自己決定力が育つと母子分離ができるようになる!子どもが決める力を伸ばして自立する方法とは?

母子分離は成長過程で必ず訪れます。小学生になってもママと離れられない場合、ただ母子分離ができないという状況とは違うかもしれません。子どもが1人で行動するには自己決定力というチカラが必要になります!そのチカラの伸ばし方についてお伝えします。
 
 

1.成長と共に母子分離はできるようになるはずだけど…

 
 
私たち親は、子どもはいつの間にか勝手に親離れすると思っていませんか?子どもがお母さんから離れるまでには様々な段階を経て母子分離をしていきます。
 
 
生まれたばっかりの赤ちゃんは、まだ自分と他人の区別がなくお母さんとは一心同体の状態です。
 
 
5〜9ヶ月頃には、赤ちゃんの首が座るようになり、周りを見渡したり目や手や口を使って周囲を探索できるようになります。この時初めてお母さんとそれ以外の人の区別ができるようになり、徐々に「人見知り」が始まると言われています。
 
 
そして1歳前後になると歩けるようになり少しずつお母さんの元を離れて別世界に行くようになります。
 
 
 
 
2歳頃になると、さらに行動範囲が広がり自由にお母さんから離れて行動することが増えてきますが、お母さんが見えないと不安になり探し回っては泣き出す、といった分離不安が生じるのもこの時期です。
 
 
これは、成長過程で誰にも現れる「分離不安」です。
 
 
この分離不安は、成長にしたがって「戻ればお母さんという安全基地がある」ということを子ども自身が学び、次第に安心が芽生えることで分離不安は徐々になくなっていくと言われています。
 
 
このように、生後2〜3年かけて、子どもはお母さんから離れては戻り、戻っては離れ、を繰り返しながらお母さんから離れられるようになります。
 
 
しかし、3歳を過ぎても以下のような様子の子どもはいませんか?
 
 
・幼稚園や保育園の別れ際に大泣きする!
・小学生になってもひとりで学校に行けない!
・お母さんがそばにいないと眠れない!
・ひとりでお留守番できない!
・公園に行ってもお母さんにべったりで友達とあまり遊ばない!
 
 
このような様子が見られたら、成長過程で現れる分離不安とは別の分離不安の可能性があります。
 
 
では、このような子どもの場合、通常のお子さんのように成長し自立していくにはどうしたらいいのでしょうか?
 
 

2.自分で決めるチカラ=「自己決定力」が自立へのカギ

 
 
いつまでたっても分離不安が残り、なかなかお母さんから離れられない子どもを育てていると心配になりますよね…。
 
 
お母さんなら誰しも子どもを自立させたいと思って日々子育てに奮闘していると思います。そして、子どもが何でもひとりでできるようになる!それを望んでいると思います。
 
 
実はそれには、自分で決めるチカラである「自己決定力」がとても大切になってくるんです。
 
 
しかし現実は一人ではなにもできないので
 
 
「あれしなさい!」
「これしなさい!」
 
 
いつも指示を出してばっかりで、もううんざり…というお母さんも多いのではないでしょうか。母子分離ができないお子さんだといつもベッタリ一緒なので更にエネルギーが消耗しますよね。
 
 
そもそも自立って何なんでしょう?
 
 
朝は自分で起きて自分で顔を洗って自分で着替えて、などの基本的な生活習慣が自分でできたらそれは自立と呼べるのでしょうか?
 
 
もちろん、基本的な生活習慣ができるにこしたことはありませんが、親がやらせたいことを子どもがやってくれるのは親にとってただ都合よく手のかからない育てやすい子とういうだけであって、本当の自立とは違いますよね。
 
 
 
 
本当に大切なことは「自分がやりたいことを自分で見つけて自分でやっていく!」ということ。だから本当の意味での自立とは自分で考え、動けるようになる!ということなんです。
 
 
母子分離から脱出するためには、子どもがどれだけ自分で決めるチカラ=「自己決定力」を持っているか?ということになります。
 
 
皆さんのお子さんは、自分で物事を決めることができていますか?もしくは、お子さんが自分自身で決める機会がありますか?
 
 
「うちの子、決められない…」とお母さんが勝手な思い込みをしていませんか?もしかしたら、せっかくの決める機会をお母さんが奪っていないでしょうか。
 
 
「決める」は成長のチャンスなんです!
 
 

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3.選択肢を与えて自分で決めてもらおう!

 
 
では、実際にどのようにしてその機会を与えていったらいいのでしょうか?
 
 
普段から決定権を全てお母さんに丸投げ、とういうお子さんもいると思います。特に分離不安の強いお子さんはその傾向が強いです。
 
 
どっちでもいい。
お母さんが決めて。
お母さんが決めたやつでいいよ。
 
 
実は最初から何でも自分で決めて動ける子どもはあまりいないんです。
 
 
幼い時は親が決めて行動させることが多いのである程度は仕方がないのですが、子どもに自我が芽生えてきたなぁと感じてきたら小さなことでもいいので決めてもらうようにしましょう。
 
 
 
 
簡単に自分で選ぶことが出来るように、先ずは2つの選択肢の中から選んでもらうところから始めてみてはいかがでしょうか?
 
 
例えば、「今日のおやつは何が食べたい?アイスがいい?それともプリンがいい?」
 
 
子どもが答えやすそうな質問を選択肢付きで準備しておきます。
 
 
他にも、「朝ごはんはパンがいい?ご飯がいい?」
 
 
など子どもが答えやすそうな質問を繰り返し出していきましょう。
 
 
子どもが「プリン」と答えたら、「うん、いいね!今日はプリンにしよう!自分で決めたね」と、選択した内容を支持してあげましょう。
 
 
そうすると子どもは自分の意見を尊重してもらえたと思い、自分に自信がついていきます。
 
 
ものを選ぶ以外にも行動を選ぶための選択肢を与えることもできます。
 
 
片づけをする場合、「おもちゃは一人で片づける?それともお母さんと片付ける?」など。
 
 
「片づけをやるの?!、やらないの?!」という感情を逆なでするような問いではなく、どちらを選んでも「行動する」ことに繋がるような質問を出しましょう。
 
 
子どもの行動力に繋げられるように質問を出すというのがポイントです。
 
 
1日1個からでもいいので子どもが自分の意志で選ぶ機会を是非作ってみてくださいね!
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