きょうだい児の我慢にどう気づく?登校しぶりの子がいる家庭で大切にしたい関わり方

きょうだい児の我慢にどう気づく?登校しぶりの子がいる家庭で大切にしたい関わり方を解説するトレーナー永瀬未歩
登校しぶりのある子にきょうだいがいると、「この子もそのうち行きしぶるのでは…」と不安になることはありませんか?見落とされやすいのが、きょうだい児の“我慢”です。この記事では、小さなサインに気づき、安心を育てる関わり方をお伝えします。
 
 

1.きょうだいも登校しぶりになる?

 
 
登校しぶりの原因が、家庭環境の変化やストレスにある場合、きょうだいも同じように影響を受ける可能性はあります
 
 
また、とくに年上のお子さんに登校しぶりがある場合、下のきょうだいはその姿を見て育つため、同じような行動につながることがあるとも言われています。
 
 
ですが実際には、登校しぶりが起こるかどうかは、お子さんそれぞれの気質や状況によって大きく異なります。
 
 
きょうだいに登校しぶりの子がいるからといって、必ずしも他の子も同じようになるとは限りません。
 
 
とくに、発達の凸凹などが関係している場合でも、きょうだい児はそのまま安定して登校しているケースも多くあります。
 
 
だからこそ大切なのは、「同じようになるかどうか」よりも、「今、その子がどんな状態で過ごしているか」に目を向けることです。
 
 
「ちゃんと見てあげられているかな」 と不安になることもあるかもしれませんが、小さなサインに気づければ、関わりはここから変えていくことができます。
 
 
ランドセルに顔を埋めている男の子
 
 

2.登校しぶりが続く息子に娘がキレた!

 
 
わが家の息子は、小学2年生の春に登校しぶりがはじまりました
 
 
私が朝から下校時間まで付き添い登校をすることで、なんとか学校に行けている状態。
 
 
不登校の一歩手前でした。
 
 
わが家には娘もいます。
 
 
当時、小学6年生で同じ学校に通っていました。
 
 
息子が学校に行けず、家で過ごす時間が増えるにつれ、娘のイライラはどんどん強くなっていきました。
 
 
娘は学校ではしっかり者と見られていますが、実は学校が大嫌い。
 
 
たくさんの我慢とあきらめの中で、なんとか登校している状態でした。
 
 
そんな娘の口から出てきた言葉は、
 
「私だって学校ほんとに嫌だけど、毎日我慢して行ってるの!」
「あんたのせいでママが大変なの!わかってる?」
「毎日ぐずぐずしてて、ほんとイライラする!うざい‼︎」
 
容赦のない言葉に、息子も
 
「うるさい!そんなの俺だってわかってるよ‼︎」
「だまれ!お前がうざい‼︎」
 
と応戦。
 
 
毎日のようにきょうだい喧嘩が起こり、朝ごはん中に喧嘩がはじまる。
 
 
こぼれた熱いうどんが娘にかかってしまい、泣きながら登校することもありました。
 
 
「これはどうにかしなければ…」
「このままではいけない」
 
そう感じた私は、まず息子ではなく、娘のケアをすることにしました。
 
 
日中は、仕事をしながら息子の付き添い登校。
 
 
帰宅後は家事。
 
 
娘は学校から帰ると夜まで塾通い。
 
 
娘とゆっくり話せるのは、夜遅い時間だけでした。
 
 
それでも私は、「毎日少しでもいいから、娘と2人の時間をつくる」と決めて実践しました。
 
 
寝る前のほんの数分でも、娘の話を聞く時間をとる。
 
 
それを続けていくうちに、少しずつ娘に変化が現れました
 
 
息子へのイライラが減り、きょうだい喧嘩も少しずつ落ち着いていったのです。
 
 
親子の手の中にあるハートのSOS
 
 

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3.きょうだい児の「我慢」に気づく関わり方

 
 
きょうだいの中に発達の凸凹があるお子さんがいる場合、どうしても手のかかる子に時間や意識が向きやすくなります。
 
 
そのとき、きょうだい児は「迷惑をかけてはいけない」「自分は我慢しなきゃいけない」と感じながら過ごしていることも少なくありません。
 
 
そして、その我慢が限界に近づいたとき、わがままや強い言葉として表に出てくることがあります。
 
 

♦①まずは「サイン」に気づくことから

 
きょうだい児の我慢は、分かりにくい形で現れることもあります。
 
 
たとえば、
 
・急にイライラした言い方が増える
・きょうだいにきつく当たる
・小さなことで怒ったり泣いたりする
・「どうせ私なんて」といった言葉が増える
 
こうした変化は、「困らせたい」のではなく「気づいてほしい」サインかもしれません。
 
 

♦②「困った行動」はチャンス

 
いつもはしっかり者のきょうだい児が、わがままを言ったり、強い言葉を使ったりしたとき。
 
 
それは「困った行動」ではなく、『気持ちを外に出せたサイン』と捉えてみてください。
 
 

♦③行動に注目して伝える

 
そのときに大切なのは、叱ることではなく、行動に注目して具体的に伝えることです。
 
 
たとえば、
 
「今日は“嫌だ”って言えたね」
「自分の気持ちをちゃんと教えてくれてありがとう」
 
といったように、「できた行動」をそのまま言葉にしていきます
 
 
さらに、
 
「いつも我慢してくれているもんね」
「見守ってくれてありがとう」
 
と、日頃の頑張りにも目を向けていきましょう。
 
 
このように、目に見える行動を具体的に伝えることで、「我慢しなくてもいいんだ」という安心感が少しずつ育っていきます。
 
 

♦④「自分だけの時間」が安心をつくる

 
もうひとつ大切なのが、「自分だけに向き合ってもらえる時間」です。
 
 
長い時間でなくても大丈夫です。
 
 
数分でも、その子だけに意識を向けて関わる時間があることで、気持ちの安定につながっていきます。
 
 
我慢が積み重なると、気持ちのしんどさが大きくなってしまうこともあります。
 
 
だからこそ小さなうちに気持ちを外に出せる関わりを積み重ねていくことが大切です。
 
 
日々忙しい中でも、ほんの少しの関わりを積み重ねることで、お子さんの安心は少しずつ育っていきます。
 
 
できることから、ひとつずつ試してみてくださいね。
 
 
話をする母子
 
 

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執筆者:永瀬 未歩 
発達科学コミュニケーション トレーナー
 
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