新学期疲れはこれで解決!「学校行かない」を未然に防ぐお家対応策

いよいよ新学期!新しい環境を楽しみにしている一方で疲れが出てしまうお子さんもいます。見た目では分からなくても日を追うごとにお疲れモード…。1学期中の気持ちの変化を事前に理解し「学校行きたくない…」を回避するための行動をとっていきましょう!
 
 

1.1学期がスタート!徐々に疲れは溜まっていくと心得ましょう

 
 
新学期ですね!いよいよ始まったと清々しい気持ちと新生活がうまくいきますよう…にと願う気持ちとあるのではないでしょうか?
 
 
子ども達にとって4月は、1年の中で環境の変化が1番大きな時期です。一瞬一瞬を全力で生きている子ども達にとっては1番疲れやすい時期でもあります。
 
 
「疲れ」を制する者は学校生活を制する!と言ってもおかしくありません。では、具体的に子どもの疲れについてお話していきます。
 
 

◆①特性からくる疲れ

 
 
発達障害やグレーゾーンのお子さんや繊細さなどの特性を持っているお子さんは
 
 
・初めてのことが苦手
 
 
・見通しが持てないことに不安を感じる
 
 
・新しい環境になれるのに時間がかかる
 
 
わからない
 
 
などがあるため、余計に新学期はいつも以上に気を遣ったり、気を張ったり一生懸命になるため疲れやすくなります。
 
 
また特性により他の子よりも注意を受けることが多く、先生から多くの注目を浴びるのも疲れの原因となります。
 
 
なのでお母さん達には「とにかく疲れやすい新学期であり、1学期!」と事前に頭に入れていて欲しいと思います。
 
 
事前にそのことを親が頭に入れて対応していくと子どもは学校へ決して後ろ向きにはならないはずです。
 
 

◆②時期的な疲れ

 
 
疲れの裏にはその時期での気持ちの浮き沈みも関係しています。1学期中の子どもの気持ちの浮き沈みの変化についてまとめていきます。
 
 
4月緊張しつつも、学校生活に必死についていこうと頑張る時期。
 
 
5月:ゴールデンウィークを挟み、気が抜けたり、気持ちが緩んでくる時期。
 
 
6月祝日がないため、学校に行くのが憂鬱になってくる時期で1番の山場踏ん張りが利かなくなり、登校しぶりのようなサインが出てくる。
 
 
7月夏休みという希望が見え、何とか乗り越えられる時期。
 
 
子どもは毎日必死に頑張っているので、1学期の間、慣れるどころか逆に疲れが溜まってしまいます。
 
 
1学期に運動会や自然学校がある学校だと余計に疲れが溜まるのは一目瞭然だと思います。うまく疲れを癒すことができないと子どもは自分ではどうにもできなくなってしまいます。
 
 
スモールステップ
 
 
それがはっきりと「学校へ行きたくない」というサインとして出るかもしれませんし、「なんとなく行きたくない」と登校しぶりのサインとして出るかもしれません。
 
 
また時にはグズグズしていたり、ダラダラしている様子が見られるかもしれませんが、それも当たり前だと理解して欲しいと思います。
 
 
サインが出せる子はまだいいのですが、頑張り過ぎる子は頑張ることで達成感を感じて自分の疲れに気づきにくいという子もいます。
 
 
そのような時はちゃんと寝られているか、食事はいつものように食べているか、なども気を付けてみてあげるようにしましょう。
 
 

◆③その他

 
 
・春休みやゴールデンウィークなどの長期の休みの後は体が慣れずに疲れる
 
 
・新しいクラス、新しいクラブ活動、新しい学校、新しい習い事などで初めましての人の中で疲れる
 
 
・学校の宿題量などによって勉強習慣になれずに疲れる
 
 
このように他にもたくさんの疲れる要因が考えられます。
 
 
 
 
今なら子どもがどんなに大変な思いをして学校に行っていたのか理解ができるのですが、以前、「小学生になったら大丈夫!すぐに学校に慣れるから!」と言われたことがあり、それを信じていました。
 
 
私にはその言葉を信じるあまり、子どものことをちゃんと見れなかった過去があります。
 
 

2.「小学生になったら大丈夫!」はウソ

 
 
私には子どもに無理をさせてしまった過去があります。
 
 
事前に子どもの置かれている環境をよく理解していたら将来は違っていたかもしれません…。
 
 
私の息子は人見知りや場所見知りがひどくいつでも私にべったりな子どもでした。
 
 
みんなの輪の中に入っていけず習い事もなかなかできないし、たまには私も一人の時間が欲しいと思い祖父母に預けて出かけようと思ってもおじいちゃん、おばあちゃんですら嫌がってしまう…。
 
 
自分の思い通りにならない時や行動の切り替えも苦手でうまく対応できない時には癇癪を起すような子どもでした。
 
 
しかし周りからは
 
 
「大きくなれば大丈夫」
 
「小学生になれば落ち着くよ!」
 
 
と、言われていたのでそれを本気で信じていたのです。
 
 
「小学生になれば大丈夫なんだ!」と期待していました。
 
 
そしてドキドキワクワクしながら迎えた小学校生活では、息子は訳もわからず頑張っていましたが1学期の終わり頃からなんだか様子がおかしくなり、夏休み明けには「学校行きたくない!」と登校しぶりが始まりました。
 
