「親子のスキンシップが良い」とよく聞かれますが、なぜスキンシップがよいのかご存じでしょうか?スキンシップには親子の絆を深めるだけではなく、自立心や社会性も育っていくという効果があります。ここではスキンシップの素晴らしい効果について詳しくお伝えしていきます。
1.スキンシップの素晴らしい効果
みなさんは普段から子どもを抱きしめたり、頭を撫でたり、絵本の読み聞かせをしたり、マッサージをしてあげたりなど、子どもとのスキンシップをとっていますか?
スキンシップの効果には
✔︎親子の愛着関係を深めてくれる
✔︎ストレスに強い子になる
✔︎記憶力がよくなり学習意欲も高まる
✔︎人の気持ちを考えられるなど社会性が育まれる
といった素晴らしい効果があります。
スキンシップは子どもが成長していく上での大切な力を育ててくれているのです。
さらにスキンシップをすると脳内でオキシトシンが作られて増えていきます。
オキシトシンとは脳などで働く「神経伝達物質」としての役割で、人との親密な関係を築いたり、情緒を安定させ愛情を深めるホルモンで「愛情ホルモン」や「絆ホルモン」とも呼ばれています。
オキシトシンが増えるのは、スキンシップをされる側だけでなく、スキンシップをする側にも効果的です。
逆にスキンシップが不足してオキシトシンが出にくい脳になると、情緒不安定になったり感情のコントロールがうまくできずに癇癪を起こしたりキレやすくなったりすることもあるので、親子のスキンシップがいかに大切かがわかります。
2.スキンシップの効果で癇癪が減った息子
私には発達に凸凹のある小学3年生の息子がいます。
息子は小さな頃から思い通りにならないと手が出たり、すぐに怒って癇癪を起こすという姿があったのですが、小学校に上がってからはさらにひどくなり日に日に荒れていく息子を見て本当に切なく思っていました。
親子バトルが続いていた時に、「心と皮膚はつながっている」と学びました。
そこには「皮膚が心地よい刺激を受けると心もまた和らいでくる」と書かれていました。
その日から毎日のようにスキンシップをとるようにしてきました。
こちょこちょ遊び、マッサージ、抱っこ、ぎゅっとする、手を繋ぐ、頭を撫でる、ほっぺにちゅーをする、夜寝る前の絵本の読み聞かせなどです。
するとあんなに攻撃的だった息子が、気に入らないことがあってもグッと堪えられるようになり癇癪も減ってきたのです。
3.短時間でも密なスキンシップで甘えさせよう
特に男の子はオキシトシンが出にくいと言われています。
それは、男性ホルモンのテストステロンがオキシトシンの働きを抑制してしまうので、男性はオキシトシンが出にくく分泌量も少ないのだそうです。
ですので男の子ほど小さい時のスキンシップが大事になってくるのです。
しかし、子どもと関わる時間をとりたいけれど仕事をされていて時間に余裕のない方もいます。
そんな時は短い時間でもぎゅっと抱きしめてあげたり、お風呂で触れ合ったり、夜寝る前に絵本を読んであげる、そして寝る時に頭を撫でてあげるだけでもかまいません。
短時間でも密なスキンシップで子どもは満足します。
スキンシップをするだけで、子どもにもママにも良い効果がでるなんて嬉しいですよね。
今日からお子さんとのスキンシップを密にしてもっと子育てを楽しんでみませんか?
執筆者
発達科学コミュニケーション トレーナー
たなだりみ