は「サンタさんなんていない!お前が学校にひとりで行けないからママは仕事ができないんだ。だからうちにはお金がない。」
と息子に告げたのです。
息子は
「僕にはサンタさんが来ない」
「全部僕のせいだ・・・」
と言って泣きました。息子にプレゼントを買ってあげられない。息子の夢も壊してしまう。息子の涙を見ると本当に悔しくてたまらなかったです。
専業主婦だった私は何もしてあげられませんでした。そして、仕事を辞めたことは得策じゃなかったんだ、と悟りました。
少しでも稼ぎがあれば夫に内緒でプレゼントを買うことくらいできたと思うんです。それが出来ないことが本当に悔しかったです。
必ずいつか子ども達に欲しいものを迷わず買ってあげたり、我慢ばかりの人生ではなくもっと楽しい人生を味わってほしい!と心から思いました。
3.黒歴史から学んだ3つのこと
私はこの黒歴史から3つのことを学びました。
1つ目は、子どもの自立する機会をうばってしまったということ。
お母さんがいることで自分でしようという気持ちが全く沸かなくなりました。子どもの要求に思うようにお母さんが対応できない時もあり、癇癪の原因になることもしばしばありました。
2つ目は、母親の気持ちに余裕が消えたということ。
仕事をしていたら、例え問題のある子であっても、必然的に子育てから離れられる時間を確保できるので、気持ちにメリハリがつけられるからです。
少しの時間でもいいので、子育て以外のことに没頭する時間を作った方がいいと思います。
なので、仕事を辞める辞めない論争をするのではなく、どうやってこの状況から抜け出すか?ということを軸に動くのがいいと思います。
3つ目は、経済的余裕は大事ということ。
クリスマスプレゼントを買ってあげられなかったことで、息子も私もかなり大きなダメージを受けてしまいました。
夫への不信感、家族崩壊の危機。本気で私の家族はもう駄目だ…と思ってしまいました。
母親が経済的に自立していたらこのような問題も回避できていただろうし、ここまで深刻にならなかったのではと思っています。
なので、収入源を断つというのは慎重に考えるべきであり、必ずしも得策ではないと改めて感じました。
4.仕事をする決断と子育てを両立させる方法
仕事をしたいな…でも息子のことが最優先だなと思いながら、息子の困りごとも何とかしたい!とネットサーフィンをしていたとき、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)に出会い、トレーナーという仕事があることを知りました。
よくよく調べてみると子どもの発達について学びながら発達の専門家(トレーナー)となって仕事ができる!というものでした。
正直初めは、自分がトレーナーになれるなんて夢にも思っていませんでした。それよりも、子どもの困りごとをなんとかしたい!その気持ちが強かったです。
しかし、クリスマス事件があったことで、去年叶えられなかったクリスマスプレゼントを自分の稼いだお金で叶えてあげたい!夫に何を言われようと今年は絶対に去年の分と今年の分の2つプレゼントをあげる!と誓い、勇気を出して発コミュの世界に飛び込んでいったのが私のハジマリです。
仕事をすると決めてからは、全てを完璧にやろう!とすることは諦めました。
①家事の負担を減らす
毎度の食事を手作りにしなければいけないという当り前を止め、総菜や外食も利用しながら食事の準備をしました。
子ども達にも協力してもらいながらできることはお願いしました。少々家の中が散らかっていても、掃除機をかけなくても大丈夫!気にしない!死なない!と思いながら手を抜きながら家事をしていました。
②子どもと離れる時間を確保する
仕事をしないといけないから、という理由で子どもと離れる時間を取るようにしました。
私の場合は在宅ワークだったので別室で仕事をすることを伝え、
「〇時~〇時まではお仕事だから、その間はあなたも好きなことをして過ごしていいからね」
ということにしてリフレッシュできる時間にしていました。
仕事が終わった後は、
「一緒にお昼ご飯にしようね」
「何を食べたいか考えておいて」
と楽しみを作りながら工夫していました。
③第三者に相談する
分離不安のわが子のことを相談できる場所があれば大いに活用して欲しいと思います。一次的に相談して終わりではなく、継続的に相談できるような場所を見つけられるといいですね。
私は過去に相談先で「様子を見ましょう」と言われたことがありましたが、何も改善せず逆に悪化しました。
もしも、この記事を読んでいるお母さんも同じことを言われて途方に暮れてここにたどり着いたのならば、必ず自分達親子に親身になってくれる相談場所がありますので諦めないでください。
私が発コミュのコミュニティで救われたように必ず寄り添ってくれる場所はあるはずです。
どうしてもその場所が見つからない場合は、私のメルマガからメールの受付などもしているので気軽にご相談くださいね。
一人でも多くの分離不安のお母さんに仕事も子育ても諦めない!という気持ちを後押しできていたら嬉しいです。