 
しかしその時「1回休ませたら、このまま一生学校に行かなくなってしまうんじゃないか…」と不安で不安で、「休んでいいよ」という一言がどうしても言えなかったのです。
 
 
 
 
「行きたくない!」と泣く息子をなんとか言い聞かせ、説得して半強制的に学校に引っ張って連れて行っていました。
 
 
今思えば、あの時、休ませていたら…と後悔することもたくさんありますが、息子の気持ちを理解する余裕がなく、学校に行かせることにとにかく必死の毎日だったのです。
 
 
その結果、息子は先生の顔を見ると、無理矢理教室に連れて行かれる…と恐怖になって学校中を逃げ回ったり、学校から上履きのまま脱走して私の職場まで逃げてきたこともありました。
 
 
私は小学校に入ったら自然と何でもできるようになっていく」と疑わずに信じていましたが、それが叶わないことには目を塞ぎ見て見ぬ振りをしていたのです。
 
 
結果、息子のSOSに気付くことができず、息子は母子分離不安症になり母子登校や不登校、登校渋りを経験することになってしまったのです。
 
 
今なら分かります。学校生活がスタートしてその後の方が実は大事だということ。
 
 
1学期中になんでもかんでも子どもができるようになるのは夢のような話なんです。
 
 
仮にできていることがあったとしても、それはきっとものすごく頑張ってしていることなんです。
 
 
私たち大人でもずっと頑張り続けるのは無理ですよね。そんな頑張り方をしていたらいつかはポキッと心が折れてしまいます。
 
 
だから、間で気持ちが沈んだり少し憂鬱になることがあって当たり前。
 
 
そのことを先に知っておくと、私のように無理矢理に頑張らせるような間違った対応はしないと思うのです。
 
 

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3.お家でのお母さんの見守り方

 
 
じゃあ、1学期がスタートして私たち親はどうしたらいいのか?という話なんですが、それは子どもの様子を観察することと子どもがリラックスできる時間を多くつくるということです。
 
 
それを意識して子どもとの時間を過ごすと、新学期の不安を必ず払拭することができ、無事に1学期を過ごすことができるはずです。
 
 
今回は以下2つのことを、お子さんのために特にお願いしたいと思います。
 
 

◆子どもの弱音を許容する

 
 
子どもが突然、「疲れた…」「何もしたくない…」と言ったら、皆さんはどのような声をかけていますか?
 
 
「な~に言ってんの!子どもが疲れるわけないじゃない!」
 
 
「何にもしてないのに何で疲れるの!」
 
 
「ただ学校に行って帰って来ただけなのに何で疲れるの!」
 
 
などと言っていないでしょうか。
 
 
そのような受け答えをしてしまうと子どもは、「自分の気持ちを分かってもらえない」「そんなこと言ったら怒られる」と勘違いしてしまい辛い気持ちを話せなくなってしまいます。
 
 
特に1学期中は、新しい場所で、慣れない人に囲まれて、新しい勉強を何時間もするので疲れているという気持ちに嘘はありません。
 
 
 
 
子どもの疲れた気持ちを癒してあげられるような声かけをしていきましょう。
 
 
気持ちに共感し、溜まっている想いを吐き出させるように話を聞いてあげてくださいね。
 
 
「そうだよね~疲れたよね」
 
 
「今日も1日学校に行って頑張ったね」
 
 
「疲れたんだね~他にはどんな気持ちがする?」
 
 
「学校での楽しい話もしていいし、もし困っていることがあれば話していいんだよ、何でも教えてね!」
 
 
と子どもに自分の気持ちを話してもいいんだよ、というメッセージを送ってあげましょう。
 
 
学校での困りごとなどは子どもの方から言うことはあまりないので、マメにお母さんが声をかけて子どもの様子を伺っていきましょう。
 
 
そうすると子どものいつもと違う様子なども感じ取れることができるので、毎日の何気ない会話を大事にして欲しいと思います。
 
 

◆無理をさせない

 
 
私の失敗談でもありますが、子どもに無理をさせるとその後がとても大変になり元に戻すのは一筋縄ではいかなくなります。
 
 
ですので、できるだけお家では子どもがリラックスできるようにしてあげて欲しいと思います。
 
 
特別なことはせずとも、子どもが嫌がらないことで、
 
 
一緒に食事をしたりお茶をする。
 
 
一緒にお風呂に入ったり料理を作ったりする。
 
 
一緒に遊んだり、買い物に行ったり、散歩をするなど、楽しくできることがあればしてあげてください。
 
 
 
 
年齢があがってくると子どもは一人の時間を過ごしたくもなるかもしれませんので、その時は温かく見守ってあげましょう。同じ空間で過ごして、見守っているだけでも花丸です!
 
 
1学期も慣れた頃に、もしも学校に行きたくないと言い出しても慌てずに、決して頭ごなしに言ったり、無理やりに連れて行くようなことはせず、どのような気持ちなのか聞いてあげて欲しいと思います。
 
 
疲れてしんどい気持ちを無視して学校に行かせてしまうと、確実に先で気持ちが折れてしまい、もっと元に戻すのに時間がかかってしまいます。
 
 
ですので、無理をさせずどうしたらまた気持ちが元気になるのかを考えて行動してみてください。
 
 
少し先のことを予想して考えておくと冷静に対応できると思いますので、是非参考にしてみてくださいね。
 
 
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