小学生になってもママべったりの子どもにママができること

小学生になってもママべったりの子どもにママができること
小学生になってもママべったりの状況が続くと、いつまで続くの?と不安に感じてしまいますよね。この背景には、発達の特性が隠れていることがあります。適切な関わりと周囲との連携により、少しずつ子どもがママ以外の人との世界を広げていくことができます。
 
 

1.子どもがママべったりで自分の時間がないママへ

 
 
「ママと遊びたい」
「ママも一緒に来て!」
 
 
小さな頃は、ほほえましく思えた「ママべったり」の状態が、ずっと続いたらどうでしょうか。
 
 
少しくらい自分の時間が欲しい
・パパや他の家族とも遊んでほしい
 
そんなふうに感じるのは、とても自然なことです。
 
 
24時間、子どもから離れられない状態は、ママの心を少しずつ追いつめてしまうこともあります。
 
 
同じように悩んでいるママは、決して少なくありません。
 
 
この記事では、無理に引き離すのではなく、お子さんが少しずつママ以外の人との時間を楽しめるようになるために、ママができることをご紹介します。
 
 
悩むお母さん
 
 

2.小学生になってもママべったりの息子

 
 
私の息子は、小さな頃からママがいないとダメな子でした。
 
 
私は、このような「ママべったり」な状態は、成長と共に少しずつ落ち着いていくものだと思っていました
 
 
ところが、小学生になっても、その状況は変わりませんでした
 
 
私が一人で出かけるのを嫌がる
夫と子どもの2人で出かけられない
私とばかり遊びたがる
 
そんな状態が続き、 私は、美容室や歯医者にも一人で行けずにいました。
 
 
すると、「どうして?」という気持ちが先に立ってしまい、本当は大切にしたいはずの子どもに、イライラしてしまうこともありました。
 
 
「いつまで、こんなにママべったりな状態が続くのだろう?」
 
そう思うと、不安でたまりませんでした
 
 
不安な親子
 
 

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3.ママべったりは、ASDキッズの脳の特性から起こっていた

 
 
そんな中、発達科学コミュニケーション(発コミュ)と出会い、私は母子分離不安という言葉を知りました。
 
 
母子分離不安とは、お母さんと離れることに対して、年齢相応とは言えないほど強い不安や恐怖を抱く状態のことです。
 
 
実はこれは、成長の過程において、誰もが感じるとても自然な不安でもあります。
 
 
ただし、小学生になっても続く場合は、不安が強くなりすぎている可能性があります。
 
 
母子分離不安は、脳の特性と深く関係しています。
 
 
私の息子には、自閉スペクトラム症(ASD)の傾向があります。
 
 
ASDキッズは、脳の中にある「扁桃体」が過敏に反応しやすいと言われています。
 
 
扁桃体は、不安や危険を察知するセンサーのような役割を持っています。
 
 
不安を感じ取る脳の働きが敏感なため、息子は周囲の変化や不確実な状況に強い不安を感じやすかったのだと思います。
 
 
そのため、一番安心できる存在である「ママのそばにいたい」という気持ちが強くなっていたのです。
 
 
私は、息子が私から離れられないのは「甘えでも性格の問題でもない」ことを知りました。
 
 
それまでの私は、
 
「もう小学生なんだから…」
「少しくらい一人でいられないの?」
 
と、知らず知らずのうちに、息子の不安を否定していました
 
 
不安の正体を知らなかった私は、息子にとって必要だった「安心」を十分に届けられていなかったのです。
 
 
親子の手の中にあるハートのSOS
 
 

4.ママべったりを解消するために実践した「肯定的な関わり」と「周囲との連携」

 
 
そこで私は、母子分離不安に対して、次の2つのことを実践しました。
 
 

