雷や大雨、強風などの悪天候を極端に怖がる子どもへの対処に困っていませんか?この記事では、なぜそのような極端な反応をしてしまうのかという理由と怖がる子どもにどのように対応してあげればいいのか、実例を紹介しています。
1.雷、雨、風が怖い子どもたちに困っていませんか?
お子さんが雷や強風、雨を怖がって困っている、そんなママはいませんか?
特に春から秋の始めごろにかけては、大気の状態が不安定になる日も多く、お天気が荒れる日も珍しくありません。
近年では、ゲリラ豪雨などと言って、局地的に激しい雷雨が降ったりします。
こうした悪天候を極度に怖がるお子さんにどうしたらいいのかわからず困っているというママもいるでしょう。
中には、パニックや過呼吸を起こしてしまう、そんなお子さんもいるかもしれません。
さらには、悪天候への心配から、天気が悪いと学校に行けない… そんなお子さんもいるのではないでしょうか?
どうにかしてあげたいけれど、天候はママの力ではどうすることもできないし、「大丈夫だよ」って言っても伝わらない…。
モヤっとしますよね。
この記事では、
・雷を極端に怖がってしまう理由
・パニックを落ち着かせる関わり方
・子どもが自分で対処できるようになるヒント
を今日からできる形でお伝えします。

2.雷でパニックになる子どもに困惑していた過去
私には、自閉スペクトラム症(ASD)傾向の小学6年生の次女がいます。
次女は赤ちゃんの頃から大きな音には敏感で、すぐに目を覚ましてしまったり、花火大会も泣いてしまって大変なので行くことができませんでした。
そんな彼女が急に雷を怖がり始めたのは小学校に入ってからでした。
幼稚園の頃は、雷が鳴ったからといってそこまで怖がることはなかったので、急に怖がり始めたことに正直なところ戸惑ってしまいました。
雷が鳴ると、異常に怖がり、パニック状態になり過呼吸を起こすようになってしまったのです。
今思えば、旅行先で屋外でひどい雷雨に降られたことがあったのですが、それがきっかけだったのかな、とも思います。
雷が怖くなってしまった次女は、強い雨が打ち付ける音、ビュービューと吹き荒ぶ風の音なども怖がるようになってしまいました。
さらには、空模様がどんよりとしてくると落ち着きがなくなり、癇癪を起こしたりパニックになるようになってしまったのです。
天気が悪いと、予定していたお出かけでも拒否。
予定していたお出かけができないとなると、他の家族も振り回されて機嫌が悪くなり、何とか連れ出そうとして、きつい言葉をかけてしまうことも多々ありました。
そうすると、一層癇癪が激化し、手がつけられなくなって途方にくれる、ということを繰り返していました。
また、学校なんてもってのほかで、雷が鳴るような天気でなくても雨がふりそうな雲行きというだけで登校できなくなりました。
天気が悪いだけで家から出られなくまってしまう次女のことを心配に思う反面、私たち家族も彼女の悪天候時のパニックに振り回されることに正直うんざりしてしまっていました。

3.子どもが極端に雷や風雨を怖がる理由
小さな子どもが雷を怖がるということはよくあることですし、大きくなれば、子どもの中での雷への認知が進み、段々と怖がらなくなることが多いと思います。
ただ、我が家のケースのようにある程度大きくなってから怖がるようになったり、 雷だけでなく、雨や風に対してパニックのような極端な反応を見せるのは、その子どもの発達の特性も関係していると考えられます。
関連の考えられる発達特性には、以下のようなものがあります。
・聴覚過敏
聴覚過敏があり、大きな音が苦手、ざわざわしている音が苦手、という場合には、雷の音、雨が強く打ち付ける音、風で周囲がガタガタいう音などにストレスを感じ、強く反応してしまうかもしれません。
・不安が強い
特にASD傾向のお子さんの場合、不安の強い子が非常に多いです。
見通しを立てることが苦手なため、「何が起こるのかわからない」、「どうすればいいかわからない」という状況でパニックや癇癪を起こしてしまうこともあります。
・ネガティブな記憶が残りやすい
不安が強い子どもに多い特徴として、過去の嫌な記憶が強く残ってしまうということがあります。
私の娘のように、過去に雷で怖い思いをしたなどの経験があると、それをずっと引きずってしまい、それが引き金となって雷に対してものすごい恐怖感を抱いてしまうこともあるでしょう。
このように、発達の特性によって、雷雨や強風に対して強い拒絶反応がでるようになることもあると考えられます。
また、こうした感じ方は、本人にしかわからないものなので、周りの人には「そこまで怖がる必要はないのに」と言われたり、理解してもらえないことがあります。

4.子どもの怖いという気持ちを受け止めよう
雷や雨・風が怖い、という子どもの認知をすぐに変えることは難しいものです。
「大丈夫だよ、怖くないよ!」「そんなに怖がるほどじゃないでしょ!」などと言っても、本人にとっては「怖いものは怖い」のです。
だからこそ、まずはその「怖い」という気持ちを受け止めてあげることが大切です。
例えば、
「怖いと思うんだね。」
「びっくりしたね」
と、子どもが感じていることをそのまま言葉にして伝えて、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。
大切なのは「怖がらせないこと」ではなく、「怖くても大丈夫と思える経験」を積み重ねていくことです。
そして次に、少しでも安心して過ごせる工夫を取り入れていきます。
パニックになっているときは、無理に落ち着かせようとせず、「ここにいるよ」「一緒にいようね」と短く安心を伝えるだけでも十分です。
少し落ち着いてきたタイミングで、
「イヤーマフつけてみる?」
「音楽聞く?」
と選べる形で提案すると、子どもが自分で対処しやすくなります。
我が家で取り入れた方法は、以下のようなものがあります。
・イヤーマフを使う
・雷雲の動きをアプリなどで見せる
・イヤホンで好きな曲を聞かせる
また、学校の先生にも雷や荒天が苦手なことを話して理解を得るようにしました。
こうした対応を続けてきて、今ではパニックを起こさず、自分なりの方法で対処できるようになってきました。
「雷が怖い」という気持ちはすぐに消えるものではありませんが、成長するにつれ、雷がどんなものかや自分なりの対処が、少しずつわかってきたということもあるかもしれません。
子どものパニックや癇癪など激しい反応を見てしまうとママも動揺してしまうと思いますが、まずは、子どもの気持ちを受け止め、少しでも安心させてあげてください。
安心できる方法を一緒に見つけていくことで、子どもは少しずつ「自分で対処できる力」を育てていきますよ。

\“どう関わればいいか迷う”ママへ/
「待つ?手伝う?」と悩みやすい場面での関わり方を
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視点と具体的な声かけにまとめました。
執筆者: 中川まさみ
発達科学コミュニケーション トレーナー




