子どもに何を聞いても、返ってくるのはネガティブな反応ばかり…。気づけばママも気分は落ち込みイライラ…。そんな疲れたママに、子どもの行動を「そのまま」言葉にするだけで「やってみたい!」を引き出せる簡単テクニックをお伝えします。
1.ネガティブな反応ばかりの子どもに疲れたママへ
「これやってみる?」「今日はどうする?」と何を聞いても、何を提案しても、子どもからネガティブな反応しか返ってこず、疲れてしまったママはいませんか?
元気いっぱいの笑顔で「うん、やってみる!」と言ってくれたら、親としては嬉しいですし、ママも自然に笑顔になりますよね。
でも、実際目の前にいる我が子の反応はネガティブなものばかり…
毎日まったく楽しくない…。
つい、ママも笑顔でいられなくなってしまうこともあるでしょう。
そんなママに、笑顔を取り戻す子どもへの声かけをお伝えします!

2.ほぼ全てがネガティブ反応の息子にイライラを募らせる日々…
現在小学4年生の息子には自閉スペクトラム症(ASD)傾向があり、全ての反応がネガティブと言っても過言ではありませんでした。
・学校に行きたくない
・友達と遊ぶのは嫌だ
・イベント的なものには行きたくない
何か提案したり、聞いたりしてみても、「いい。」「やめとく。」の一言で会話が終わってしまう日々。
私は毎日ため息ばかりで、心の底までどんより。
しまいには、イライラして息子に聞こえるように大きくため息をついたり、怒鳴ったりしてしまうこともしばしばありました。
「どうしてこんなに前向きじゃないの?」
「普通にできたらいいのに…」
そう思うほど、親子の会話はギスギスしていきました。

3.「できた!」の成功体験が少なく自信がなかった息子
後になって気づいたのですが、私はこれまで、息子の行動は「できて当たり前」と思うことが多く、行動を褒めたり認めたりしていませんでした。
・行動してもママの反応はない
・認められた実感がない
このような状態では、子どもの脳には「できた!」という達成感の記憶が残りにくく、『自己効力感(自分はできるという感覚)』が育ちづらいと言われています。
自信がない状態で「やってみよう!」「行ってみよう!」という前向きな気持ちは出てきませんよね。
どうしたらネガティブな反応ばかりする子どもに自信をつけることができるのか。
次でご紹介します。

4.子どもの行動を「そのまま」言葉にするだけ!の簡単テクニック
我が家で実践して効果があったと感じられたのは、発達科学コミュニケーションの肯定のテクニックの一つ「実況中継でこまめに褒める」ことです。
どんな小さなことでも、できていること、やっていることを「そのまま」言葉にするだけです。
何かをやり始める時は脳のエネルギー消費が大きく、負荷がかかりやすいので、「何かを始めたその時」に声をかけると、さらに効果的です。
・顔洗ったね。
・お、もう歯磨きするんだね。
・ご飯たくさん食べてるね!
・ドリル出したんだね。
・宿題やり始めたんだね。
「やって当たり前」「できて当たり前」と思っていた行動一つ一つに声かけをすると、実は褒めるチャンスがたくさんあることに気づきました。
すると、息子の中に「できた!」の成功体験がたくさん貯まり、大きな自信が育っていったのです。

5.子どもの口から「やってみたい!」の言葉が聞けた!
「実況中継でこまめに褒める」こと。
特に「行動を始めた時」の声かけを意識すること。
この2つをとにかく実践していたら、ネガティブなことしか言わなかった息子の口から「〇〇やってみたい。」という言葉が出てきました!
「野菜を育てたい!」
「習い事をしたい!」
「友達と遊びたい!」
息子の口から前向きな言葉が聞けた!
私も自然と笑顔になれました。
子どもの変化は、『認められた経験の積み重ね』が引き出してくれる。
そう心から感じた瞬間でした。
ぜひ、お子さんの行動一つ一つを実況中継して、自信を育ててあげてくださいね!

執筆者: たかもり りえ
発達科学コミュニケーション アンバサダー