♦① 肯定的な関わり

 
母子分離不安を和らげるためには扁桃体を刺激しないような言葉かけをすることが大切です。
 
 
私は、息子の扁桃体を落ち着かせるために、「優しい声・優しい表情・ゆっくりと間を取って話す」ことを意識しました。
 
 
その上で、息子がしていること、できていることを肯定します。
 
 
「起きて来たね」 「たくさん食べてくれたね」 と、当たり前のことでも肯定します。
 
 
こうした声かけを積み重ねることで、「自分にもできることがあるんだ」という成功体験を育てていきました。
 
 
成功体験を積むことで、自分に自信が持てるようになり、少しずつ不安を感じにくくなっていきます。
 
 

♦② 周囲との連携

 
「ママべったり」の状況は、どうしてもママ一人に負担が大きくかかってしまいます
 
 
そのため、周囲に協力してくれる人がいるなら、連携することが必要です。
 
 
私の場合は、夫と私と息子の3人家族のため、夫に協力してもらうことにしました。
 
 
これまでの私は、息子に発達の特性があることから、夫に息子を任せることに不安を感じていました。
 
 
息子が不用意に叱られるのではないか、夫はただの性格の問題としてしまうのではないか、という気持ちがあったからです。
 
 
そこで、私は発コミュNicotto講座で学んだ知識を事あるごとに、夫に伝えることにしました。
 
 
その際、夫が後で見直して、実践により役立ててもらえるように、口頭ではなく、メールなどの文書にして渡すことにしました。
 
 
できるだけ細かく、息子の達の特性と対応法を伝えていきました
 
 
例えば、次のような対応をお願いしました。
 
・強いこだわりには、できるだけ付き合ってあげてほしい
・不安が強い時は、叱るよりもまず安心できる関わりを優先してほしい
・息子がしていることをたくさん肯定してあげてほしい
・楽しそうに話している時は、手を止めて聞いてあげてほしい
・不安で泣いたり、癇癪を起こしているときは、見守ってあげてほしい
・親が言った言葉をそのまま受け取ってしまうので、発言に気を付けてほしい
 
他にもたくさんの情報を伝えていきました。
 
 
また、息子が夫と楽しそうに遊んでいる時は、なるべく私は関わらないようにしました。
 
 
それは、息子と夫の間に「安心できる関係」を築いてほしかったからです。
 
 
例え、2人で長時間ゲームをしている時でも、「まだやってるの?」という否定的な声かけではなく、 「楽しそうだね!」と肯定的な声かけに変えるようにしました。
 
 
そうして、息子の「お父さんと遊ぶのは楽しい!」と思う気持ちを育み、「お母さんがいなくても楽しめた!」という成功体験を積んでいきました
 
 
GOODのサインを出す女性
 
 

5.息子に起こった嬉しい変化

 
 
息子に対して、肯定的な関わりをし、夫と息子二人の時間を大切に見守ることを続けているうちに、息子に変化がありました。
 
 
「お父さんが休みの時は、お父さんとしかできない遊びをしたい」
「お父さんとしか行けないところに行きたい」
 
と、私なしでも遊んだり、出かけたりすることができるようになってきたのです。
 
 
そして私自身も夫という協力者ができたことで、自分の時間を持てるようになり、心に余裕が生まれるようになりました。
 
 
まだまだ息子の不安が全てなくなったわけではありません。
 
 
しかし、息子は少しずつ夫との関係を築き、私以外の人との時間を楽しめるようになってきています
 
 
「子どもがママべったりで正直つらい」
「離れたい気持ちと、離れられない現実に悩んでいる」
 
 
もし、そんな状況のママがいたら、お子さんの不安を無理になくそうとしなくて大丈夫です。
 
 
まずは、「肯定的な関わり」で、安心を少しずつ増やしてみてください。
 
 
そして、もし協力してくれる家族がいるなら、お子さんの特性や関わり方を少しずつ伝えてみてください
 
 
ママ以外の人とお子さんの関係を、ママが安心して見守れるようになると、子どもの世界はゆっくりでも確実に広がっていくのだと実感しています。
 
 
親子で手を繋いで笑顔でいる様子
 
 
 
 
 
執筆者:三谷 のぞみ
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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