慣れない場所や人前で固まってしまったり、「無理」と言って挑戦しなかったりする不安の強い子どもを見てもどかしい気持ちになっていませんか?本記事では、ASDグレーゾーンのこどもの不安が強くなってしまう理由と自信を育てる方法をご紹介しています。
1.不安の強い子どもの言動にモヤモヤしたことありませんか?
- 慣れない場所に行くといつも不安そうに周りの様子をうかがっている
- 慣れない人の前では挨拶も名前も言えず固まってしまう
- 何か行動をする前に、ママの顔を何度も見て助けを求めてくる
- 「これやってみたら?」と勧めても、「無理!」と言ってやりたがらないことが多い
こんな不安の強い子どもの言動に、モヤモヤした気持ちを感じたことはありませんか?
子どもの年齢が小学生など大きくなればなるほど、こうした様子を見かけるとママも不安になってしまうかもしれませんね。
ママとしては、 もっと自信をもって堂々と行動してほしい。
せめて、挨拶くらいはできてほしい。
そんなに難しいことじゃないのに、なんでやらないんだろう。
このように考えてしまうのではないでしょうか。

2.不安が強いASDグレーゾーンの娘にもどかしい思いを感じていた過去
私には、自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの娘がいます。
娘はとても不安を強く感じてしまうタイプです。
初めての場所や人がとても苦手で、たいていそうした場面では固まってしまいます。
そして不安そうな表情を浮かべて、周りの様子をうかがっているのです。
小さい頃は、「まだ小さいから慣れないところや人が怖いのかな…」と思っていましたが、小学生になってもあまり変わることはなく、促さないと挨拶や名前が言えない。
言ったとしても、相手に聞こえないくらい消え入りそうな声でしか言えない。
外出先などでは、やりたいこと、言いたいことなどがあると私の顔をじっと見て助けを求めてきたり、簡単なことでも「これやっていい?」と小さな声で許可を求めてくる。
そして、「無理」が口癖で、何かちょっとしたことを「これやってみたら」と言っても拒絶反応を示す…。
こんな娘の様子に、なんでうちの子はこんなにビクビクして自信がなさそうなんだろう、ともどかしい思いを抱えていました。

3.子どもの不安が強くなってしまう理由
ASDグレーゾーンの子どもには、娘のように不安を強く感じやすい子が多いのですが、この不安の強さはどこから来るのでしょうか?
人間の脳には、人間らしい理性を司る外側の脳と、生命活動を司る本能的な内側の脳があります。
この内側の脳は、どの動物にもある脳で、恐怖感や不安を感じて身を守ろうとする役割もあります。
人は疲れている、取り乱している、怒りに震えているなどメンタルが不安定な時は、この内側の脳が敏感になってストレスから自分の身を守ろうとすると言われています。
そうしたことから、ASDで不安が非常に強いタイプの人は、内側の脳が過敏になっていると考えられます。
こうした不安を感じやすい子どもたちは、
・先生や友達との関わりで緊張する
・読み書きや勉強で「わからない」「追いつけない」と感じる
・叱られたり失敗したりする経験が増える
など、自信をなくす出来事が重なると、学校そのものを苦手に感じるようになることがあります。
そして、「また失敗するかもしれない」という気持ちが強くなることで、新しいことに挑戦する前から「無理!」と言うようになってしまうのです。

4.スモールステップで自信を育むママの声かけ
それでは、こうした子どもたちが、もっと自分に自信を持って行動できるようになるには、どうしたらいいのでしょうか?
それは、小さなことでもたくさん肯定してあげて、スモールステップで自信を積み上げるということです。
ついつい、自信なさそうにモジモジしている子どもを見ると、
社会性をつけさせるために慣れない環境に放り込んで鍛えた方がいいのではないか?
というような発想になりませんか?(私はこういうタイプの母親でした…。)
そのような、獅子の子落とし的なやり方は、ASDタイプの子どもには絶対NGなのです!
逆に自信を失わせてしまいかねません。
不安の強い子どもには、できて当たり前のことでも
「〇〇できたね!」
「がんばってるね!」
とその子の行動をたくさん肯定してあげること、そして、できていないことにダメ出ししない、ということがとても大切です。
これを続けることで、小さな自信が積み重なって行動力となり、さらなる「できた!」を生むのです。
私はこの対応を実践し、不安が強く、「無理!」が口癖だった我が子も、今では「やればできる!が自分のテーマなんだ!」などと言うようになるくらい変化しました。
お子さんの不安の強さが気になる、というママはぜひやってみてくださいね!

執筆者:中川 まさみ
発達科学コミュニケーション トレーナー





