子どもの「不安」は放置しない方がいい!

ところで「不安」「恐怖」の違いを
知っていますか?

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医学的には
「不安症」もあれば
「恐怖症」もあります。

似ているようで
実はちょっと違うものなのです。

恐怖とは
対象が明確なものに対する
恐れの感情です。

狭いところが嫌いな閉所恐怖症とか、
高いところが嫌いな高所恐怖症とか。

一方、医学的には
不安とは
漠然とした対象に対する
怖さや不快感を指します。

「なんかわからないけど怖い」
「なんかわからないけど嫌だ」

こんな風に、
理由をはっきりと言えない恐怖心は、
「不安」のあらわれです。

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私の経験上、
不安を伴っているお子さんの多くが
不登校などの原因の1つになっている
ように思います。

「不安」の特性は
後々、メンタル症状へ
進みやすい傾向がありますので

「不安」は
放置してはいけません!

早めの対応が鉄則です!!


ではなぜ、
「不安」を放っておいては
いけないのか?
というと、

先ほどの
不安と恐怖の違いに
関係しています。

恐怖は、
動物として
危険なものから遠ざかるための
防衛システムの一種です。

つまり、恐怖というのは
私たちに必要なメカニズムなんです。

ところが、不安は
簡単にいうと
間違って誇張されてしまった恐怖感
と言い換えることができます。

つまり
不安を感じることは
悪いことではないのですが
不安は誇張されてしまう
性質があるので

現実には恐怖ではないのに
大きな不安感に襲われてしまう
ことがあるのです。

例えば
広いところに出るのが不安だから
外出ができないとか、
パニックが起きるなど
実際の行動が制限
されてしまうことがあります。

このとき
広いところが本当に危険か?
というと
実際は大丈夫こともありますよね。

つまり、事実とは関係なく
不安がどんどん膨らんでしまう
可能性があるので
パニックや外出不安に
つながりやすくなってしまうのです。

だけど
不安がどのくらい大きいのか?は、

他の人には伝わりにくい!!

ここが本当に難しい!

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全然こわくないよ!
何がそんなに不安なの?って
お母さんが感じていても
それは不思議ではありません。

だからつい、
「慣れれば大丈夫!!」
と思ってしまうことがよくあります。

しかし
こういったお子さんに
外出する様に言えば言うほど
不安が高まってしまうかもしれません。

「そんなの全然大丈夫だから!!」
「そんなんじゃ、社会に出れないよ!」


って言えば言うほど
社会に対する不安が
さらに高まってしまう
かもしれません。

つまり、
不安が高いお子さんは
孤立したり
引きこもったり
不登校になるリスクが高いのです。

だからこそ、
不安の強いお子さんに対して
不安が膨らまない
お子さんへの話し方が

とても大切になるんです!

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