子どもの行き渋りや不登校に向き合う毎日は、自分を責めてしまうほど苦しいものでした。 でも、子どもを変えようとするのはやめ、自分の心と声かけを見直したことで、少しずつ子どもの笑顔が増えていきました。私自身の変化と肯定の声かけで起きた親子の変化をお話しします。
1.何で私の子育てはこんなに苦しいの?
長男が年長の頃から、時々あった行き渋り。
周りの子どもたちは、子どもらしく元気で自由にとても楽しそうに遊んでいるのに、何故かうちの子はいつも不安がいっぱい。
どこか周りのお友達と一線を引いているような、『大人みたいな子どもだな』と感じていました。
泣きながら「幼稚園に行きたくない」と言っている我が子を、無理やり連れて行く日がどんどん増えていきました。
色んな気持ちと葛藤し、無理やり連れて行くことが本当に正しいのか。
正解も何も分からない苦しい日々が続きました。

2.子どもが不登校になり、初めて感じた自分の無力さ
小学校に入学してからは、少しでも不安を取り除いてあげたかったので、一番心配そうにしていた登下校を3ヶ月ほど付き添いました。
行き帰りは、息子はいつも下を向き、無表情。
何か質問しても返ってくるのは「まぁまぁ」「普通、楽しくない!」という言葉ばかりでした。
私は、「何で楽しくないの?」「何がそんなに嫌なの?」と息子を問い詰め、その時の長男が抱えていた気持ちにしっかり寄り添うことができませんでした。
体調が悪くないなら休むことはダメ、登校させることが大事だと思い込み、行きたくないと言った日も無理に登校させました。
小学校3年生の6月、それまでは頑張って登校出来ていた息子は、ついに不登校になりました。
息子は心を閉ざし笑顔はなく、毎日静かに涙を流していました。
自分の気持ちが出せなくて、理解してもらえないことへの苛立ちや苦しみが、その涙にあったのだと思います。
病院を受診するも何も解決せず、学校に相談しても「無理やりにでも連れてきてもらったらこちらで何とかします!」と言われました。
ママ友からの「大丈夫?」という心配の言葉にも心が揺れました。
私はいろいろな人のいろいろな言葉に、毎日心を掻き乱され、振り回され、自分の無力さに疲れ果ててしまいました。

3.一歩踏み出した自分
このままじゃいけない。
変わらないこの状況をどうにかしたい!
子どもが抱えているツライ気持ちを楽にしてあげたい!
そして、自分のやりたいことも仕事もしたい!
そんな思いから、以前からフォローしていた発達科学コミュニケーション(発コミュ)マスタートレーナーのいたがきひまりさんの個別相談に、勇気を出して相談してみることにしました。
ひまりさんから言われた『ママが変われば、子どもも旦那さんも変わるよ』と言う言葉。
正直、その時の私にはまだ少しピンときていませんでした。
しかし、お話を聞く中で、確かに動いた自分の心と学びたいという気持ちを行動に移すのは今しかないと決意しました。
『自分が変わる‼︎』
これが私の新しい価値基準となりました。

4.子どもとのコミュニケーションを増やした肯定の声かけ
発コミュを始めると、肯定の声かけがすごく難しいと感じました。
今までの私がしてこなかった、出来ていなかった声かけだったからです。
それでも
・怒らない
・命令はしない
・しつけない
を意識して、怒りたくて仕方ない場面でも深呼吸をして、自分の怒りの気持ちを抑えて対応することをやっていきました。
すると少しずつ、「お母さん見て!」「聞いて!」と子ども達からのコミュニケーションがどんどん増えました。
2週間ほど経った時、自分があまりイライラしなくなっていることに気付きました。
子どもたちのきょうだい喧嘩も減り、2人で笑っている姿もありました。
主人が子どもたちに掛ける声かけも優しくなりました。
家の中が穏やかな空気になり、自分の心が前向きに変化していることを実感しました。

5.子どもたちが色んなことに挑戦出来るように、私が挑戦していくこと
学校に行けなくても、その子にはその子の得意なことがあります。
得意や好きを伸ばしてあげること、応援してあげることが私には出来る!
決してみんなと同じじゃなくて良い!
ということを、発コミュを学んで改めて自分の軸にすることが出来ました。
次の目標は、息子の好きを外の世界に向けてあげること。
私が変われば、そんな私の姿をみて子どもが変わっていくことを実際に感じました。
『子どもだけでなく、私の周りの人の心をも動かせる人になりたい』
そんな新しい目標が出来ました。
不安が強い息子が、いつか何かに挑戦したいと言ってくれる日を楽しみにしています。





